茨木駅西口街づくり研究会

維新がネガティブキャンペーンで攻勢

茨木市長選挙に新人で国土交通省出身の寺元博昭氏(58)を公認する大阪維新の会が、茨木市長選をめぐってネガティブキャンペーンで攻勢を強めている。首長選挙のチラシとしては異例の強い表現で、現職の福岡洋一市長(44)への批判を展開する。

福岡市長は無所属だが、自民・公明・立憲民主・連合などの政党や労働組合、さらには市議補選に立候補する山下慶喜氏などの推薦や支援を取りつけており、保守・中道からリベラルまで幅広く反維新勢力を結集していることへの危機感の現れだ。


3月上旬に発行した「茨木維新プレス」で、寺元博昭候補の公約を明らかにするとともに、現職の福岡洋一市長を「素人(アマチュア)政治、院政(パペット)体制では、茨木の次はつくれない!」と強く批判している。

福岡市長に似たあやつり人形(パペット)が、「幹部」「元OB」「政治屋たち」に操られ、「デキマセン」「ワカリマセン」と発言しているイラストが掲載されており、福岡市長を揶揄する表現になっている。

このチラシでは「市政の舵取りを素人に任せた結果、成果はゼロ。市長に支払われた市民の血税は約1億円(退職金含む)」「市役所OBや一部の幹部が院政を敷き、市民の声届かず。」とも記載されている。

市民会館の建て替え、駅前再開発、安威川ダム周辺・北部活性化、救急医療体制の充実・待機児童ゼロ・中学校全員給食などの政策についても「素人ぶり」を挙げている。


福岡市長も寺元候補も新型コロナ肺炎の感染拡大で集会などが中止に追い込まれており、選挙が告示されても人が集まる場所での街頭演説や辻立ち、練り歩き、握手といった活動は自粛を余儀なくされそうだ。

寺元氏は知名度の低い新人には不利な選挙を強いられるとみられ、強い表現が有権者の反感を買うリスクを取ってでも積極攻勢に出る必要があることもネガティブキャンペーンの背景にある。

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