国道171号線と大阪府道126号総持寺停車場線が交差する西河原交差点の改良事業が動き始めた。茨木市は西河原交差点の旧たばこ店を買収した。
今後ガソリンスタンドや資生堂ホネケーキと用地交換などを進め、総持寺停車場線の右折レーンの新設を含め西河原交差点の改良を進める。
国道への右折レーン整備を求める声もある。三島地区連合自治会が、大阪国道事務所長に国道171号線西河原交差点改良の陳情書を提出したもよう。
JR総持寺新駅と東芝スマートコミュニティ開業に向けて総持寺停車場線と市道庄中央線の整備が急ピッチで進みだした。
平成30(2018)年のJR総持寺新駅開業に向けて、大阪府と茨木市は昨年度に協定書を締結し、阪急総持寺駅と西河原交差点を結ぶ総持寺停車場線の改良を予定している。全線の拡幅、阪急総持寺駅前広場の改良、JR総持寺新駅との接続部等の整備を実施する。
また茨木市は大阪府道132号高槻茨木線と総持寺停車場線総持寺交番前交差点を結ぶ市道庄中央線の整備も着手し、詳細設計を終えた。拡幅のための用地買収も始まっている。
高槻茨木線千歳橋北詰の庄二丁目交差点から西河原交差点までの庄中央線と総持寺停車場線は道路が狭いうえに渋滞が激しく、茨木市も総合交通戦略でも重点区間と位置づけていた。
特に西河原交差点北行きと庄二丁目交差点南行きは右折レーンがないために、渋滞が慢性化しており、JR総持寺駅や東芝スマートコミュニティ開業の支障になると指摘する声もあった。
この区間では数年前から調査が進められており、昨年度は府道総持寺停車場線道路測量設計を(株)浪速技研コンサルタントに、市道庄中央線物件調査を(株)タカダに委託して実施している。
総持寺停車場線では全線で、平行して流れる水路を暗渠化して13mに拡幅する。歩道を広げ、自転車レーンを設置する。また西河原交差点では右折レーン整備のため大幅な拡幅を行う。
今年度総持寺停車場線ではJR東海道線交差部から西河原交差点までの詳細設計費1345万円、105mの工事費2億400万円、旧たばこ店の用地買収などの費用3450万円、道路工事での障害物移転費用の一部負担金225万円を予算計上している。
撤去した旧たばこ店の西隣にも空き地があるほか、資生堂ホネケーキの敷地が総持寺停車場線の東西にあることから、交差点付近では水路の付け替えも含めて用地交換を行う可能性がある。
まだ動きは見えないが、国道171号線の右折レーン設置のために用地を確保する可能性もある。
庄中央線では物件調査が昨年度までに6割ほど、用地買収が5%ほど完了している。今年度は、残りの物件調査費として2300万円、道路整備工事費6600万円、取得費3500万円を予算計上している。
すでに総持寺交番前交差点付近の庄中央線では旧フジテック用地部分は拡幅が完了しているが、残る約420mについて12mに拡幅して、府道と同様に歩道と自転車レーンを設置する予定だ。
また総持寺停車場線のJRガード南側につながる線路沿いの西行きの一方通行道路が、府道への出口で見通しが悪く危険であるため、茨木病院から大阪行岡医療大学東側を通り総持寺交番前交差点へつながる南行き一方通行道路を整備する。
さらに総持寺停車場線を越える横断歩道橋がJR線と平行して設置される見通し。すでに関係機関と調整し、おおまかな設計を実施した。用地買収も進んでいる。今年度は詳細設計費1490万円、買収費用として300万円を予算計上している。
12月2日には三島地区連合自治会が、府議会議員の紹介で大阪国道事務所高槻維持出張所長に国道171号線西河原交差点改良の陳情書を提出したもよう。
陳情書は大阪国道事務所長あてで、国道171号線にも右折レーンの整備を求めた。国道171号線は2車線だが右折レーンがなく、交差点付近では右車線からの左車線への車線変更が頻発し、事故が発生しやすくなっている。