茨木市選挙管理委員会は午後10時38分の確定開票結果を発表した。
得票数は川口元気氏31,054票、西野貴治氏19,885票、大嶺学氏10,750票だった。投票総数は62,862だったものの無効票が1,173あった。
茨木市選挙委員会は午後10時現在の開票状況を発表した。
自民推薦の西野貴治氏と維新公認の川口元気氏がリードしている。
候補者名 |
午後10時00分現在 | 午後10時30分現在 | 午後11時00分現在 | 午後11時30分現在 |
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西野 貴治 | 10,500 | ||||||
川口 元気 | 10,500 | ||||||
おおみね 学 | 6,000 | ||||||
得票総数 | 27,000 | ||||||
開票率(%) | 42.95 |
茨木市選挙委員会は7日夜に同日行われた市議会議員補欠選挙の最終投票率が27.18%だったと発表した。
男性は当日有権者数109,813人に対して29,517人が投票し投票率は26.88%だった。女性は当日有権者数121,428人に対し33,345人が投票し投票率は27.46%だった。
全体では231,241人の有権者数に対して62,862人が投票した。
202年4月12日に実施された市議会議員補欠選挙の投票率は、男性33.67%、女性32.88%、合計で33.26%だった。
3月31日に告示された茨木市議会議員補欠選挙には、届け出順に西野貴治(30)=自民推薦、川口元気(43)=維新公認、大嶺学(58)=共産擁立の3候補が立候補を届け出た。
定数2に対して候補は3人であるため、選挙戦は盛り上がりを欠く。
茨木神社で行われた西野氏の出陣式には、占部走馬府議と大阪9区支部長東田順平氏のほか、福岡洋一市長や松川るい参議議員、太田房江参議院議員などが駆け付けた。
選挙戦2日目となる4月1日には、西野氏は息子の入園式に参加。自らも子育て世代であることをアピールする狙いもあるが、表情に緊張感はない。
地元ガンバ大阪の元選手だけに知名度も高いことで選挙運動に手ごたえをつかんでいるようだ。
2日に高橋交差点周辺で行った「桃太郎」(運動員とともに街頭を練り歩く選挙活動)でも、運動員は維新の運動員に手を振ったり、大人よりも小学生にビラを渡すなど、余裕ムードが漂う。
元Jリーガーの経歴を持つ西野氏だけにスポーツを活かしたまちづくりをめざす。
維新系の知事が誕生するなど兵庫や奈良などにも維新は勢力を広げているが、茨木ではその勢いに乗り切れていない。
市議補選は、2022年7月に病気で辞職した島田あきこ氏、2023年4月に府議に転出した大野ちかこ氏の欠員を補充するものだ。
島田元市議も大野府議も維新に所属していたが、補選に維新から擁立できたのは川口氏だけだった。市長候補とも目された萩原佳市議による市職員への発言が報じられるなど、市長選には候補を出せなかった。
大阪9区支部長でもある足立康史衆院議員が党内で非主流派であることが影を落とす。松井一郎氏の引退にともなう日本維新の会代表選挙に立候補したことで政調会長からも外れるなど、足立議員の党内での発言力は低下している。
川口氏の出陣式が行われた阪急茨木市駅西口には、足立議員は駆け付けたものの、他の国会議員の姿はなかった。
3月23日におにクルで行われたタウンミーティングには、大阪維新の会代表で日本維新の会共同代表でもある吉村洋文大阪府知事と大阪維新の会幹事長でもある横山英幸大阪市長が駆け付けたが、選挙直前の日程には調整できなかった。
しかも、このタウンミーティングで吉村知事が特定のコメンテーターを名指しして万博で取材させないという趣旨の発言をしたことが炎上しており、川口氏の選挙選に水を差すことになった。
川口氏は議員の定数や報酬の削減など維新のお家芸「身を切る改革」のほか、阪急茨木市とJR茨木の両駅西口の再開発や市内道路渋滞の解消や隠れ待機児童の解消などを訴える。
大嶺氏は31日朝阪急茨木市駅東口で行われた出発式で「いのちとくらしをまもる政治を実現するため全力で頑張る」と第一声を上げた。
自民党の裏金問題や維新の万博推進姿勢を批判したほか、安威川ダム周辺に整備中のダムパークいばきたへの巨額投資の一方で、4月から国民健康保険料や介護保険料が引き上げられるとして保険料引き下げを訴えた。
ほかにもバスの路線廃止・減便対策、小中学校給食の無料化継続、休日・夜間の小児診療の復活、災害に強いまちづくりを大嶺氏は提案している。
落選は1人となると選挙戦も盛り上がらない。同時に行われる市長選が無投票になったこともあって、投票率は下がりそうだ。
茨木市の山麓地域にAI(人工知能)技術の開発拠点を誘致する計画があることがわかった。都市計画道路山麓線南側の安威地域にAI関連企業を誘致するほか、彩都東地区にデータセンターの新設をめざす。
安威川ダムで太陽光発電と水力発電を行うことで増大する電力需要をまかなうことも検討されている。シリコンバレーにあやかって安威川の愛称をAIバレーにする構想もある。
AI開発拠点を誘致するのは旧西国街道と都市計画道路山麓線と府道茨木亀岡線に囲まれた安威・西安威・南安威・耳原などのエリア。
対話型生成AIのChatGPTを開発したオープンAIや追随するグーグルやマイクロソフトのほか、半導体大手エヌディビアやアームに加えて拡張子つながりで画像処理や映像処理のアプリケーション大手のアドビの開発拠点や工場など誘致したい考えだ。
茨木市山麓地域にAI開発拠点を誘致するのは大都市の近郊地域で人口が多く、阪大や立命館大、追手門大など大学もあって人材確保がしやすいことがひとつの理由だ。最大の理由は「安威」の欧文表記が「AI」であることだ。
データセンターは彩都東地区を想定している。洪水の影響がないうえ、有馬-高槻断層帯が延びるエリアであるが免震構造とすることで影響はないとしている。
データセンターでは大量の電力を消費するが、関西電力送配電が大岩変電所を建設したことで電力の供給計画も立てやすくなっている。
ダム湖にいかだ型の太陽光パネルを設置するほか、ダムの常用洪水吐きにタービンを設置することが検討されている。
さらにダムパークいばきたに設置されるバンジージャンプを発電に活用するアイデアもある。落下によって生じる巨大な位置エネルギーを電力に変換する。利用者が絶叫する際の音声や呼吸・心拍も変換してさらに高効率に発電する技術も研究する。
AI研究の第三者の森田一義中洲産業大教授は「既存の大規模言語モデル(Large Language Models)のAIは茨木をいばらぎと誤読するなど発展途上なのでAIバレーで精度を高めてほしい。周辺の坂道もいいよね。で、髪切った?」と安威バレーに期待を示した。