茨木市議会議員選挙の維新会派の候補者公認をめぐって、自民党の2人の府議と維新の会がSNS上で激しい場外戦を繰り広げている。自民党の原田亮府議(箕面市選出)がツイッターで、日本維新の会茨木市支部が公認した現職の岩本まもる市議について、維新の会が激しく批判する共産党に所属していた元市議だと指摘したことが発端だ。
このツイートをきっかけに原田府議と日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事がツイッターで激しく遣り合う展開になった。これに足立康史衆院議員が加わったことでさらに議論がヒートアップした。
さらに原田府議は「足立やすし議員本人が4月(編注:に行われた市議補欠選の際)に散々エセ維新だ、元共産党だとこの候補者を批判」したと指摘し、経緯を茨木市民に説明をすべきと要求した。
足立議員はフェイスブックで「自共共闘が争点に浮上しそうなため、そうした自分たちの共産党との共闘から市民の目を逸らせるため」岩本市議を攻撃しているとし、「共産党を辞して維新の門をたたいた人物に再挑戦の機会を与えた」と反論した。
またこの投稿で「自民党が党利党略に利用しようとしていた茨木市の福岡市長が、茨木自民党のチンピラ府議の事務所前に置いていた市長の立て看板を、市民に(福岡市長が自民を支援しているとの)“誤解”を与えるとの懸念から、今夕撤去した」と指摘したことから、「チンピラ府議」と名指しされた占部走馬府議がコメントで参戦。
岩本市議は2001年市議選で初当選。3期目の2009年市議選で共産党から出馬したが、在職中に除名された。2013年市議選では桂むつこ市議や小林みちこ市議、たつみ登市議も所属していた「刷新市民フォーラム」から立候補したが落選していた。
しかし2016年の市長選と同時に行われた補欠選挙(中内清孝前市議が2014年に公選法違反で書類送検されて辞職したための欠員)では無所属で復活していた。
共産党を除名された理由は不明だが、女性問題が原因といううわさもある。
木本氏の失脚を機に自民党が攻勢を強めており、日本維新の会と自民党がつぶし合う展開も予想される。市議選で開発路線に批判的な勢力や諸派が漁夫の利を得ることもありえそうだ。開発積極派とみられる維新・自民の全面対決で、市内の開発案件の先行きは危機的な状況だ。
「場外戦の」発端となった原田府議のツイート
来週からの茨木市議会議員選挙で元共産党の市議会議員を維新が公認。共産党を公認なんてマイナスでしかないと思うのだが、人材不足なのだろうか。あれほど「大阪自民は共産党と共闘してる」など批判してたのに、どうしてこうなったのか興味がある。維新を応援してる中でもアレルギーを示す方が多そう。 pic.twitter.com/hbY6doGvII
— 原田りょう【大阪府議会議員】 (@haradaryo_net) January 9, 2017
足立氏が市議補欠選時に岩本市議を批判していたと指摘する原田府議のツイート
足立やすし議員@adachiyasushi本人が4月に散々エセ維新だ、元共産党だとこの候補者を批判しておきながら、この変わり身の早さ。あれこれ暴論で誤魔化しておられますが、どういう経緯でこうなったのか茨木市民に対して説明をすべきでしょう。どっちがチンピラなんだろう。 pic.twitter.com/BeJ0ND9lYI
— 原田りょう【大阪府議会議員】 (@haradaryo_net) January 10, 2017
足立康史衆院議員の反論