茨木市議選補選、浜守・円藤・滝ノ上の各氏が当確


茨木市選挙管理委員会は、茨木市議会議員補欠選挙の開票状況を発表した。浜守毅・円藤こずえ・滝ノ上万記の各氏が当選確実な情勢だ。

茨木市長選挙開票状況(午後11時30分現在)
西本ちかこ 6,082
滝の上かずのり 10,422
山本よし子 3,896
えんどうこずえ 13,642
浜守たけし 21,624
山下けいき 8,414
おおみね学 4,739
開票率91.15%

現職の福岡洋一氏が当選確実


茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選の開票状況を発表した。午後11時30分現在で現職の福岡洋一氏が過半数を超える40,667票を獲得し当選を確実にした。

茨木市長選挙開票状況(午後11時30分現在)
ふくおか洋一 40,667
寺元博昭 20,246

茨木市長選の最終投票率33.26%で前回割れ


茨木市長選挙と茨木市議選補選は午後8時に投票が締め切られた。市民体育館(小川町)で即日投開票される。茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選挙の最終投票率(速報値)が33.26%だったと発表した。前回の市長選の最終投票率34.12%を下回った。

茨木市長選挙の投票率、前回割れも


茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選挙の投票率が18時の時点で23.06%だったと発表した。

前回の市長選挙では18時の時点の投票率は24.84%、前々回の市長選挙では27.37%だった。

午後2時以降は前回の投票率を下回っていて、その差が広がっている。

期日前投票は6.00%と前回の4.4%、前々回の3.88%を大幅に上回っているものの、このペースだと最終投票率は前回をさらに下回る可能性が高い。

市選管ではアルコールスプレーや使い捨ての鉛筆を用意するなど新型コロナ肺炎対策を講じているが、悪天候もあって投票率は低迷しそうだ。

茨木市長選の投票率、午後から伸び悩む


茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選挙の投票率が午後2時の時点で15.85%、午後3時の時点で17.85%だったと発表した。

前回の市長選では午後2時時点で15.85%、午後3時時点で17.85だった。前々回は午後2時点で17.45%、午後3時時点で19.96%だった。

午後になって投票率が伸び悩んでおり、雨と低温が影響しているようだ。前回の市長選挙が行われた2016年4月10日の天気は曇りで最高気温は21度だった。

茨木市長選挙、最終投票率は前回超えも


茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選挙の投票率が午後1時の時点で13.95%だったと発表した。

現職の福岡洋一氏が木本保平前市長を破った前回の市長選挙の午後1時時点投票率を0.14ポイント上回った。

木本氏、桂睦子市議、山下慶喜前市議、吉野公一氏の激戦となった前々回の15.18%は下回った。

また茨木市選管によると、昨日までの期日前投票は3ヶ所の合計で16,608人で、有権者の6.00%に達した。

前回の4.4%、前々回の3.88%を大幅に上回っており、最終投票率は前回を超えて前々回に迫る可能性がある。

緊急事態宣言や雨天の影響で投票率の低迷も予想されたが、外出自粛が逆に投票を促しているようだ。

市民会館の建替え争点化で噛み合わぬ政策論争 茨木市長選


5日に告示された茨木市長選挙は、12日に投開票が実施される。6日には大阪府を含む7都府県に新型インフルエンザ等対策特措法にもとづく緊急事態宣言が出され、異例の選挙戦に突入した。

現職で無所属の福岡洋一氏(44)、新人で大阪維新の会公認の寺元博昭氏(58)の両陣営や有権者からは、新型コロナ肺炎の感染拡大が選挙に影響することを懸念する声もあったが、総務省は公職選挙法に定めれている期日での選挙を実施するよう求めた。

両陣営ともに集会や街頭演説も手控えムードの中、過去にない量のチラシを発行し新聞折込みやポスティングを実施した。

当初は双方とも政策を訴えていたが、大阪維新の会が福岡市政で進む市民会館の建替え計画について、近隣市の事業に比べて費用が高額、選定過程が不透明などとするネガティブキャンペーンを展開した。

福岡陣営も急きょ発行したチラシで反論するなど、市民会館の建替え問題が主要争点化した。他の政策については論争が深まらないままに投票日を迎える。

維新は内閣府地方創生推進事務局参事官としてまちづくりに関わった寺元博昭氏を擁立したにもかかわらず、自らその優位性を封じることになった形だ。

寺元氏の出馬で、福岡陣営も阪急茨木市駅とJR茨木駅の西口再開発も主要な争点に位置付けるとみられたが、市民会館建替え問題が争点化したことで、当初から掲げていた中学校の全員給食の実施、救急病院の誘致、子育てなどに重点をおいて訴えを展開している。

寺元陣営も、福岡市政は素人仕事でスピード感に欠けるとして、プロが期限を切って政策を実行すると訴えていたが、その政策を深堀りして訴えることができたとは言い難い状況だ。

たとえば「IBRAKI御堂筋」創造事業は、木本市長時代から浮上していた中央通りと東西通りのループを一方通行化する政策を深化させたものだが、そのネーミングの意味が有権者に伝わらず空回りしてしまった。

福岡陣営のキャンペーンも政策論争とはほど遠く迫力不足だ。福岡氏は茨木生まれ・茨木育ち、自身の子供も含めて茨木育ちだとして地元密着を訴えた。千葉県に本籍があり、千葉に持ち家もある寺元氏が落下傘候補だというイメージを強調する狙いだ。

官僚出身だけに寺元陣営は落下傘批判を予想していたとみられ、出馬表明から一貫して高校以前の経歴を隠してきた。集会などでは、祖父が大阪出身であることや息子が大阪市立大の医学部に在学していることなどを訴えて地元密着イメージを打ち出していたが、福岡陣営のキャンペーンで打ち消された格好だ。


地元密着を重視する大阪の有権者を意識したためか、大阪維新の会は選挙戦最終日の11日に吉村洋文大阪府知事を前面に打ち出したチラシを新聞折込みなどで配布した。

「大阪維新の会 代表代行 吉村洋文より 緊急のお願い」と題したチラシでは、吉村府知事が緊急事態宣言に対する市民の協力を要請すると同時に、同会代表の松井一郎大阪市長が「茨木市長選挙では、茨木再生を託せる『大阪維新の会の候補者』へご投票をお願いいたします!」と呼びかけている。なりふり構わない「寺元隠し」で維新か非維新の選択を迫ることで茨木市長選での支持を訴えている。

さらにこのチラシでは、福岡陣営が福岡氏の実績として宣伝している茨木市の新型コロナ肺炎対策を批判しているほか、市民会館建替え問題に対する福岡陣営の反論に再反論している。

さらには、高額な建替え費用を、小中学校の給食費無償化、コミュニティバスの導入、介護・福祉の充実に使うとして、福岡氏の政策も丸のみする姿勢を見せている。


日本維新の会幹事長の馬場伸幸衆議院議員はツイッターで寺元氏が「猛追し大接戦」とするが、緊急事態宣言と悪天候で投票率が下がる可能性が高く、組織票の弱い寺元陣営は危機感をあらわにした形だ。

緊急事態宣言下の茨木市長選に候補も苦慮


安倍首相は7日に大阪府を含む7都府県に新型インフルエンザ等特措法にもとづく緊急事態宣言を出した。期間は来月6日までだ。5日に告示された茨木市長選挙では投票所での新型コロナ肺炎の感染拡大を懸念する声も広がる。総務省は8日に通知を出し、感染拡大防止策を講じることを前提に緊急事態宣言下でも選挙を公職選挙法第33条などに基づいて実施することを求めた。
総務省通知200408選挙管理執行緊急事態宣言

総務省通知200408選挙管理執行緊急事態宣言
公選法第33条は地方自治体の議会議員や首長の選挙について定めており、任期終了の30日以内前に行うことや、告示は少なくとも投票日の7日前に行うことを定めているものだ。

茨木市の福岡洋一市長と、19日に市長選をひかえる大東市の東坂浩一市長は1日に総務省と大阪府に「選挙を執行するのは適切ではないのではないかと思料する」という意見書を連名で提出しているが、受け入れられなかった。

新型コロナ肺炎の感染が広がり、現職の福岡洋一氏と新人の寺元博昭氏はともに決起集会の開催を見送った。選挙活動も制約を受けており、商店街などの練り歩きや握手は自粛している。

福岡氏は7日から9日午前中まではコロナ対策で公務に専念するとして、自身による選挙活動を取りやめたほか、共同通信が「緊急事態宣言下の市長選 『運動するほど反感』大阪・茨木」という記事を配信するなど、両陣営ともに緊急事態宣言下で選挙活動を行うことに不安を感じているようだ。

有権者にアクセスできない両陣営が頼るのは、新聞折込みやポスティングによるチラシだ。過去に見られない量のチラシが投入されている。寺元陣営が、福岡市政で進む市民会館の建替えについて疑惑を指摘するチラシを発行したところ、福岡陣営もチラシで反論。チラシがチラシを呼ぶ展開だ。

ネットの活用も進む。寺元氏を支える大阪維新の会茨木市支部は足立康史衆院議員が率先してYouTubeやTwitterなどネットを駆使しているが、福岡氏もYoutubeの活用を始めた。しかし比較的投票率の高い高齢者層には届きにくいことから、チラシが投票結果に大きく影響しそうだ。

茨木市長選は非維新の福岡・維新の寺元が一騎打ち


茨木市長選挙が5日告示され、現職で無所属の福岡洋一(44)、新人で大阪維新の会公認の寺元博昭(58)の各氏が立候補を届け出た。12日に投開票される。市長選と同時に市議会議員補選も実施される。

前回は自主投票に甘んじた維新が、国土交通省出身で「まちづくりドクター」を標ぼうする寺元氏を立てたことで、双方の陣営が駅前再開発などまちづくりを重点施策に位置付けている。

どちらの候補が当選しても、阪急茨木市駅とJR茨木駅西口の再開発に大きく弾みがつきそうだ。


現職の福岡氏は自民・公明・立憲民主・連合大阪などが推薦や支援をしているほか、新社会党から市議補選に立候補した元職の山下けいき氏や共産党も福岡氏寄りの姿勢をみせている。

共産党すら福岡市長に配慮を見せている。

他方で新人の寺元氏は大阪維新の会が公認しており、保守からリベラルまで広範な非維新勢力と維新の総力戦となっている。

共産党が首長選に独自候補を立てないのは異例だが、その背景には大阪府の政治状況がある。昨年の統一地方選で大阪府知事・大阪市長のダブル選挙と大阪府議選で維新が地滑り的勝利を収めた。

今秋には大阪都構想の住民投票が予定されているほか、IR誘致や大阪・関西万博など維新が主導する政治的イベントが目白押しで、他党が存在感をしめせずに埋没する可能性が大きい。

勢力の回復を目指す他党が危機感をいだいて結集した形だ。IR誘致では強い拒否感をあらわすリベラル勢力も、ともすれば自民以上に保守的な維新への反発を強めており、それが福岡氏寄りの姿勢につながっているようだ。


しかし、福岡陣営も新市民会館建設に関しては評価が大きく割れそうだ。自民・公明・いばらき市民フォーラム・米川勝利市議などは4年間の福岡市政の成果として宣伝しているが、共産や市議選補選に立候補した山本よし子氏は、費用が高額で無駄遣いだと批判している。

維新も、周辺他市の市民会館建設に比べて費用が高額であることや、設計・施工業者との癒着の疑惑を訴えて、計画を停止し駅前再開発とワンセットで建替えすることを提案している。

2020年3月維新プレス2-1


前回の市長選では、維新出身の木本保平市長(当時)に不祥事が取りざたされたことから、維新は自主投票を決め、茨木市支部長の足立康史衆院議員と松本利明府議も福岡市長を支持した。

今回維新は、国土交通省出身で、内閣官房で全国のまちづくりにも携わった寺元氏を独自候補として擁立したことで、阪急茨木市駅・JR茨木駅の各駅西口の再開発が双方の陣営の重点施策に格上げされた。

当初福岡氏は、救急医療体制の充実と中学の給食完全実施など子育て支援などを優先的に訴えるとみられていた。
2020年1月自由民主茨木市長選・市議選W選挙福岡洋一市長意見交換

2020年1月自由民主茨木市長選・市議選W選挙福岡洋一市長意見交換


足立議員と松本府議が福岡市長から離反したことを、心情的に批判する声もあるようで、維新は「デマにご注意ください!大阪維新の会は、現市長を一度も公認・推薦しておりません。4年前の市長選では『自主投票』とし、党として特定の候補者を支援したことはありません。」と、火消しに躍起だ。

2020年3月維新プレス1-4

そもそも今回の市長選挙は、足立議員と自民党の占部走馬府議の代理戦争という側面もある。もともとは占部府議が青年会議所の人脈から発掘したのが福岡氏だったが、木本前市長の不祥事で足立氏や松本氏が相乗りした。

その福岡氏を自陣に取り込もうとする動きをきっかけに、足立議員と占部府議がSNS上で中傷合戦を展開し、それがもとで互いが名誉棄損で提訴するなど、法廷を舞台に泥仕合になっている。

先月末にも足立議員の事務所のそばの歩行者専用道路に、維新の選挙カーが長時間駐車されていると、占部氏がツイッターで指摘するなど、水面下で小競り合いが続く。

自民も維新も政策の軸は重なる部分が多く、取り込みたい有権者も重複している。それだけに「商売敵」として近親憎悪も強い。

福岡氏は、等距離外交も模索していたようだが、結果的に足立氏は、福岡市長が行政経験に乏しい素人で市職員などの操り人形と化しているとして、独自候補の発掘に動いた。
2020年3月維新プレス茨木市長選寺元博昭

足立康史衆院議員松井一郎大阪府知事応援演説に駆けつけた福岡洋一茨木市長
写真=足立衆院議員の演説に駆け付けた福岡洋一氏


新型コロナ肺炎の感染拡大が選挙活動に暗い影を落としている。双方の陣営ともに決起集会が中止に追い込まれた。辻立ちや街頭演説なども自粛ぎみだ。

選挙カーで市内を巡回するのが活動の中心になれば、政策を訴えることは難しく、党派と知名度だけがパラメータとなってくる。

また外出の自粛要請で投票率も低迷する可能性が大きく、組織票が選挙の結果を大きく左右しそうだ。


現職の福岡市長は、市の広報「いばらき」などにも積極的に顔出ししているほか、イベントなどもこまめに回っており知名度が高い。

市税を滞納する親族への便宜供与の疑いが発覚した木本前市長を破った福岡市長は、弁護士でもありクリーンイメージもある。市民会館の建替えの計画段階では市民100人会議を行うなど、開かれた市政を目指してきた実績もある。

四面楚歌の維新新人の寺元氏にとっては不利な選挙だけに、異例のネガティブキャンペーンで浸透を図る。強い表現は、有権者の離反を招くリスクもあるが背水の陣で市長の椅子に挑む。

茨木市議会議員補選、3議席を7人が争う


茨木市議会議員選挙補欠選挙が5日告示され、定数3に7候補が立候補を届け出た。12日に投開票が行われる。田中総司氏(2017年12月)と中内清孝氏(2018年6月)の死去、山下慶喜氏の府議会議員立候補による辞職(2019年3月)が欠員の理由だ。

府議選出馬のため辞職した山下慶喜氏が復活を狙うほか、自民は前回市議選で維新から3期目を目指して立候補し落選した滝ノ上万記氏を公認。維新は足立康史衆院議員の秘書の円藤氏と社労士の浜守氏の新人2名を公認した。立憲民主は新人の西本氏を公認。共産の大嶺氏は3度目、諸派の山本氏は二度目の市議選に挑む。

立候補を届け出た候補は以下の通り。(敬称略・五十音順)
円藤こずえ(えんどう・こずえ/49/新/維新)
大嶺学(おおみね・まなぶ/54/新/共産)
滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり/46/元/自民)
西本ちかこ(にしもと・ちかこ/51/新/立民)
浜守毅(はまもり・たけし/47/新/維新)
山下慶喜(やました・けいき/67/元/新社会)
山本由子(やまもと・よしこ/66/新/諸派)