JR茨木駅に新快速が停車することが決定したという内容のうわさが流れている。ただその代わりに快速停車駅に吹田駅や岸辺駅を追加することが検討されているという。
うわさの出どころや真偽などは不明だ。うわさは今月に入ったあたりからJR茨木駅周辺の事業者などの間で流れているようだ。
1月5日に開かれた年賀交歓会でも、茨木商工会議所の合田順一会頭が新快速停車の実現にむけてJR西日本に働きかけを強化すると挨拶した。その一方で市役所側は新快速停車の実現はかなり難しいとみている。
立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)、ららぽーとエキスポシティ、吹田スタジアムなど利用者の多い施設の立地が進んだほか、松下町にヤマト運輸の物流センター、彩都にも工場や物流センターが新設される計画もあり、JR茨木駅の乗降客数は増加基調とみられる。
しかし来年春のJR総持寺新駅開業や追手門学院の一部移転でJR茨木駅の乗降客数が減る可能性もある。ただJR総持寺新駅とJR茨木駅構内商業施設の開業のタイミングに合わせてJR茨木駅の新快速停車が実現するとの見方も多い。
吹田駅や岸辺駅への快速停車は、以前からうわさされてきた。千里丘駅から吹田駅の間にあった吹田操車場(49.6ha)の跡地活用が進んでいるためだ。
梅田貨物駅の機能を移転して、吹田貨物ターミナル駅に再編する工事が2013年春に完了した。残りの23.0haでは吹田市と摂津市、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)西日本支社が「吹田操車場跡地のまちづくり」を計画している。
吹田市・摂津市は「吹田操車場跡地まちづくり全体構想」で「緑と水につつまれた健康・教育創生拠点」という基本方針を示している。
吹田市立吹田市民病院と国立循環器病センターが岸辺駅前に移転するほか、JR西日本も駅北口にホテルやレストランの入る商業ビルの開発を決めている。また千里丘駅寄りに住宅や、吹田駅寄りに公園も整備される予定だ。
岸辺駅南側の大日本インキ(現DIC)工場跡にはグローバル・ロジスティック・プロパティーズが物流施設「GLP吹田」の建設を進めている。通販大手のアスクルが一括借り上げして今年末にも「ASKUL Logi PARK 関西」として稼動する予定だ。
乗降客数の大幅な増加が見込まれることから、岸辺駅に快速が停車することになる可能性がありそうだ。