2019年春ダイヤで岸辺快速・茨木新快速停車は?


JRグループ各社は今月中に2019年春のダイヤ改正を発表する。春のダイヤ改正は前年の12月第3金曜に発表するのが通例で、今年は21日になりそうだ。

春のダイヤ改正では岸辺駅の快速停車と茨木駅の新快速停車への期待が高まる。

以前から地元金融機関からの情報として、北大阪健康医療都市(健都)のまちびらきに合わせて岸辺駅に快速が停車するという噂がある。さらにそれと同時に茨木駅には新快速が停車するという情報も流れている。

しかし両駅の状況は明暗が分かれる。特に茨木駅では新快速の停車は厳しそうだ。


岸辺駅では吹田操車場跡地のまちづくり(健都)が完成を迎えつつある。11月には「ビエラ岸辺健都」が開業し、12月には吹田市民病院が移転・開業した。

大型マンションの開発も進み、来年夏には国立循環器病研究センターも移転してくる。乗降客数も大幅に増える見込みだ。

茨木駅では4月に商業施設がオープンした。飲食店ではピーク時には席が取れないこともあり、駅ナカは繁盛している。しかし駅周辺の状況は厳しさを増している。

西口でも茨木駅前ビルのテナント流出が止まらない。掛谷不動産と買取専門店が相次いで閉店し、地下の居酒屋も閉店したとみられる。ミュージックバーの「茨木グリル」も騒音問題を理由に改装し、11月に再開したが客足は増えていない。

東口ではパチンコ店が閉店し、マンションに建て替えられることになった。地震の影響で集合住宅への建て替えも進んでおり、多少人口は増える可能性もあるが大きく乗降客が増えることはなさそうだ。

さらにJR総持寺駅の開業で、一部乗降客の流出は避けられない。定期券の切り替え時期となる年度末に一気に移行する可能性もある。

2019年には、追手門学院も安威のキャンパスから中学や高校と一部の学部を東芝大阪工場跡地の新キャンパスに移転する計画だ。

新キャンパスはJR総持寺駅から徒歩で約10分の距離で、現在学バスが発着している茨木駅からJR総持寺駅に移行するのは確実だ。


茨木駅への新快速停車については、2014年8月に産経新聞が2-3年後をめどに検討を始めたと報じた。しかし茨木市や茨木商工会議所はこれを否定している。

少なくともこの段階では、新快速停車は検討されていなかったとみられ、2015年には商工会議所が会員に新快速停車を求める署名運動を展開している。

2015年に立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)、エキスポシティ(EXPOCITY)が、翌年には吹田スタジアムがオープンしたが、茨木駅の乗降客数は事前の予測ほど増えていない。

エキスポシティや吹田スタジアムへのバス便も減便が続き、現在は土日のみの運行となっている。吹田スタジアムの観客は便の少ないバスを避けて、徒歩で最寄の千里丘駅を利用しているようだ。

それでも茨木駅周辺では新快速停車の期待は続いてきた。2018年にはJR総持寺駅が開業し、茨木駅に商業施設が開業したことで、新快速停車の期待が盛り上がった。

その期待も外れたことで、茨木市や商工会議所も積極的に動き始めた。4月1日に行われたJR茨木駅の商業施設開業式典では、茨木市の福岡洋一市長があいさつでJR茨木駅西口の再開発と新快速停車の実現に強い意欲を示した。

JR西日本の首脳が同席していることを念頭にした発言としては異例の踏み込んだ内容で、列席した関係者は一様に驚きを隠さなかった。

また商工会議所も「JR茨木駅に新快速をとめる運動」を展開する。委員会を開催してJR西日本への働きかけを進めている。

しかし、市や商工会議所の関係筋によると来春の茨木駅の新快速停車は厳しそうだ。仮に岸辺駅の快速停車だけが実現すれば、大阪駅から2駅、新大阪の次という快速停車駅としての茨木駅の地位は落ちることになりそうだ。

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