維新大敗、自民伸び悩みで公明が茨木市議会第一党へ

茨木市選挙管理委員会は、茨木市議会議員選挙の最終結果を発表した。維新は現有議席を3割以上減らして茨木市議会第一党の座から陥落する。自民も推薦の新人候補は全滅、元職が復活したのみと伸び悩んだ。

公明は手堅い戦いで全員当選し、市議会第一党に躍り出た。なお自民党は統一会派を組む無所属との合計で、公明党と並んで第一党となる見込み。

茨木市民フォーラム、共産、民進系、自民系無所属、新社会党の現職は議席を守った。

知名度で優位な「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏がやや健闘したもの、諸派やいずれの党派からも推薦をうけない無所属の新人は議席獲得にいたらなかった。

維新が減らした3議席のうち1議席は自民が奪い返し、2議席は皮肉にも維新も主導した茨木市議会定数減のあおりをうけた形だ。

候補別の得票数はこちら

2017年茨木市議選の当落結果は次の通り。【凡例】○:当選、×:落選、無印:現職、F:元職、N:新人

●日本維新の会(8→5)
×山本りゅう俊/山本隆俊(やまもと・りゅうしゅん)
○大野ちかこ/大野幾子(おおの・ちかこ)
×滝の上かずのり/滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり)
○長谷川ひろし/長谷川浩(はせがわ・ひろし)
×山崎明彦/山崎明彦(やまさき・あきひこ)
○塚理/塚理(つか・さとる)
○岩本まもる/岩本守(いわもと・まもる)
×Nきもと鉄治/木本鉄治(きもと・てつじ)
○Nはぎ原けい/萩原佳(はぎはら・けい)

●公明党(6→6)
○大村たくじ/大村卓司(おおむら・たくじ)
○青木じゅん子/青木順子(あおき・じゅんこ)
○坂口やすひろ/坂口康博(さかぐち・やすひろ)
○河本みつひろ/河本光宏(かわもと・みつひろ)
○松本やすのり/松本泰典(まつもと・やすのり)
○しのはら一代/篠原一代(しのはら・かずよ)

●自由民主党/公認(3→4)
○上田よしお/上田嘉夫(うえだ・よしお)
○下野いわお/下野巖(しもの・いわお)
○上田ミツオ/上田光夫(うえだ・みつお)
○F中内清孝/中内清孝(なかうち・きよたか)
●自由民主党/推薦(0→0)
×N中井こうへい/中井浩平(なかい・こうへい)
×Nしきち龍一/敷知龍一(しきち・りゅういち)
×N矢島ひでかず/矢島秀和(やじま・ひでかず)

●自由民主党・絆(2→2)
○福丸孝之/福丸孝之(ふくまる・たかゆき)
○たつみ登/辰見登(たつみ・のぼる)

●共産党(3→3)
○朝田みつる/朝田充(あさだ・みつる)
○畑中たけし/畑中剛(はたなか・たけし)
○大嶺さやか/大嶺さやか(おおみね・さやか)
×Nあさとう雅志/浅藤雅志(あさとう・まさし)

●民進党(2→2)
○田中そうじ/田中総司(たなか・そうじ)
○Nいなばみちのぶ/稲葉通宣(いなば・みちのぶ)

●民主ネット(2→2)
○友次みちのり/友次通憲(ともつぐ・みちのり)
○あびこ浩子/安孫子浩子(あびこ・ひろこ)

●茨木市民フォーラム(3→3)
○桂むつこ/桂睦子(かつら・むつこ)
○小林みちこ/小林美智子(こばやし・みちこ)
○米川勝利/米川勝利(よねかわ・しょうり)

●新社会党(1→1)
○山下けいき/山下慶喜(やました・けいき)

●茨木を良くしたい!市民の会
×Nふくとめ隆司/福留隆司(ふくとめ・たかし)

●NHKから国民を守る党
×N立花孝志/立花孝志(たちばな・たかし)

●幸福実現党
×N川崎ちえこ/川崎千恵子(かわさき・ちえこ)

●憲法いかそう茨木市民の会
×N山本よし子/山本由子(やまもと・よしこ)

●無所属
×N中森アサオ/中森朝雄(なかもり・あさお)
×N青木直人/青木直人(あおき・なおと)
×N名取しゅう/名取宗(なとり・しゅう)

【速報】維新自民が共倒れで公明が市議会第一党も

開票が進む茨木市議選は維新と自民が共倒れになりそうだ。維新は現有勢力を維持できず、自民も議席上積みは難しい可能性が高い。公明は手堅い選挙戦を展開しており、市議会第一党になる可能性がある。

知名度で優位な「NHKから国民を守る党」の立花孝志氏がやや健闘しているが、諸派やいずれの党派からも推薦をうけない無所属の新人の議席獲得は厳しそうだ。

【更新終了】茨木市議選 開票結果(開票率・得票数)

茨木市選挙管理員会は23:55確定の最終結果を発表した。開票率は100%。

投票者数90418
投票総数90417(有効投票数89335、無効投票数1082)
持ち帰り票数1
不受理票数0

市議会議員選挙開票状況

候補者名

(届出順)

午後10時00分現在 午後10時30分現在 午後11時00分現在 午後11時30分現在 午後11時55分確定  
米川 勝利 0 400 2800 3775 3779
坂口 やすひろ 0 400 2400 2587 2601
友次 みちのり 0 400 2200 2251 2258
松本 やすのり 0 400 2800 2856 2867
山下 けいき 0 400 2400 2441 2444
桂 むつこ 0 400 2000 2025 2028
福丸 孝之 0 400 2000 2201 2203
川崎 ちえこ 0 400 400 482 482  
中井 こうへい 0 400 800 958 962  
いなば みちのぶ 0 400 2200 2283 2295
山本 りゅう俊 0 400 1800 1925 1939.577  
ふくとめ 隆司 0 400 400 423 423  
朝田 みつる 0 400 2400 2554 2563
田中 そうじ 0 400 2000 2019 2024
しのはら 一代 0 400 2400 2614 2626
岩本 まもる 0 400 2400 2530 2533
大嶺 さやか 0 400 2800 2950 2957
きもと 鉄治 0 400 1400 1528 1531  
山崎 明彦 0 400 1400 1466 1468  
矢島 ひでかず 0 400 1200 1234 1237  
あびこ 浩子 0 400 2800 2923 2926
塚 理 0 400 2800 3061 3063
大村 たくじ 0 400 2800 2992 3000
青木 直人 0 0 0 113 114.399  
小林 みちこ 0 400 2000 2135 2136
はぎ原 けい 0 400 2600 2664 2668
上田 よしお 0 400 2000 2182 2195.812
上田 ミツオ 0 400 2400 2522 2538.187
畑中 たけし 0 400 2400 2443 2450
長谷川 ひろし 0 400 2000 2198 2203
中森 アサオ 0 195 195 195 197  
青木 じゅん子 0 400 2800 3003 3032.600
たつみ 登 0 400 2600 2613 2616
しきち 龍一 0 400 1400 1598 1601  
あさとう 雅志 0 400 1400 1479 1490  
中内 清孝 0 400 2200 2298 2319
河本 みつひろ 0 400 2600 2689 2701
滝の上 かずのり 0 400 1600 1673 1683  
山本 よし子 0 400 1000 1006 1009.422  
大野 ちかこ 0 400 2800 2873 2874
下野 いわお 0 400 2800 3283 3297
名取 しゅう 0 400 400 466 469  
立花 孝志 0 400 1400 1526 1531  
得票総数 0 16595 83195 89037 89335  
開票率(%) 0.00 18.35 92.01 98.47 100.00  

【速報】茨木市議選の投票率40%割れ

茨木市選挙管理委員会によると、茨木市議会議員選挙の投票者数は90418人、投票率は39.98%(前回比1.81ポイント減)だった。22時現在、各候補者の得票数は0(集計中)だった。

茨木市議選 きょう投開票

15日に告示された茨木市議会議員選挙は一週間の選挙戦を終え、投票日を迎えた。投票は午前7時から午後8時まで62の投票所で行われる。即日開票され、夜半過ぎには大勢が判明する見込みだ。

定数28に43人が立候補した今回の市議選の焦点は、日本維新の会が勢力を維持できるかだ。昨年3月に発覚した木本保平前市長の親族による多額の市税滞納は、木本氏が市長として差押えを保留するように徴税部門に働きかけた疑惑に発展した。

疑惑解明のために百条委員会が設置されたが、公務員の守秘義務に抵触するため秘密会とされた。秘密会であることを理由に木本氏が証言拒否したため真相は明らかにならかった。

地方自治法の規定で木本氏は証言拒否を刑事告発されたが、この議案には日本維新の会の全市議と当時無所属だった岩本守市議が反対した。

維新会派と険悪な自民党や共産党をはじめ他の会派は木本氏を巡る問題を争点化しており、維新会派は厳しい選挙戦を強いられている。

日本維新の会茨木市支部長の足立康史衆院議員は、滞納は長年放置されてきたもので、木本氏はその責任を押し付けられたと主張している。

またその放置を隠蔽するために急遽差押えが決まったが、それを知った木本氏が親族に納付を催促するために「待ってほしい」と言ったとしている。さらにそもそも個人情報である市税滞納が差出人不明の告発文書で明らかになった経緯も問題視している。維新の会は新たに木本保平氏のおいを擁立するなど、木本前市長の問題については一歩もひかない構えだ。

いっぽう昨年4月の補選で返り咲いた無所属の岩本守市議を今回の選挙で公認したことも自民党府議から追及されている。過去に岩本市議が共産党から立候補してしていたが除名されていたためだ。共産党は除名の理由を明らかにしていない。

補選では岩本市議を足立議員がニセの維新だと攻撃していたことや、激しく対立する共産党の市議を公認した経緯を明らかにするように自民党府議は求めている。

衆議院の解散も視野に入る中で小選挙区の組織固めの要となる市議団を拡大するため、原田憲治衆院議員の率いる自民と足立康史衆院議員の率いる維新はどちらも議席上積みを図って全面対決の姿勢だ。

守勢にまわる維新会派だが、足立議員の地元である茨木市では負けられない事情がある。公示日の15日には吉村洋文大阪市長、17日には党幹事長の今井豊大阪府議会議長、19日には党代表の松井一郎大阪府知事と相次いで党幹部を応援に投入している。

公明、共産、民進、ほか議席を持つ諸派も候補を絞り手堅い選挙戦を展開している。昨年の東京都知事選にも立候補した「NHKから国民を守る党」代表の立花孝志氏や幸福実現党の川崎千恵子氏、無所属の候補なども懸命の訴えを続けており、混戦模様となっている。

茨木市議会の勢力は大きく変わる可能性もあり、無所属を標榜し多くの会派とも関係が良好な福岡洋一市長も議会の構成しだいでは今後難しい舵取りを求められる場面もありそうだ。

共産党や市民フォーラムなど開発に消極的な勢力が拡大した場合は、JR茨木駅西口や阪急茨木市駅西口はじめ、市内の開発案件の将来は不透明になる恐れもある。

2017年茨木市議選 候補者

2017年茨木市議選 候補者(更新中)

2017年茨木市議会議員選挙ポスターを見る女性

2017年の茨木市議選の候補者は次の通り。【凡例】無印:現職、F:元職、N:新人

●日本維新の会(公認候補)
山本りゅう俊/山本隆俊(やまもと・りゅうしゅん)
大野ちかこ/大野幾子(おおの・ちかこ)
滝の上かずのり/滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり)
長谷川ひろし/長谷川浩(はせがわ・ひろし)
山崎明彦/山崎明彦(やまさき・あきひこ)
塚理/塚理(つか・さとる)
岩本まもる/岩本守(いわもと・まもる)
Nきもと鉄治/木本鉄治(きもと・てつじ)
Nはぎ原けい/萩原佳(はぎはら・けい)

●公明党(公認候補)
大村たくじ/大村卓司(おおむら・たくじ)
青木じゅん子/青木順子(あおき・じゅんこ)
坂口やすひろ/坂口康博(さかぐち・やすひろ)
河本みつひろ/河本光宏(かわもと・みつひろ)
松本やすのり/松本泰典(まつもと・やすのり)
しのはら一代/篠原一代(しのはら・かずよ)

●自由民主党(公認候補)
上田よしお/上田嘉夫(うえだ・よしお)
下野いわお/下野巖(しもの・いわお)
上田ミツオ/上田光夫(うえだ・みつお)
F中内清孝/中内清孝(なかうち・きよたか)
●自由民主党(推薦候補)
N中井こうへい/中井浩平(なかい・こうへい)
Nしきち龍一/敷知龍一(しきち・りゅういち)
N矢島ひでかず/矢島秀和(やじま・ひでかず)

●自由民主党・絆(自民党系会派)
福丸孝之/福丸孝之(ふくまる・たかゆき)
たつみ登/辰見登(たつみ・のぼる)

●共産党(公認候補)
朝田みつる/朝田充(あさだ・みつる)
畑中たけし/畑中剛(はたなか・たけし)
大嶺さやか/大嶺さやか(おおみね・さやか)
Nあさとう雅志/浅藤雅志(あさとう・まさし)

●民進党(公認候補)
田中そうじ/田中総司(たなか・そうじ)
Nいなばみちのぶ/稲葉通宣(いなば・みちのぶ)

●民主ネット(民進党系会派)
友次みちのり/友次通憲(ともつぐ・みちのり)
あびこ浩子/安孫子浩子(あびこ・ひろこ)

●茨木市民フォーラム
桂むつこ/桂睦子(かつら・むつこ)
小林みちこ/小林美智子(こばやし・みちこ)
米川勝利/米川勝利(よねかわ・しょうり)

●新社会党
山下けいき/山下慶喜(やました・けいき)

●茨木を良くしたい!市民の会
Nふくとめ隆司/福留隆司(ふくとめ・たかし)

●NHKから国民を守る党
N立花孝志/立花孝志(たちばな・たかし)

●幸福実現党
N川崎ちえこ/川崎千恵子(かわさき・ちえこ)

●憲法いかそう茨木市民の会
N山本よし子/山本由子(やまもと・よしこ)

●無所属
N中森アサオ/中森朝雄(なかもり・あさお)
N青木直人/青木直人(あおき・なおと)
N名取しゅう/名取宗(なとり・しゅう)

茨木市議選 立候補が予想される顔ぶれ

2017年の茨木市議選に立候補が予想される顔ぶれは次の通り。【凡例】無印:現職、F:元職、N:新人 引退:R

●日本維新の会(公認候補)
山本りゅう俊/山本隆俊(やまもと・りゅうしゅん)
大野ちかこ/大野幾子(おおの・ちかこ)
滝ノ上万記/滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり)
長谷川ひろし/長谷川浩(はせがわ・ひろし)
山崎明彦/山崎明彦(やまさき・あきひこ)
塚理/塚理(つか・さとる)
岩本まもる/岩本守(いわもと・まもる)
Nきもと鉄治/木本鉄治(きもと・てつじ)
Nはぎ原けい/萩原佳(はぎはら・けい)

●維新系無所属?(現在は維新)
中井高英/中井高英(なかい・たかひで)

●公明党(公認候補)
大村たくじ/大村卓司(おおむら・たくじ)
青木じゅんこ/青木順子(あおき・じゅんこ)
坂口やすひろ/坂口康博(さかぐち・やすひろ)
河本みつひろ/河本光宏(かわもと・みつひろ)
松本やすのり/松本泰典(まつもと・やすのり)
しのはら一代/篠原一代(しのはら・かずよ)

●自由民主党(公認候補)
上田よしお/上田嘉夫(うえだ・よしお)
下野いわお/下野巖(しもの・いわお)
上田ミツオ/上田光夫(うえだ・みつお)
F中内清孝/中内清孝(なかうち・きよたか)
●自由民主党(推薦候補)
N中井こうへい/中井浩平(なかい・こうへい)
Nしきち龍一/敷知龍一(しきち・りゅういち)
N矢島ひでかず/矢島秀和(やじま・ひでかず)

●自由民主党・絆(自民党系会派)
福丸孝之/福丸孝之(ふくまる・たかゆき)
たつみ登/辰見登(たつみ・のぼる)

●共産党(公認候補)
朝田みつる/朝田充(あさだ・みつる)
畑中たけし/畑中剛(はたなか・たけし)
大嶺さやか/大嶺さやか(おおみね・さやか)
Nあさとう雅志/浅藤雅志(あさとう・まさし)

●民進党(公認候補)
田中総司/田中総司(たなか・そうじ)
R中村信彦/中村信彦(なかむら・のぶひこ)
Nいなばみちのぶ/稲葉通宣(いなば・みちのぶ)

●民主ネット(民進党系会派)
友次通憲/友次通憲(ともつぐ・みちのり)
あびこ浩子/安孫子浩子(あびこ・ひろこ)

●茨木市民フォーラム
桂睦子/桂睦子(かつら・むつこ)
小林みちこ/小林美智子(こばやし・みちこ)
米川勝利/米川勝利(よねかわ・しょうり)

●新社会党
山下けいき/山下慶喜(やました・けいき)

●茨木を良くしたい!市民の会
Nふくとめ隆司/福留隆司(ふくとめ・たかし)

●NHKから国民を守る党
N立花孝志/立花孝志(たちばな・たかし)

●幸福実現党
N川崎ちえこ/川崎千恵子(かわさき・ちえこ)

●憲法いかそう茨木市民の会
N山本由子(やまもと・よしこ)

●無所属
N中森アサオ/中森朝雄(なかもり・あさお)

茨木駅前ビルで再開発建替え派が過半数

茨木駅前ビル再整備検討委員会が実施したアンケートで、同ビルの区分所有者の過半数が再開発建替えを支持していることが分かった。同委員会は茨木駅前ビル管理組合の諮問機関で、組合員の有志が2年間にわたってビル再整備手法について検討し、全区分所有者に周知してきた。

アンケートの未提出者は11月下旬の集計時点で約4割。再開発建替え支持派はまだ増えそうだ。JR茨木駅西口駅前周辺再整備ではその動向が計画に大きく影響する茨木駅前ビルが市街地再開発でまとまるメドがついたことで、JR茨木駅西口の再開発は大きく前進しそうだ。

ただ実際に茨木駅前ビルの区分所有者が機関決定するのは、12月末に行われるとみられる管理組合の臨時総会だ。総会で「市街地再開発推進決議」を可決する必要があるが、出席者や議決権行使書が集まらなかったりすれば否決される恐れもある。

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茨木駅前ビルでは都市開発コンサルタントのアール・アイ・エーの助言をうけながら、耐震改修を含む大規模改修、自主建替え、市街地再開発による建替えの3案を軸に検討してきた。

耐震改修は全区分所有者が費用を拠出する必要があるうえに、コンクリートの寿命などを考慮すると、約15年しかビルの「寿命」を延命できないないことで全体の5%ていどしか支持されなかった。

また自主建替えは負担費用を捻出できない区分所有者が建替組合に売却できるものの、経済条件が市街地再開発による建替えよりも悪いことから、ごくわずかの支持にとどまった。

すでに再整備検討員会は管理組合に市街地再開発推進決議案を上程したとみられ、12月末にも開かれる管理組合臨時総会で議決される見通しだ。

自主建替えであれば、推進決議には組合員数(全区分所有者)と議決権数の3分の2か4分の3が必要とされる。建替え決議であれば区分所有法で5分の4が賛成する必要があるとされているが、推進決議には同法の規定がない。しかし決議で5分の4をクリアするためには、推進決議の時点で4分の3の支持を集めないと現実的に決議の可決は困難になるからだ。

いっぽう市街地再開発推進決議は、通常決議と同様に2分の1(過半数)でよいとされている。さらに再開発の実施にむけては機関決定が必要でなく、再開発地区の権利者の3分の2の同意でよいとされる。そのため推進決議後のハードルはかなり下がりそうだ。

ただし、重要な議案であることから総会では投票の実数が把握できる手法での議決を行うことになりそうだ。さらに欠席者には委任状ではなく議決権行使書でできるだけ意思表示を求めるものとみられる。

茨木市の市街地新生課は茨木駅前ビルの市街地再開発推進決議の可決を前提に、企画財政部と予算折衝に入っている。今後は都市開発コンサルタントの助言を受けながら市街地再開発協議会の立ち上げなどを支援していくほか、JR西日本とも駅ビル建設も含めてJR用地の利用方法を調整することになる。

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ようやく動き出したJR茨木駅西口駅前再整備だが不安要素もある。来年1月22日投開票の茨木市議会議員選挙だ。木本保平前市長をめぐる疑惑などで市議会最大会派・大阪維新の会派には大きな逆風が吹きそうだ。

上田光夫市議はじめ追及姿勢を強める自民党と、朝田充市議などが疑惑解明をリードした共産党に有利な状況だが、共産党など再開発に批判的な勢力が伸長する恐れがある。

福岡洋一市長も開発路線を継続しているとみられるが、木本氏や維新会派が再開発に積極であったこともあり、市議会のパワーバランスが崩壊すればJR茨木駅西口再開発などの市内の開発案件に急ブレーキがかかる可能性もある。

議員発第18号 証言拒絶に伴う告発について

議員発第18号
証言拒絶に伴う告発について上記議案を、会議規則第8条の規定により、別紙のとおり提出します。
平成28年12月5日提出

提出者 茨木市議会議員
上田光夫
朝田充
桂睦子
友次通憲
河本光宏

茨木市議会議長 篠原一代様

告発書
告発人 茨木市議会議長 篠原一代
被告発人 木本保平

第1 告発事実の要旨
被告発人は、市税滞納問題に係る調査のため地方自治法第100条第1項に基づき、茨木市議会に設置された「議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会」から、関係人として、平成28年11月9日午後2時、茨木市駅前三丁目8番13号所在の茨木市議会に出頭して証言するよう請求を受けながら、同日時頃、同市議会第一委員会室において、正当の理由がないのに証言を拒んだものである。

第2 告発に至った経緯
(1)茨木市議会は、平成28年3月22日付け茨議議第1060号によって茨木市監査委員に対して監査を求め、茨木市監査委員は、平成28年2月末日現在における現年度分及び延滞金を除く総額500万円以上の市税滞納者に関し、茨木市債権管理対策推進本部の事務を含め、滞納整理事務としていかなる対応を行い、その対応が適切であったか否かについて監査を実施した。

(2)監査結果に記載されていた監査委員による指摘事項に関し不明な点があったため、茨木市議会では、その内容を議会として調査するべく、平成28年6月30日、地方自治法第100条第1項に基づき、調査特別委員会(以下「百条委員会」という。)を設置することを議決し、百条委員会では5つの調査項目につき調査が行われることとなった。

(3)百条委員会は、上記調査項目を調査するため、平成28年8月5日、茨木市長に対して、前記市税滞納者12名に係る「滞納処理経過表」等の資料提出を求めたところ、茨木市長から、黒塗りされた箇所の多い「滞納処理経過表」等と共に記録の取り扱いに関する要請文書が送付された。

(4)百条委員会(委員長上田光夫市議会議員)では、上記要請文書を踏まえ、茨木市議会委員会規則第39条に基づき、秘密会として調査をすることとし、平成28年8月10日及び12日の2日間にわたり、提出された「滞納処理経過表」等を調査したものの、前記のとおり、黒塗り箇所が多く、とりわけ、調査項目中の「滞納者の資金繰り等の関係で差押え等が行われなかった事例」及び「関係者の関与等により、納税交渉が継続され、差押え等が保留されていたのではないかと思われる事例」(以下順次「差押え等未実施事例」、「差押え等保留事例」という。)に関しては、その事実関係が解明できず、百条委員会の設置目的が遂行できない状況にあったことから、平成28年9月6日、茨木市長に対し、秘密会で調査し、追加開示される「滞納処理経過表」は百条委員会終了後、返却することなど、納税者の税情報等の守秘に関し、でき得る限り配慮するとして、納税者本人及び関係者の行動並びに納税交渉の内容についてもわかるよう「滞納処理経過表」の非開示部分を追加で開示するよう要請した。

(5)上記要請に基づき、茨木市長は「滞納処理経過表」のうち、差押え等未実施事例及び差押え等保留事例について、百条委員会に追加開示するに至ったものの、なお、納税者本人及び親族等関係者にとって他人に知られていないことにつき客観的に非常に大きな利益を有する事実であるなどとして、依然、非開示とされた情報があった。

(6)追加開示された「滞納処理経過表」の上記部分は、高額滞納者12名中、2名の記録であった。百条委員会は、平成28年9月16日、同記録を調査したが、上記のとおり、依然非開示部分が残っていたため、差押え等未実施事例、差押え等保留事例について、さらなる調査の必要性があると判断し、平成28年10月14日、茨木市長以下、担当職員に出席を求め、聞き取り調査を実施したが、上記高額滞3納者2名についてなお不明な点や事実関係の究明が不十分であったことから、平成28年10月28日に開催した百条委員会において、11月9日に百条委員会を開催し、証人として前茨木市長である被告発人と茨木市副市長河井豊氏の両氏に対し出頭し証言を求めることとし、秘密会で行うことに決定した。なお、両氏に対しては事前に日程確認した上、上記出頭日を決定している。

(7)平成28年10月28日、被告発人に対して証人出頭請求書を送付したところ、被告発人から平成28年10月31日付けで、「この百条委員会を秘密会に行う場合は、出頭を受け入れられません。上記内容を査収の上、証人出頭を受諾します。」などと記載した文書が告発人宛に送付されてきた。

(8)被告発人から送付されてきた上記文書を受けて百条委員会を開き、同氏への対応を協議した結果、被告発人に対し、「証人出頭請求書の受諾の件に対する回答」文書と、秘密会とする根拠を知らせその理解を得るべく、参考資料として茨木市長からの要請文書を送付することとなり、これら文書を送付したものの、平成28年11月8日、被告発人からの「あくまでも秘密会で行う場合は、出席致しかねます。その為、刑事告訴される場合はそのように行って下さい。」などと記載した文書が茨木市議会議長宛に届いた。

(9)平成28年11月9日の百条委員会では、午前10時過ぎから正午過ぎころまでの間、河井豊氏の証人訊問を行い、その後同日午後2時から、被告発人に対する証人訊問を行うため、百条委員会を再開した。被告発人は、出頭こそして、百条委員会の委員会室に入室したものの、委員長が被告発人に対し、証言を拒める場合など証人訊問に関する説明を行った上、宣誓を求めるや、被告発人が発言を求めたため、委員長は、百条委員会を一旦休憩とした。

(10)その後、百条委員会を再開したところ、被告発人は委員長が発言を許していないにもかかわらず委員長の制止を無視し、「これが秘密会ということであれば、私は出廷を拒否します。そして、そのために皆様が私に対して刑事告訴なり、そうすることについて、私はもちろんそれを受けることは、やぶさかではありません(中略)私はこれで退席をさせていただきます」と一方的に述べて、自ら席を立って委員会室を退室し、もって、証言を拒むに至った。

第3 地方自治法第100条第3項の正当の理由等について
証言を拒む正当の理由については、地方自治法第100条第2項により、民事訴訟法の証人尋問に係る規定が準用され、民事訴訟法第196条、197条には、証人が証言を拒絶できる場合が列挙され、同法第198条では、証人は証言拒絶の理由を疏明しなければならないとされ、また、同法第193条の関連で、証人不出頭の正当の理由は、病気、長期旅行、変更できない公務、交通事故、親族の慶弔等であると解されている。
しかるに、被告発人は、事前に送付してきた文書でも、百条委員会での発言においても、自分の主張を繰り返すだけで、証言を拒絶できる場合に該当し、あるいは証人不出頭の正当な理由がある、などと主張することはなく、もとよりこれらの事情を疏明することもなかったのである。
そもそも、百条委員会を秘密会にするかどうかは、百条委員会の権限に属し、被告発人が容喙できない事項であり、平成28年11月9日の百条委員会を秘密会としたのも、訊問事項が、「滞納処理経過表」の内容に及ぶばかりか、前記の追加開示でも、納税者やその親族、関係者にとって非常に大きな不利益を招く恐れがあるとして、依然非開示とされた部分にも及ぶことから、やむなくとられた合理的な措置であって、被告発人からの干渉を受ける理由は些かも存在しないのである。
なお、被告発人は、形式的には、百条委員会に出頭しているため、被告発人の百条委員会での発言や一方的な退席という事実から、包括的な証言拒絶があったことは明白であるとして、これを告発事実としているが、上記の形式的な出頭では、出頭したことにならないとの判断も十分にあり得るところなので、告発人としては、適正な処罰が確保されるのであれば、証言拒絶罪に固執するつもりはない。
また、「滞納処理経過表」については、百条委員会の終了後、茨木市長に返却しているため、本件の添付資料として提出できないので、必要があれ5ば、御庁において、然るべく入手されたい。

第4 結論
被告発人の「第1告発事実の要旨」欄記載の行為は、地方自治法第100条第3項に該当しますので、御庁におかれまして、鋭意捜査の上、被告発人を処罰されるよう告発した次第であります。

平成28年11月28日付 委員会調査結果報告書(議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会)

平成28年11月28日

茨木市議会議長
篠原一代様

議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会
委員長上田光夫
委員会調査結果報告書

本委員会に付託の議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査の結果については、別紙のとおり決定したので、委員会規則第18条の規定により報告します。

議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会調査報告書

平成28年6月30日、6月定例会本会議において設置され、地方自治法第100条の規定に基づく権限を付与された議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会は、7月20日に委員会を開催し、
(Ⅰ)滞納処理経過表の記載に関し監査委員から指摘のあった事項の事実関係の確認及び原因の究明
(Ⅱ)滞納者の資金繰り等の関係で差押えが行われなかった事例の事実関係の確認及び原因の究明
(Ⅲ)関係者の関与等により差押え等の保留があったのではないかと思われる事例の事実関係の確認及び原因の究明
(Ⅳ)分割納付に関し、監査委員の指摘のあった事例の事実関係の確認及び原因の究明
(Ⅴ)滞納処分に当たり上席者との協議等がなされていた3事案の事実関係の確認及び原因の究明
以上5項目について調査することを決定いたしました。

以来、4カ月間にわたり記録の提出、市長以下説明員の出席、証人の出頭などを求め、鋭意調査を行ってまいりました。
調査のために開催した本委員会の回数は10回、また本委員会を進めるため論点整理等を行う調整会議は15回開催いたしました。この間、市の説明員として3人に説明を求め、2人の証人に出頭を請求し1人のみ証人訊問を実施できました。
以下、調査結果を報告いたします。

(1)調査報告内容について
本委員会の調査対象は、高額市税滞納者に対する滞納整理事務であるところ、取り扱う証拠書類の中には滞納税額など私人の「秘密」に該当する情報が含まれていることから、原則秘密会として運営してきたところであります。
また、原則秘密会とすることで、証人訊問など委員会の円滑な審議を心がけ、真実究明に資する運営に努めてまいりました。
もとより、秘密会で審議された内容が全て報告書に記載できないとすると、真実究明のために設置された本委員会の存在意義が問われると同時に、民主的信任を得た議会が市民への説明責任を十分に果たすことができません。
そこで本委員会としては、議会で問題となった点を明らかにするという公的利益と個人の秘密を守るという私的利益を比較考量し、高額市税滞納者の私人が特定される「秘密」に該当する情報については報告書に記載せず、前市長を中心とした滞納整理事務にかかわる公の情報に基づいて報告するものであります。

(2)滞納処理経過表について
ア 滞納処理経過表の真実性について本委員会では、提出された滞納処理経過表のうち、特に他の様式と異なる、ワープロで記されたA4文書についての真偽が問題となりました。この点について、最終的には、前企画財政部長河井豊証人から、作成者は収納課長であり、内容については、基本的に一定要約はされて筆記されているものと考えておりますが、事実と異なるものはないと考えているとの証言がありました。また、滞納処理経過表の記載が正しいと言える根拠についても、河井証人から、私がかかわっていた内容を見ましても、正確に記されているところを根拠としたいとの証言がありました。
本委員会では、提出された滞納処理経過表は、事実と異なるものではないと判断し、当該滞納処理経過表の記載に基づき調査を進めてまいりました。

イ 滞納処理経過表の形式的不備について
今回提出された滞納処理経過表の形式的内容について、以下の問題点を調査いたしました。
ある案件において、滞納処理経過表に記載漏れ等空白期間があることについては、10年以上の過去のものは関係書類を廃棄しているために確たる理由は不明であるとの説明がありました。また、複数の案件では、当時の事務の解釈として特記事項を記載するという運用をしていたというようなこともありまして、何もしていなかった訳ではないとの説明がありました。また、ある案件の空白期間が長い理由については、2人の滞納処理経過表をあわせて処理しているためとの説明がありました。
次に、滞納処理経過表にかかわって、監査で指摘のあった鉛筆で記載されているものや、消去、改ざんなどが行われていなかったかについて市議会事務局職員において原本確認をしたところ、いずれも相違ないものと認めました。
次に、前市長の関与があったある案件において滞納処理経過表とは別様式のA4ワープロ打ち書式となっている点について説明を求めたところ、主に担当者が記載している経過様式とは別に、上席者を含めた管理職によるやりとりがあったので、当該管理職がまとめて作成したものとわかりました。また、当該案件のA4ワープロ打ち書式が平成25年6月24日から始まっていることについて、河井証人は、特殊事情がかかわっており、その具体的な内容については秘密に属するとの証言がありました。

(3)決裁権者について
監査結果では、上席者案件なる案件が存在することが指摘されていましたが、上席者について、河井証人から、上席者に市長が含まれ、市長が含まれる上席者案件につき、担当責任者は収納課長であるものの、市として行う事務ですので最高責任者は市長である旨の証言がありました。

(4)滞納税債権の時効成立可能性について
10月14日の市長以下説明員の出席を求めた委員会において、記録の空白期間が5年を超えている複数の案件について、滞納税債権に関し消滅時効は成立していないとの説明がありました。また、11月9日の証人訊問を行った委員会において、ある案件の滞納処理経過表には、差押え前5年間に時効中断事由が記載されていないことについて、河井証人から、口頭による承認があったと記憶しているとの証言がありました。

(5)木本前市長の関与について
滞納処理経過表によると、ある案件に関し、木本前市長が以下の発言をしていることが明らかになりました。
ある案件について前市長の関与に関する最初の記載は、平成25年6月25日「市長より1カ月待ってほしいと話があった」というものでした。その後、平成27年には木本前市長から担当課へ5回、平成28年には1回、「もう少し待ってほしい」との記載あったことが明らかになりました。上記記載等について事実関係を調査するため、10月28日開催の委員会において河井豊前企画財政部長及び木本保平前市長を証人として11月9日に出頭請求をしたところ、河井証人のみ証言をいただくことができましたが、木本証人は証言することなく退席されました。
まず、上記平成25年6月25日の記載について、河井証人は、一定要約はされていると考えますが事実には相違ござませんと証言されました。また、その日、木本前市長と面談をされた場所については、市長室であることも証言されました。
次に、木本前市長からの「待ってほしい」という発言について、河井証人から、払わせるので収納を待ってほしいと受けとめているとの証言がありました。また一方で、河井証人から、木本前市長は自主納付を進展させるという意図を持っておられたと感じていたとの証言もありました。
次に、差押え等滞納処分の検討時期について、10月14日開催の委員会において、平成25年の早い時期から差押えを検討しているとの説明がありました。また、11月9日開催の委員会において、平成25年の早い時期から差押えを検討していたことについて、河井証人も、いろんな選択肢の中で一定、検討の視野には入っていたと証言されました。
以上によれば、平成25年から始まった木本前市長による「待ってほしい」5との発言に対して、河井証人が、自主納付がより進むだろうとの期待を持ったことについては、初期の段階では、納税事務の最高責任者である前市長本人の発言から考えて、一定の合理性があることは否定できないものの、結果として、3年近く滞納処分をすることなく日時が経過しているという事実に照らせば、不可解、不自然と考えました。
そして、3年近く粘り強く納税交渉を継続したにもかかわらず、さして自主納付が進むことなく、最終的に差押えを行わざるを得なかったことに鑑みれば、前市長の度重なる「待ってほしい」という発言は、市の最高責任者として、不穏当な言辞であり、市の納税事務に不当な影響を与えるものであったと考えました。

(6)木本証人の出頭請求から退室までの経過について
10月28日開催の委員会において証人出頭請求を議決し、議長名にて同証人への証人出頭請求書を送付いたしました。
11月1日、同証人から「証人出頭請求書の受諾の件」なる文書が配達証明付郵便で議長宛に到達しました。その内容は、百条委員会を秘密会で行う場合は出頭を受け入れられない旨でありましたことから、11月4日に委員会を開催して秘密会で行う理由を明確に示すため「「証人出頭請求書の受諾の件」に対する回答」を議決し、議長名にて同証人へ送付いたしました。
さらに、11月8日、同証人から「百条委員会証人出頭要請の件」が配達証明付郵便で議長宛に到達しました。その内容は、あくまで秘密会で行う場合は出席いたしかねる旨でありましたことから、11月9日開催の委員会冒頭において、10月28日開催の委員会で決定したとおり、当日の証人訊問は秘密会で行うことを確認いたしました。
同日午後2時に同証人は委員会室に入室されましたが、秘密会を理由に退室され、証言を得るに至らなかったものであります。

(7)本委員会の判断
以上、6項目について概要を報告申し上げました。
当初の調査項目でありました(Ⅰ)滞納処理経過表の記載に関し監査委員から指摘のあった事項の事実関係の確認及び原因の究明については、(2)イに報告しているとおり、滞納処理経過表の記載について明確な方針がないことから、ずさんな交渉管理になっていることは否定することができず、今後はマニュアルを見直すなど、統一の方針を明確にするなどの対応が必要と考えます。
また、(Ⅱ)の滞納者の資金繰り等の関係で差押えが行われなかった事例の事実関係の確認及び原因の究明については、差押えが行われなかった事実関係を確認することができたものの、納税交渉の中の合理的な判断と認められるものがあった一方、ある案件については、複数回の資金繰りがうまくいかない状況があり滞納者の誠実な対応が見受けられない事実も明らかになりました。今後は、納税交渉の中で、より一層効果的、合理的な判断を重視し、必要な場合は速やかに滞納処分を決断できる体制が必要と考えます。現在課長専決となっている滞納処分についても、案件の重要性などを考慮し、上席者の迅速な判断が反映されるよう要望いたします。
また、(Ⅲ)関係者の関与等により差押え等の保留があったのではないかと思われる事例の事実関係の確認及び原因の究明については、前記のとおり、ある案件において、木本前市長が関与していることが明らかになりました。
木本前市長による「待ってほしい」との発言につき、河井証人は「払わせるので収納を待ってほしい」と捉えていたとの証言がありました。しかしながら本委員会は、木本前市長の上記発言は、差押えなどを待ってほしいという趣旨のものであったと判断するほかありません。その木本前市長の「待ってほしい」との発言を、一方で、河井証人は、自主納付を期待する意図と受けとめ、自主納付の期待をもって納税交渉に当たられていたようですが、結果として3年近く納税交渉が継続され、最終的に差押えがなされたことを考えると、河井証人が、仮に最後まで自主納付を期待していたとしても、その期待が裏切られたものと考えました。
次に、(Ⅳ)分割納付に関し、監査委員の指摘のあった事例の事実関係の確認及び原因の究明については、監査委員の指摘のとおり、毎年、同様の分割納付申請を繰り返していた事例、数年間の空白期間があった事例、分割納付申請を行ったものの、納付されなかった事例等が見受けられ、分割納付を認めるかどうかにつき、改善すべき点があるものと考えました。
次に、(Ⅴ)滞納処分に当たり上席者との協議等がなされていた3事案の事実関係の確認及び原因の究明については、監査結果のとおり、市税の滞納処分は収納課長専決であるが、収納課長を超えた上席者との協議等がなされていた事例が3事案であることを確認いたしました。

(8)終わりに
以上が本委員会の調査結果でありますが、本委員会の調査は、個人の税情報を理由に調査が進まないことが多々あり、困難を極めました。また、市長という地位にあった人物が関与したことにより、行政の滞納整理事務に適正とは言えない影響があったと判断するに至りました。
また、適正な手続きによる証人訊問を目指したにもかかわらず、身勝手な意向表明だけして退席するという木本証人の言動に、議会軽視の姿勢を認めました。
いずれにしても、ある案件の高額市税滞納者に対する滞納整理事務が特殊事情と相まって、木本前市長の不穏当な言辞によって不当な影響を受け、最終的に3年近く経過した後に差押えが行われていたという事例は、決してあってはならない市政執行であったと考えます。
今後、現市長は、行政の長としてのモラルがより一層問われる状況の中、公明性・公平性を重視した市政執行を推進してください。そして、滞納税債権の時効中断事由として答えられた口頭の承認という証拠保全は、本委員会としては、不十分な滞納事務と考え、改善を求めます。さらには、組織としてのコンプライアンス及び滞納整理事務を効果的かつ適正に実施できる体制を確立し、市政への信頼回復に努められるよう重ねて要望いたします。