岩本守氏略歴


岩本まもる/岩本守(いわもと・まもる)
昭和39年7月2日生まれ。日本福祉大学社会福祉学部卒。茨木市議。介護士。共産党、刷新市民フォーラム、無所属を経て、2017年茨木市議選から日本維新の会茨木支部公認。

浅藤雅志氏略歴


あさとう雅志/浅藤雅志(あさとう・まさし)
1969年10月29日生まれ。府立箕面東高校卒業。自営の板金業を経てタイムス物流勤務。全日本建設交運一般労働組合府本部青年部長、同関西合同支部タイムス分会書記長歴任。2017年茨木市議選候補者。共産党公認。

山本由子氏略歴


1954年山形県山形市生まれ。山形県立山形西高等学校、金沢大学法文学部哲史文学科卒業、仏教大学通信課程社会福祉学科修了。高槻市立中学校、大阪府立特別支援学校教員。2017年茨木市議会議員選挙候補者。憲法いかそう茨木市民の会、放射能から子どもを守る会茨木代表。労働組合なかまユニオン所属、。子ども2人は独立し夫と二人暮らし。趣味は読書、美術鑑賞。特技は手芸。

憲法いかそう茨木市民の会(代表、山本よし子-無所属市民派)
https://www.facebook.com/yoshiko.yamamoto.35110

木本保平前市長、政界引退か


昨年の茨木市長選挙で落選した木本保平(木本やすひら)前市長が、政界を引退するという観測が広がっている。15日に告示される茨木市議会議員選挙に木本氏の親族とみられる候補が出馬するためだ。

出馬するのは木本鉄治(きもと鉄治)氏。大阪維新の会(日本維新の会)茨木市支部が公認する予定だ。これまで青年会議所など茨木の政財界では活動していないようだが、住所が木本保平氏と同じ下穂積二丁目であることから木本保平氏の親族と見られる。

2017年茨木市議会議員選挙大阪維新の会茨木支部公認候補写真=日本維新の会茨木市支部のチラシ

日本維新の会茨木市支部が公表している情報によると木本鉄治氏は日本維新の会茨木市政対策委員で、甲子園大学の経営情報学部卒。また別の情報筋によると木本興産の役員という。

木本保平氏は日本維新の会茨木市支部支部長代行と同時に市議選の総合選対本部長も務めている。長年市議を務めてきた木本保平氏が木本鉄治氏を当選させて今後地盤を継承させるという観測が広がっている。

阪急とJRの駅前再開発や彩都、市南部の幹線道路沿い開発をリードしてきた木本保平氏が引退した場合、今後の開発路線にも影響が出る可能性もある。

茨木市議選 立候補が予想される顔ぶれ


2017年の茨木市議選に立候補が予想される顔ぶれは次の通り。【凡例】無印:現職、F:元職、N:新人 引退:R

●日本維新の会(公認候補)
山本りゅう俊/山本隆俊(やまもと・りゅうしゅん)
大野ちかこ/大野幾子(おおの・ちかこ)
滝ノ上万記/滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり)
長谷川ひろし/長谷川浩(はせがわ・ひろし)
山崎明彦/山崎明彦(やまさき・あきひこ)
塚理/塚理(つか・さとる)
岩本まもる/岩本守(いわもと・まもる)
Nきもと鉄治/木本鉄治(きもと・てつじ)
Nはぎ原けい/萩原佳(はぎはら・けい)

●維新系無所属?(現在は維新)
中井高英/中井高英(なかい・たかひで)

●公明党(公認候補)
大村たくじ/大村卓司(おおむら・たくじ)
青木じゅんこ/青木順子(あおき・じゅんこ)
坂口やすひろ/坂口康博(さかぐち・やすひろ)
河本みつひろ/河本光宏(かわもと・みつひろ)
松本やすのり/松本泰典(まつもと・やすのり)
しのはら一代/篠原一代(しのはら・かずよ)

●自由民主党(公認候補)
上田よしお/上田嘉夫(うえだ・よしお)
下野いわお/下野巖(しもの・いわお)
上田ミツオ/上田光夫(うえだ・みつお)
F中内清孝/中内清孝(なかうち・きよたか)
●自由民主党(推薦候補)
N中井こうへい/中井浩平(なかい・こうへい)
Nしきち龍一/敷知龍一(しきち・りゅういち)
N矢島ひでかず/矢島秀和(やじま・ひでかず)

●自由民主党・絆(自民党系会派)
福丸孝之/福丸孝之(ふくまる・たかゆき)
たつみ登/辰見登(たつみ・のぼる)

●共産党(公認候補)
朝田みつる/朝田充(あさだ・みつる)
畑中たけし/畑中剛(はたなか・たけし)
大嶺さやか/大嶺さやか(おおみね・さやか)
Nあさとう雅志/浅藤雅志(あさとう・まさし)

●民進党(公認候補)
田中総司/田中総司(たなか・そうじ)
R中村信彦/中村信彦(なかむら・のぶひこ)
Nいなばみちのぶ/稲葉通宣(いなば・みちのぶ)

●民主ネット(民進党系会派)
友次通憲/友次通憲(ともつぐ・みちのり)
あびこ浩子/安孫子浩子(あびこ・ひろこ)

●茨木市民フォーラム
桂睦子/桂睦子(かつら・むつこ)
小林みちこ/小林美智子(こばやし・みちこ)
米川勝利/米川勝利(よねかわ・しょうり)

●新社会党
山下けいき/山下慶喜(やました・けいき)

●茨木を良くしたい!市民の会
Nふくとめ隆司/福留隆司(ふくとめ・たかし)

●NHKから国民を守る党
N立花孝志/立花孝志(たちばな・たかし)

●幸福実現党
N川崎ちえこ/川崎千恵子(かわさき・ちえこ)

●憲法いかそう茨木市民の会
N山本由子(やまもと・よしこ)

●無所属
N中森アサオ/中森朝雄(なかもり・あさお)

茨木駅前ビルで再開発建替え派が過半数


茨木駅前ビル再整備検討委員会が実施したアンケートで、同ビルの区分所有者の過半数が再開発建替えを支持していることが分かった。同委員会は茨木駅前ビル管理組合の諮問機関で、組合員の有志が2年間にわたってビル再整備手法について検討し、全区分所有者に周知してきた。

アンケートの未提出者は11月下旬の集計時点で約4割。再開発建替え支持派はまだ増えそうだ。JR茨木駅西口駅前周辺再整備ではその動向が計画に大きく影響する茨木駅前ビルが市街地再開発でまとまるメドがついたことで、JR茨木駅西口の再開発は大きく前進しそうだ。

ただ実際に茨木駅前ビルの区分所有者が機関決定するのは、12月末に行われるとみられる管理組合の臨時総会だ。総会で「市街地再開発推進決議」を可決する必要があるが、出席者や議決権行使書が集まらなかったりすれば否決される恐れもある。

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茨木駅前ビルでは都市開発コンサルタントのアール・アイ・エーの助言をうけながら、耐震改修を含む大規模改修、自主建替え、市街地再開発による建替えの3案を軸に検討してきた。

耐震改修は全区分所有者が費用を拠出する必要があるうえに、コンクリートの寿命などを考慮すると、約15年しかビルの「寿命」を延命できないないことで全体の5%ていどしか支持されなかった。

また自主建替えは負担費用を捻出できない区分所有者が建替組合に売却できるものの、経済条件が市街地再開発による建替えよりも悪いことから、ごくわずかの支持にとどまった。

すでに再整備検討員会は管理組合に市街地再開発推進決議案を上程したとみられ、12月末にも開かれる管理組合臨時総会で議決される見通しだ。

自主建替えであれば、推進決議には組合員数(全区分所有者)と議決権数の3分の2か4分の3が必要とされる。建替え決議であれば区分所有法で5分の4が賛成する必要があるとされているが、推進決議には同法の規定がない。しかし決議で5分の4をクリアするためには、推進決議の時点で4分の3の支持を集めないと現実的に決議の可決は困難になるからだ。

いっぽう市街地再開発推進決議は、通常決議と同様に2分の1(過半数)でよいとされている。さらに再開発の実施にむけては機関決定が必要でなく、再開発地区の権利者の3分の2の同意でよいとされる。そのため推進決議後のハードルはかなり下がりそうだ。

ただし、重要な議案であることから総会では投票の実数が把握できる手法での議決を行うことになりそうだ。さらに欠席者には委任状ではなく議決権行使書でできるだけ意思表示を求めるものとみられる。

茨木市の市街地新生課は茨木駅前ビルの市街地再開発推進決議の可決を前提に、企画財政部と予算折衝に入っている。今後は都市開発コンサルタントの助言を受けながら市街地再開発協議会の立ち上げなどを支援していくほか、JR西日本とも駅ビル建設も含めてJR用地の利用方法を調整することになる。

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ようやく動き出したJR茨木駅西口駅前再整備だが不安要素もある。来年1月22日投開票の茨木市議会議員選挙だ。木本保平前市長をめぐる疑惑などで市議会最大会派・大阪維新の会派には大きな逆風が吹きそうだ。

上田光夫市議はじめ追及姿勢を強める自民党と、朝田充市議などが疑惑解明をリードした共産党に有利な状況だが、共産党など再開発に批判的な勢力が伸長する恐れがある。

福岡洋一市長も開発路線を継続しているとみられるが、木本氏や維新会派が再開発に積極であったこともあり、市議会のパワーバランスが崩壊すればJR茨木駅西口再開発などの市内の開発案件に急ブレーキがかかる可能性もある。