セブン&アイ・ホールディングスがイトーヨーカドーのショッピングセンター業態「アリオ」について新規開発の中止を検討しているという。共同通信が伝えた。景況感の悪化や人口減少を見据えて中止を検討しているという。
茨木市は「広域幹線道路沿道における土地利用」の一環で、市南部の目垣・南目垣・東野々宮地区ではヨーカドーと竹中土木のJVと事業化検討を進めている。
ヨーカードーはアリオ業態の出店を検討しているとされており、目垣・南目垣・東野々宮地区の案件の先行きが危ぶまれる。
セブン&アイグループではセブンイレブンの業績は堅調だが、GMSのヨーカードーは業績低迷に苦しんでいる。ここ5年で数十店舗の閉鎖を検討しており、先月も千葉県の東習志野店、新浦安店や愛知県の豊橋店、京都府の六地蔵店、岡山県の倉敷店、岡山店などの閉鎖を発表した。そのため既存店のてこ入れに経営資源を集中させる狙いがあるとみられる。
共同は計画発表済みなどで出店調整中の案件については中止しないとも報じている。しかし目垣・南目垣・東野々宮地区の案件は、目垣・南目垣地区の地権者の同意率が低く、停滞状態にある。
市では平成34年にも街びらきを行いたい意向だが、現在の進捗状況ではいったん白紙に戻される可能性が高い。
共同通信の記事
セブン、アリオ開発中止へ 人口減で拡大路線を転換