茨木駅前ビル地階で新店開設の動き相次ぐ

茨木駅前ビル地階で新規店舗の開設の動きが相次いでいる。3月開業の予定で2つの飲食店舗が工事に着手した。いずれも長期間空きテナントの物件だった。開業が相次ぐことで茨木駅前ビルの空室率は直近の5年で最低水準に回復する。

新規に入居するのは洋風居酒屋とカレー専門店。洋風居酒屋は新梅田食堂街やグランフロント大阪に大規模店舗を持つ飲食店運営会社「彩悠茉」が運営する。カレー専門店は愛好家の間ではかなり有名な南インド料理マニアがオーナーだ。

洋風居酒屋は「茨木グリル」の屋号で、ビアホール「アサヒスーパードライ」の跡地に開業する。ビアホールはアサヒビールの関連会社「アサヒフードクリエイト」が運営していたが、2011年に閉店してから空きテナントとなっていた。店舗はアサヒフードクリエイトの所有だったが、昨年10月に大阪市内の不動産会社に売却していた。

カレー専門店の屋号は「タシモリカレー」。空きテナントとなっていたスナック跡地に開店する。「大阪ミールスパイス5」のメンバーの一人が開業する。「大阪ミールスパイス5」は大阪で活動する南インド料理マニアが結成した料理ユニット。

今回開業するメンバーも南インド料理マニアとして「宿借りカレー」や「間借りカレー」として府内のカレー専門店で二毛作営業するなどしてきた。昨夏も高槻市の有名カレー専門店の夏季休業期間中に間借り営業していた。先月開催された「総持寺カレーサミット」でも市内の飲食店に間借りして営業しという。

茨木駅前ビルの地階では昨年末にてんぷら店が店舗を売却して廃業したが、別の空き物件で介護関係のテナントも開業が決まっており、空室率は10%台に半減する。

地上階でもりそな銀行茨木西支店跡地にカラオケ店の入居が内定しており、4月以降に開業する見込み。ビル全体でもテナントの新陳代謝が進み、空室率は直近5年で最低レベルに下がりそうだ。

JR茨木駅周辺で商業店舗物件の動き活発化

JR茨木駅周辺で店舗物件の動きが活発化している。茨木駅前だけではなく茨木駅から徒歩10分圏にも店舗新設の動きが見られる。

既報のとおり茨木駅前ビルのりそな銀行跡地にカラオケボックスが進出する見通し。カラオケボックスでは飲食の提供もあることから地下飲食店の大半が反対しているものの、入店は認められたもよう。

登記簿を確認できていないが、10月末には同ビル地下のアサヒビールのビアホール跡地が売却されたという情報がある。2011年の閉店後4年にわたって買い手がつかず空き店舗となっていたが、飲食店が開業するものと見られる。

茨木駅前ビル北側の春日1丁目マンション(物件名不明)もテナント募集が順調に進む。竣工後に周辺から移転したコンビニエンスストアや眼鏡店のほか、1月末には薬局などが開業する。

眼鏡店が移転前に入っていた長澤ビルの物件もカレー店がすでに開業している。茨木駅周辺の店舗物件の見通しは強含みだ。

さらに都市計画道路茨木鮎川線(東西通り)や都市計画道路西中条奈良線の岩倉公園以北、都市計画道路茨木松ヶ本線周辺でも新店開業が相次ぐ。

今年春以降、茨木鮎川線では学習塾や複数の美容院が開業した。西中条奈良線ではコンビニエンスストアが開業したほか、複数の飲食店が改装している。

茨木松ヶ本線では小川町交差点付近のガソリンスタンド跡地にビルが新築され、6月には事務用品卸の事務所が、10月には理髪店が開業した。今月末には小川町交差点付近に市南部の真砂の洋菓子店「ヒデトワ」が新店を設ける。

茨木駅前ではEXPOCITY(エキスポシティ)開業を、駅周辺では茨木松ヶ本線アンダーパスの開通や立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)の開学、大和ハウス工業が西中条町の東洋ゴム工業の研究所跡地に建設中の大規模マンションをあてこんだものだものとみられる。

JR茨木駅西口バスターミナルはバリアフリー化工事中だが、バス降り場は茨木駅前ビル南側で従来と変わらない。エキスポシティからのバスの降り場も同ビル南側であるため、同ビルの店舗物件が注目されているようだ。