茨木市議選激戦に、再開発に影響も


2021年1月30日に任期が満了する茨木市議会議員選挙は、1月17日に告示され24日に投開票が行われる。

茨木駅西口街づくり研究会の集計では現職・元職・新人の少なくとも36名が立候補を予定している。

前回の市議選では定数2減の28議席を43人が争う熾烈な選挙となった。その一方で投票率は39.98%と伸び悩み過去最低となった。

公明6議席を確保して第一党になり、維新5、自民4、共産3、民進2、諸派1、無所属7という党派構成となった。

選挙戦の行方次第では、阪急茨木市駅西口の再開発にも影響がありそうだ。


11月末に茨木市の目抜き通りで空き店舗の工事が行われた。無所属で立候補を予定する候補の選挙事務所を開設するための準備だ。JR茨木駅では、市議会議員や立候補予定者が連日入れ替わりで「辻立ち」をこなす。

告示まで1か月を切って、すでに水面下で選挙戦は始まっている。


当会の調べでは、自民の上田嘉夫、公明の篠原和代、旧民進の友次通憲、無所属の辰見登の各氏が引退する見通しだ。

現職は、下野巖、上田光夫、滝ノ上万記の各氏が自民の公認、福丸孝之、塚理の各氏が共同会派の「絆」から、大村卓司、青木順子、松本泰典、河本光宏、坂口康博の各氏が公明の公認、 畑中剛、朝田充、大嶺さやかの各氏が共産の公認、稲葉通宣氏が立憲民主の公認で立候補するほか、安孫子浩子、桂睦子、小林美智子、米川勝利の各氏が再選を目指す。

新人は、自民がしきち隆一永田まき、公明が岡本壱郎、維新が島田あきこ、立憲民主が西本ちかこ、国民民主が大谷じゅんの各氏を擁立する。

また、自民党系の矢島ひでかず氏や、保守系無所属の辰見直子氏も父の辰見登市議の地盤を受け継いで立候補する。

他にも憲法いかそう茨木市民の会代表の山本よし子氏、茨木を豊かにする会の澤田裕仁氏、中井浩平氏や元職の山下けいき氏も出馬する見通しだ。


今回の市議選は、コロナ禍の下で実施されることもあり、新型コロナウイルス対応が主要な争点になりそうだ。

阪急茨木市駅前への大規模病院の誘致やコミュニティバスの導入など、他市よりは緩やかながら進む高齢化への対応も訴える。

また、隠れた争点は駅前再開発だ。阪急茨木市駅西口の再開発は、来年2月に開かれる都市計画審議会での審議を経て、今年度の都市計画決定を目指している。

共産党と公明党はタワーマンションの建設など高層化に反対しており、他の党で票が割れて公明党が第一党になった場合、阪急茨木市駅西口の再開発が停滞する恐れもある。

辰見直子氏略歴


辰見直子/たつみ直子(たつみ・なおこ)
1974年9月2日生まれ。茨木市北春日丘出身。沢池小を経て西小学校、西陵中、春日丘高、京都女子大文学部卒業。国際ロータリー第2650地区ガバナー事務所でロータリー財団等の職務に携わりながら、ミャンマーやチベット、バヌアツ等へのプロジェクトに参加。2003年国際協力機構(JICA)青年海外協力隊(JOCV)に合格し、2年間ネパールに赴任。母子保健や公衆衛生分野で活動。2004年国際ロータリー第2650地区ガバナー事務所退職。2009年茨木市保健医療センター。長女と長男(中学2年生)の3人家族。趣味はヨガ、クイズで「アタック25」で優勝経験もある。2021年茨木市議選候補者。保守系無所属の辰見登市議の娘として後継に挑む。事務所は北春日丘2丁目。

たつみ直子 | 茨木市 | 保守系無所属

大谷純氏略歴


大谷じゅん/大谷純(おおたに・じゅん)
1984年10月31日生まれ。兵庫県宝塚市出身。2007年木更津工業高等専門学校専攻科卒。日立ディスプレイズ入社。2011年パナソニック液晶ディスプレイ、2018年パナソニックAIS社パナソニック液晶ディスプレイ出向、2019年パナソニックIS社パナソニック液晶ディスプレイ出向。2016年からパナソニックディスプレイデバイス労働組合で活動。2020年同組合特別副執行委員長。パナソニックグループ労働組合連合会北摂市民懇話会副会長。趣味はフットサル、ゴルフ、ジョギング。友次通憲市議の後継として連合大阪、電機連合大阪地方協議会、パナソニックグループ労働組合連合会が公認予定。事務所は西駅前町。

大谷純(おおたにじゅん)公式ホームページ
Twitter

永田まき氏略歴


永田まき/永田真樹(ながた・まき)
1978年12月17日生。旧姓は礒川。佛照寺ひかり幼稚園、玉島小、同志社中、同志社高、同志社大商学部、京都大学大学院法学研究科卒。子育て支援ひろば「ほしのこひろば」ボランティア。福岡洋一市長の選挙事務所スタッフ。自民党支部女性部長。2021年茨木市議選候補者。自由民主党が公認予定。事務所は平田2丁目。

永田まき後援会公式サイト

澤田裕仁氏略歴


さわだ裕仁/澤田裕仁(さわだ・ひろひと)
1963年10月29日茨木市元町生まれ。実家は駅前の文具結納用品店。茨木小、養精中、関西大第一高、関西大社会学部卒。昭和61年富士通入社。システム開発、データセンターやコールセンターの構築・運用管理といった業務経験を経て、2017年にまいぷれサワラギヤ合同会社を設立し、地域情報サイト「まいぷれ茨木市」の運営を開始。林英臣政経塾塾士。2021年茨木市議選候補者。諸派(茨木を豊かにする会)。茨木商工会議所、茨木本通商店街、茨木西ロータリークラブ所属。家族は妻と一男二女。趣味はフルマラソンやジャズ鑑賞。

facebook

島田あきこ氏略歴


島田あきこ/島田彰子(しまだ・あきこ)
1970年9月9日生まれ。旧姓は森竹。太田小、西中、茨木高卒業。東芝大阪工場、金融機関勤務を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。CFP、行政書士。2021年茨木市議選候補者。大阪維新の会が公認予定。事務所は大池1丁目。

Twitter

茨木市議選補選、浜守・円藤・滝ノ上の各氏が当確


茨木市選挙管理委員会は、茨木市議会議員補欠選挙の開票状況を発表した。浜守毅・円藤こずえ・滝ノ上万記の各氏が当選確実な情勢だ。

茨木市長選挙開票状況(午後11時30分現在)
西本ちかこ 6,082
滝の上かずのり 10,422
山本よし子 3,896
えんどうこずえ 13,642
浜守たけし 21,624
山下けいき 8,414
おおみね学 4,739
開票率91.15%

現職の福岡洋一氏が当選確実


茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選の開票状況を発表した。午後11時30分現在で現職の福岡洋一氏が過半数を超える40,667票を獲得し当選を確実にした。

茨木市長選挙開票状況(午後11時30分現在)
ふくおか洋一 40,667
寺元博昭 20,246

茨木市長選の最終投票率33.26%で前回割れ


茨木市長選挙と茨木市議選補選は午後8時に投票が締め切られた。市民体育館(小川町)で即日投開票される。茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選挙の最終投票率(速報値)が33.26%だったと発表した。前回の市長選の最終投票率34.12%を下回った。

茨木市長選挙の投票率、前回割れも


茨木市選挙管理委員会は、茨木市長選挙の投票率が18時の時点で23.06%だったと発表した。

前回の市長選挙では18時の時点の投票率は24.84%、前々回の市長選挙では27.37%だった。

午後2時以降は前回の投票率を下回っていて、その差が広がっている。

期日前投票は6.00%と前回の4.4%、前々回の3.88%を大幅に上回っているものの、このペースだと最終投票率は前回をさらに下回る可能性が高い。

市選管ではアルコールスプレーや使い捨ての鉛筆を用意するなど新型コロナ肺炎対策を講じているが、悪天候もあって投票率は低迷しそうだ。