2019年JR茨木駅西口街づくり10大ニュース


本日で2019年も終わる。JR茨木駅西口街づくりにかかわる10大ニュースを振り返る。

まちづくり協議会が大成建設を計画作成パートナーを選定

JR茨木駅西口駅前周辺地区まちづくり協議会は、JR茨木駅西口駅前周辺地区の計画作成パートナーを大成建設(東京都新宿区・村田誉之社長)に選定した。

当会が直接確認した情報ではないが、野村不動産(東京都渋谷区・宮嶋誠一社長)と東急不動産(東京都渋谷区・大隈郁仁社長)を含む数社から選定されたようだ。

茨木市市街地新生課は、大成建設に計画作成を依頼する期間を来年3月までとしており、既にまちづくり協議会では大成建設が詳細な計画案を提案しているとみられる。

今後最終案を取りまとめ、来年度からは合意形成や都市計画決定に向けた動きが進むものとみられる。

茨木市が阪急茨木市駅西口とJR茨木駅西口の再開発加速へ

阪急茨木市駅西口とJR茨木駅西口の再開発を担う茨木市の市街地新生課の若手職員が4月1日から国土交通省へ出向したという情報がある。

4月16日には、建設畑のプロパー出身の大塚康央副市長が退職し、後任に国土交通省出身の井上茂治氏が副市長に就任した。国土交通省入省後、日本下水道事業団や国土技術政策総合研究所などを経て大臣官房付となっていた。

都市計画決定には国土交通大臣か府知事の認可が必要で、補助金なども国土交通省から交付されるため、人事交流を進める狙いがありそうだ。

2020年3月ダイヤ改正でJR茨木駅の新快速停車は見送られる

12月13日にJR各社は2020年3月のダイヤ改正の概要を発表した。JR西日本も京阪神地区を含むダイヤ改正の概要を発表したが、JR茨木駅の新快速停車は見送られた。

JR京都線では岸辺駅への快速停車も取りざたされているが見送られた。当面JR京都線の運行状況に変化はなさそうで、JR茨木駅の新快速停車の実現にはまだまだ時間がかかりそうだ。

JR西日本は、JR茨木駅西口の再開発では協定広場のJRが所有する部分に駅ビルの建設を計画している。またJR京都線では高槻駅と島本駅の中間に萩之庄駅(仮称)を設置することも検討されており、これらの時点まではJR茨木駅への新快速停車は期待薄だ。

JR茨木駅東口周辺でマンション開発が進む

JR茨木駅東口周辺ではマンション開発が進む。9月には生和コーポレーション(大阪市福島区)が地主と開発した賃貸マンション「中条プレイス」が竣工した。

阪急オアシス(旧ニッショーストア)のビル跡地では阪急不動産(大阪市北区)が分譲マンション「ジオ茨木西中条」(47戸・店舗1戸)を建設している。

パチンコ店の跡地ではプレサンスコーポレーション(大阪市中央区)が建設する分譲マンション「プレサンス グラン 茨木駅前」(78戸)の基礎工事が始まった。

「ジオ茨木西中条」も「プレサンス グラン 茨木駅前」もJR茨木駅から徒歩1分を売りにしており、西口の再開発で計画されている住宅マンションの優位性が相対的に下がる可能性もありそうだ。

震災と台風契機に修繕や建て替えや進む

昨年の大阪北部地震と台風21号で発生した建物被害の修理が進んでいる。西駅前町の茨木グランドハイツなどJR茨木駅付近のマンションでは大規模改修が行われた。茨木駅前ビルでも外壁の補修が完了した。

老朽化の激しい一戸建て住宅は、建て替えてアパートなどに建て替える動きがみられる。西駅前町では大和ハウス工業が、駅前1丁目東建コーポレーションが、民家がアパートに建て替えている。

大阪府知事・大阪市長のダブル選挙と大阪府議選で維新が地滑り的勝利

4月8日に行われた大阪府知事・大阪市長のダブル選挙と大阪府議選で大阪維新の会が地滑り的勝利を収めた。大阪府議選では茨木市選挙区で松本利明府議がトップ当選した。

来年の茨木市長選(4月5日告示、12日投開票)に影響が出る可能性もある。既に18日に現職の福岡洋一市長(44)が無所属で立候補する意思を表明したが、維新が独自候補を擁立する可能性もありそうだ。

不祥事で落選した維新出身の前市長木本保平氏が不起訴になったことや、福岡市長を擁立したとされる自民党の占部走馬府議と、維新の足立康史衆院議員の対立が裁判沙汰になっており、統一候補を支えることが難しくなる可能性もある。

開発に前向きな勢力が分裂し開発に否定的な市長が当選した場合、再開発の行方が危うくなる恐れもある。

万博公園にアリーナ建設へ

大阪府は9月17日、1万5千人規模のアリーナを整備する計画を公表した。用地を貸し付け、民間事業者が整備して運営する民設民営で開発する計画だ。

2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)までに開業する予定だ。ららぽーとエキスポシティに隣接する予定地には現在ホテルや駐車場などがあるが、閉鎖されることが決まっている。

現在大阪で最大規模のアリーナは大阪城ホールで、収容人数は9千人。これを大きく超える規模で、集客が期待される。

JR茨木駅の乗降客が増えれば、JR茨木駅への新快速停車も期待できるほか、西口再開発に弾みがつきそうだ。

JR茨木駅エリアで商業の不振続く

JR茨木駅周辺で商業の不振が続く。りそな銀行が入居する田畑ビルの3階のテナントが決まらない状態が続く。エキナカでも日本旅行の店舗が12月24日に営業を終了した。

茨木駅前ビルではテナントの入れ替わりが続いているようだ。管理費などを払えない店舗も多いようで、同ビルのジャズバー「茨木グリル」は滞納で管理組合から提訴されたという情報がある。

茨木市がJR・阪急をつなぐ試み

茨木市は市民会館の跡地整備を進めており、既に建物の解体を終えた。茨木市は、中央公園南グランドを含めて再整備する方針だ。市民会館や中央公園の再整備で人が集まるエリアに育てあげ、商圏として分断されているJR茨木駅前と阪急茨木市駅前を一体化したい考えだ。

さらには高橋交差点から南北に延びる川端通り・さくら通りの遊歩道も「ブックトラベル」や「イルミフェスタ」などのイベントによるにぎわいづくりで人が集まることを模索している。ハードの整備よりもにぎわいづくりなどソフトの整備を進める動きが続く。

茨木駅前ビルのカラオケ店裁判で組合側が勝訴

カラオケ店「オルセーカラオケ」の看板設置を巡り、茨木駅前ビル管理組合が区分所有者「SKハウジング」と運営会社「SKフェニックス」を提訴した裁判は、1月に判決が言い渡された。

原告の茨木駅前ビルが勝訴し、区分所有者「SKハウジング」と運営会社「SKフェニックス」は、共用部への看板の設置をやめて、滞納していた管理費や修繕積立金、共益費などを全額納付したという。

しかし、管理組合の役員には復帰していないようで、当面は冷戦が続きそうだ。

府知事選・府議選の投票率、前々回は下回る


大阪府知事選挙・大阪府議会議員選挙は、今日投票が行われている。

17時現在の茨木市の大阪府知事選挙投票率は28.82%。前回の27.18%よりは1.64ポイント上昇しているが、前々回の34.79%と比べると5.97ポイント下回っている。

大阪府議選の投票率の途中経過は発表されていないが、ほぼ同じ動きとみられる。

茨木市選挙管理委員会によると期日前投票は25,345人。前回の1.61倍、前々回の1.99倍となっており、期日前投票を含めれば前々回に迫る可能性もある。

投票は午後8時に締め切られるが、絶好の行楽日和で午後に入ってから伸び悩んでおり、最終投票率は下がりそうだ。

投票締切後、茨木市の投票分は市民体育館で即日開票され、深夜には結果が判明する見通しだ。

来春の茨木市長選に茨木童子が立候補の意向


来春の茨木市長選挙に茨木童子が立候補する意向を固めたことがわかった。茨木市在住の茨木童子は、石像や「ふわふわ」など複数いるが、茨木市長選挙に立候補するのは着ぐるみの茨木童子だ(観光協会関係者)という。

茨木市選挙管理委員会は「芸名など通名での立候補は認められるが、中の人が誰なのか特定できる必要がある」と困惑ぎみだ。しかし茨木童子は「中の人なんていないよ。茨木童子は自分だけだ」と主張している。

総務省の自治行政局選挙課によると、プロレスラーのザ・グレート・サスケ氏が覆面をつけたまま、リングネームで岩手県議会議員選挙に立候補し当選した前例はあるという。

しかし、議場で覆面を取るように求められたりするなど、当時の岩手県議会は紛糾しており、今後も茨木市でも混乱が予想される。

茨木童子の茨木市長選立候補に対して茨木市民の反応もさまざまだ。「ゆるキャラ総選挙でも泡沫候補だったのに市長に当選するわけがない」(70代女性)と批判的な声がある一方、「福岡市長が断念した『いばらきスカイブーメラン』命名を実現してほしい」(50代男性)と好意的な反応も目立つ。

「茨木童子が選挙?マジうけるー」(10代女性)、「新元号発表のときくらいエイプリルフールは自重すべき」(40代男性)と、何度説明しても信用していない人もいた。

府知事・府議選まで一週間、次期茨木市長選に影響も


4月7日に投開票される大阪府知事選挙と大阪府議会議員選挙が告示された。

知事選は松井一郎府知事と吉村洋文大阪市長が辞職し、相互に入れ替わって出馬する「クロス選挙」となった。府議選の茨木市選挙区には、定数3人に5人が立候補する激戦の構図。

いずれの選挙も相次ぐ災害への対応やJR茨木駅西口の再開発など懸案を抱える茨木市政には直結しないが、その結果は来春の茨木市長選挙や再来年の茨木市議選のゆくえを占うものになる。


投開票まで1週間。府議選は一度だけの週末だけに、平日は不在の有権者にアピールすべく各陣営とも熱心な選挙戦を繰り広げている。

府知事選は21日に、府議選は29日に告示された。

知事選には、自民党・公明党・連合大阪が推薦する元大阪府副知事の小西禎一(64)と、前大阪市長でおおさか維新の会所属の吉村洋文(43)の各氏が立候補した。

府議選の茨木市選挙区には、届け出順に、無所属で自由・社民・新社会が推薦する前茨木市議の山下慶喜(66)、現職で公明の中野剛(46)、共産の浅藤雅志(49)、現職で自民の占部走馬(34)、現職で大阪維新の松本利明(69)の各氏が立候補した。


大阪維新の会が実現を目指す大阪都構想の法定協議会で、維新と公明が決裂。府知事選では前回は自主投票を決めた公明も小西候補を推薦し、反・維新に回った。

さらに以前から維新府政に批判的だった共産なども候補を立てず、府知事選は維新と反・維新の一騎打ちとなった。

前回は松井氏が、自民などが推す栗原貴子氏にダブルスコアで圧勝したが、今回は接戦も予想される情勢だ。


府議選では、現職の3人は安威川ダムや西河原西交差点の立体交差化、中心市街地の活性化などを掲げており、府市の二重行政を解消する都構想を除けば政策に大きな違いはない。

中心市街地の活性化に関連して、松本氏は中心市街地の一方通行化などを掲げているほか、中野氏は阪急茨木市駅とJR茨木駅前の再整備加速を打ち出す。占部氏は都計茨木寝屋川線の整備による渋滞解消に触れている。

他方で新人の山下氏と浅藤氏は、福祉の拡充や反カジノなどを掲げており、開発にも批判的だ。


前回の府議選は、維新ブームに乗った松本府議が3万票超を集め、トップ当選。しかし翌年の茨木市長選では、2期目に挑む維新の木本保平市長に不祥事が発覚した。

維新の茨木支部も木本氏の支援をめぐって分裂。足立康史衆院議員と松本府議は新人の福岡洋一氏を推薦した結果、福岡氏が当選し、木本氏は落選した。

その後、親族が滞納した市税の徴収に介入した疑惑で開かれた百条委員会の際には、足立議員も松本府議も木本氏を擁護する発言を行った。

こうした一連の動きが、有権者の選択にどのような影響をあたえるか注目される。一昨年の市議選では維新が大きく退潮している。

そもそも福岡洋一市長は青年会議所のつながりで占部氏が担ぎ出したとされており、維新は次期市長選に向けて独自候補を模索するという観測もある。

福岡市長は松本氏を含めた現職の3人に推薦を寄せているが、足立議員や維新の市議が昨年の災害対応について茨木市政への批判を強めており、今後市長との対立姿勢を明確にすることもありえる。

しかし、松本氏が大きく票を減らし他の候補がトップ当選するようであれば、来春の茨木市長選では、福岡洋一市長への対抗馬も擁立しにくくなる可能性もある。

大阪府知事選挙

小西ただかず(小西禎一)・無所属/自民党・公明党・連合大阪推薦(64)
吉村洋文・大阪維新(43)

大阪府議会議員選挙(茨木市・定数3)

山下けいき(山下慶喜)・無所属/自由・社民・新社会推薦(66)
中野つよし(中野剛)・公明党(46)
あさとうまさし(浅藤雅志)・共産党(49)
うらべ走馬(占部走馬)・自民党(34)
松本としあき(松本利明)・大阪維新(69)

2018年JR茨木駅西口街づくり10大ニュース


2018年、市制施行70周年の茨木市は度重なる災害に襲われた。防災・減災の取り組みが課題になりそうだ。

その他にもJR総持寺駅やJR茨木駅の商業施設開業など、JR茨木駅駅勢圏にも影響を及ぼすできごとがあった。

10年後の市制施行80周年には、2018年が大きな転機として記憶される年になるかもしれない。2018年のJR茨木駅西口街づくり10大ニュースをまとめた。

大阪北部地震で市内全域に被害

6月18日午前8時前、大阪府北部を震源とするM6.1の地震が発生し、茨木市でも震度6弱の揺れを記録した。

茨木市内全域で建物の瓦屋根や外壁に被害が出た。家具の転倒も相次ぎ、茨木市内でも1人が亡くなった。ガスが数日間供給停止されたほかは、インフラへの影響は早期に収束した。

JRや阪急が長時間停止したことで、駅周辺の滞留者の避難誘導が課題として浮上した。また、耐震基準を満たさない建物の被害が目立ち、再開発を含めた更新が急がれる。

今回の教訓を、南海トラフなどさらに大きな地震への備えに活用できるか注目されている。特に発災直後の初動期は、市役所もリソースが十分でないことが明らかになった。

さらに大きな地震ではさらにリソースが不足するだろう。ある市職員は「南海トラフ地震なら、市役所も身動きが取れなくなるかもしれない」と漏らす。防災食の備蓄や防災グッズの準備など防災・減災に市民の自助努力も求められる。

台風21号の被害広がる

9月4日、大型で非常に強い勢力で近畿地方を台風が縦断。茨木市内でも建物や樹木、信号機などに強風による被害があった。

阪急茨木市駅西口の「ソシオいばらき」では、歯科医院の外壁ガラスが大きく破損した。

地震で被害の出た瓦屋根にさらなるダメージが加わったうえ、地震には強い軽量瓦やスレート瓦、鋼板などの屋根材にも被害が拡大し、地震の復旧をさらに遅らせている。

今後「スーパー台風」の増加も予想されており、災害に強いまちづくりも焦点になりそうだ。

JR茨木駅商業施設が開業

4月1日、JR茨木駅に商業施設が開業した。コンビニ、ドラッグストアや飲食などの店舗がそろう。昼間は飲食店に行列ができるなど、商況は好調だ。

他方で茨木駅前ビル地下の居酒屋が長期間休業するなど、飲食店の競争が激化しているようだ。

また、福岡洋一茨木市長は4月1日の開業記念式典のあいさつで、JR西日本に対して新快速停車の実現と西口の再開発に協力を求めた。

茨木松ケ本線アンダーパス開通

3月25日、都市計画道路茨木松ケ本線のJR京都線アンダーパスが開通した。

週末を中心に常態化する府道大阪高槻京都線(産業道路)や府道中央環状線、府道枚方茨木線(中央通り)などの渋滞解消が期待された。

新庄町交差点、別院町南交差点や舟木町交差点で渋滞が増加しており、JR茨木駅前や阪急茨木市駅付近の渋滞が緩和されている可能性がある。

しかし12月の週末を見る限り産業道路の渋滞は緩和されておらず、茨木市市内を通行する車両数が道路の容量を超えているようだ。

松下町のパナソニック工場跡地にヤマト運輸関西ゲートウェイやアマゾン茨木フルフィルメントセンターが開業したことで、さらに渋滞区間が広がっている。

JR総持寺駅が開業

3月18日、JR総持寺駅が開業した。1日あたりの乗降客は当初予想で2万人弱だが、JR茨木駅利用者が流出することになりそうだ。

近鉄バスは「花園東和苑」系統をJR総持寺駅経由で運行し、JR茨木駅への乗り入れを取りやめた。

松下町の物流施設も総持寺駅が最寄りになるほか、追手門学院が4月にJR総持寺駅徒歩圏の東芝大阪工場跡地に付属中・高と一部学部を移転する。

JR茨木駅の乗降客数が減少すれば、新快速停車はさらに遠のきそうだ。

まちづくり協議会が本格始動

昨夏に発足したJR茨木駅西口周辺地区まちづくり協議会が、4月以降本格始動したようだ。3月までは地権者向けに再開発の制度や手法についての勉強会が行われたという。

大手のデベロッパーやゼネコンから事業協力者を募り、計画のたたき台を作成してもらう試みが始まっているようだ。

茨木市や茨木駅前ビル管理組合の情報統制が厳しく、詳しい情報が入手できない状況だ。再開発の対象となる地区のうち、北東地区を先行開発するという情報も一部では流れている。

市民会館跡地整備でJR・阪急をつなぐ試み

茨木市は市民会館の跡地整備のプランを検証するため、市民会館前の広場に「IBALAB(イバラボ)」という芝生広場を設置した。

10月から12月中旬までイベント、マルシェやワークショップなどの社会実験を実施した。

茨木市は、中央公園南グランドを含めて再整備する方針だ。市民会館や中央公園の再整備で人が集まるエリアに育てあげ、商圏として分断されているJR茨木駅前と阪急茨木市駅前を一体化したい考えだ。

さらには高橋交差点から南北に延びる川端通り・さくら通りの遊歩道もイベントなどのにぎわいづくりで人が集まることを模索している。

ハードの整備よりもにぎわいづくりなどソフトの整備を進めるためのノウハウを社会実験で蓄積したとみられる。

JR茨木駅エリアの商業物件の需要低調

JR茨木駅周辺の商業物件の需要が低調だ。西口で6月に竣工したユーズビルで2階事務所に入居者が見つからない。

茨木駅前ビルでも不動産仲介業者や買取専門店、歯科医院が退去した。りそな銀行茨木西支店の入る田畑ビル3階事務所もテナントがみつからないままだ。

東口でもサンプラザ茨木駅前ビルでビデオレンタルの「TSUTAYA」が閉店するなどテナントの流出が続く。東西通りに面した「三府鮨」「八剣伝」などもマンション開発のために閉店した。

JR茨木駅エリアの商業はイオン一強になりつつある。

万博アクセスの地位失いつつある茨木駅

JR茨木駅とエキスポシティを結ぶバス路線で、3月から平日の運行が打ち切られた。昨年11月に近鉄バスが平日の運行から撤退していたが、阪急バスも追随した形だ。

エキスポシティや万博記念公園のアクセスとして、輸送能力、定時性ともに優るモノレールが支持されている。

吹田スタジアムへのアクセスもバス便がパンクすることが嫌気され、徒歩で千里丘駅を利用するサポーターが多いという。

JR茨木駅の乗降客数がさらに低迷することになりそうだ。

茨木駅前ビルのカラオケ店裁判が結審へ

カラオケ店「オルセーカラオケ」の看板設置を巡り、茨木駅前ビル管理組合が区分所有者「SKハウジング」と運営会社「SKフェニックス」を提訴した裁判が結審したようだ。

来年1月に判決が出るという情報がある。

発生から半年の大阪北部地震、茨木市の経済に爪痕


18日午前中、茨木市上空を数機のヘリコプターが飛び交った。報道各社がチャーターしたものだ。

大阪北部地震発生から半年。発生当時に懸念された大きな余震はなかったが、地震はいまなお茨木市の経済に大きな爪痕を残している。

修理に着手できて工事が完了した建物がある一方で、被害が大きいにもかかわらず解体も修理もできない建物が残る。外壁が広範囲で崩れたり瓦が大きく落ちた建物が放置されている。

その多くはテラスハウス(連棟住宅)や賃貸アパートだ。大家は取り壊したいものの、借主が立ち退きできないとみられる。

茨木市は家を失った借主には公営住宅のあっせんも行っているが、借主が高齢で次の住まいを見つけられなかったり、大家が補償金を捻出できないケースもあるようだ。

また屋根屋(屋根の修繕業者)が不足しており、屋根にブルーシートをかけたままの民家も多い。9月の台風21号で被害が拡大し、不足に拍車がかかった。多くの屋根屋は来年春ごろまでは「手いっぱい」(修繕業者)の状況だ。

修理を断念して老朽化した建物を取り壊す動きが目立つ。解体や建替えを機に営業継続を断念して廃業する店舗や事業所も相次ぐ。多くはハウスメーカーのアパートや駐車場に姿を変えそうだ。

更地で売り出される物件もあり、長期的に茨木市の地価や賃料の下落を招く懸念も残る。


大阪北部地震で外壁が大きく崩落した阪急茨木市駅東口の舟木ビルや、一部の瓦が崩落したJR茨木駅東側のジャンボカラオケ(ジャンカラ)JR茨木店は早々に修繕を終えた。また多くのマンションなどでもすでに修繕を終えている。

その一方でまだ着工できていない建物も残る。JR茨木駅西口の茨木駅前ビルでは、外壁のタイルが剝がれたままだ。さらに崩落の危険性があるため、同ビルにつながる歩道橋も一部が通行止めになっている。

阪急茨木市駅北側の竹橋町でも中華料理の「雁飯店」などはいち早く修理に入ったが、付近では外壁が剥落したままの飲食店がみられる。

阪急茨木市駅東側の東西通りに沿った地域では、外壁や屋根瓦が大きく崩れたアパートやテラスハウスが残る。

稲葉町では応急危険度判定で「危険」とされたテラスハウスやアパートに住民が住み続けている。安威川に沿った庄、橋の内、末広町などでもこうした建物が残っている。

また市内の全域で屋根にブルーシートがかかった民家も残る。台風の被害もあるとみられ、阪急茨木市駅付近だけではなく、JR茨木駅西側の穂積地区や春日地区でも屋根の被害は広がる。

とくに台風による被害は、9月時点ですでに屋根屋が不足しており、修理は6月ごろまでかかると見られる。

いっぽういち早く解体に着手する物件もある。エキスポロード沿いの西駅前町、大手町、別院町、新庄町などの古民家はすでに解体された。

大手町の旧茨木川沿いの元たばこ店や、別院町の「まつむら印刷」は戦前の建築とみられる。大手町の元料理教室も洋風の意匠を取り入れた伝統的な木造建築で、貴重な建築遺産が失われた。

西駅前町の「茨木グランドハイツ」西隣の古民家もまもなく解体され、ハウスメーカーの集合住宅に建て替えられる。

古い建物が解体されることで、廃業に追い込まれる店舗も増えている。経営者の高齢化も理由だが、建物の安全性が確保できないことが大きな理由だ。

別院町では老舗うなぎ店、大池では中華料理店やバレエ教室が廃業した。阪急茨木市駅東側の双葉町でもバーなど飲食店が営業していた雑居ビルが解体され、更地で売り出されている。

バレエ教室の跡はハウスメーカーの賃貸アパートが建設されるとみられる。周辺でも解体されたアパートが駐車場に姿を変えた。元町の銀座中央商店街やJR茨木駅北側の春日商店街では、空き店舗が解体され、戸建て住宅が建設されている。

店舗や事業所が減り、今後売り物件やアパート・駐車場の供給が増えることで、長期的には税収、地価や賃料の押し下げ圧力になる可能性もあり、茨木市の景気や財政に暗い影を落としそうだ。

【速報】2019年春ダイヤ改正で茨木駅新快速停車・岸辺駅快速停車は見送りに


JR西日本は、14日14時50分ごろ2019年3月16日に実施するダイヤ改正の概要を発表した。茨木駅の新快速停車・岸辺駅の快速停車は見送りになった。

《 近畿エリア 》
 ○ おおさか東線の全線開業
 ○ JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線の座席サービスを充実
 ・有料座席サービス 新快速「Aシート」を開始
 ・JR神戸線の通勤時間帯に特急「らくラクはりま」を新設
 ○ 嵯峨野線に新駅を開業(梅小路京都西)

JR西日本の2019年春ダイヤ改正はきょう発表へ


JR西日本の来春のダイヤ改正の発表はきょう行われるようだ。すでにJR東日本やJR東海は概要を発表している。

おおさか東線の北区間の開業やJR京都線や神戸線の有料シート導入が正式に発表されるとみられるが、茨木駅の新快速停車、岸辺駅の快速停車も注目される。

2019年春ダイヤで岸辺快速・茨木新快速停車は?


JRグループ各社は今月中に2019年春のダイヤ改正を発表する。春のダイヤ改正は前年の12月第3金曜に発表するのが通例で、今年は21日になりそうだ。

春のダイヤ改正では岸辺駅の快速停車と茨木駅の新快速停車への期待が高まる。

以前から地元金融機関からの情報として、北大阪健康医療都市(健都)のまちびらきに合わせて岸辺駅に快速が停車するという噂がある。さらにそれと同時に茨木駅には新快速が停車するという情報も流れている。

しかし両駅の状況は明暗が分かれる。特に茨木駅では新快速の停車は厳しそうだ。


岸辺駅では吹田操車場跡地のまちづくり(健都)が完成を迎えつつある。11月には「ビエラ岸辺健都」が開業し、12月には吹田市民病院が移転・開業した。

大型マンションの開発も進み、来年夏には国立循環器病研究センターも移転してくる。乗降客数も大幅に増える見込みだ。

茨木駅では4月に商業施設がオープンした。飲食店ではピーク時には席が取れないこともあり、駅ナカは繁盛している。しかし駅周辺の状況は厳しさを増している。

西口でも茨木駅前ビルのテナント流出が止まらない。掛谷不動産と買取専門店が相次いで閉店し、地下の居酒屋も閉店したとみられる。ミュージックバーの「茨木グリル」も騒音問題を理由に改装し、11月に再開したが客足は増えていない。

東口ではパチンコ店が閉店し、マンションに建て替えられることになった。地震の影響で集合住宅への建て替えも進んでおり、多少人口は増える可能性もあるが大きく乗降客が増えることはなさそうだ。

さらにJR総持寺駅の開業で、一部乗降客の流出は避けられない。定期券の切り替え時期となる年度末に一気に移行する可能性もある。

2019年には、追手門学院も安威のキャンパスから中学や高校と一部の学部を東芝大阪工場跡地の新キャンパスに移転する計画だ。

新キャンパスはJR総持寺駅から徒歩で約10分の距離で、現在学バスが発着している茨木駅からJR総持寺駅に移行するのは確実だ。


茨木駅への新快速停車については、2014年8月に産経新聞が2-3年後をめどに検討を始めたと報じた。しかし茨木市や茨木商工会議所はこれを否定している。

少なくともこの段階では、新快速停車は検討されていなかったとみられ、2015年には商工会議所が会員に新快速停車を求める署名運動を展開している。

2015年に立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)、エキスポシティ(EXPOCITY)が、翌年には吹田スタジアムがオープンしたが、茨木駅の乗降客数は事前の予測ほど増えていない。

エキスポシティや吹田スタジアムへのバス便も減便が続き、現在は土日のみの運行となっている。吹田スタジアムの観客は便の少ないバスを避けて、徒歩で最寄の千里丘駅を利用しているようだ。

それでも茨木駅周辺では新快速停車の期待は続いてきた。2018年にはJR総持寺駅が開業し、茨木駅に商業施設が開業したことで、新快速停車の期待が盛り上がった。

その期待も外れたことで、茨木市や商工会議所も積極的に動き始めた。4月1日に行われたJR茨木駅の商業施設開業式典では、茨木市の福岡洋一市長があいさつでJR茨木駅西口の再開発と新快速停車の実現に強い意欲を示した。

JR西日本の首脳が同席していることを念頭にした発言としては異例の踏み込んだ内容で、列席した関係者は一様に驚きを隠さなかった。

また商工会議所も「JR茨木駅に新快速をとめる運動」を展開する。委員会を開催してJR西日本への働きかけを進めている。

しかし、市や商工会議所の関係筋によると来春の茨木駅の新快速停車は厳しそうだ。仮に岸辺駅の快速停車だけが実現すれば、大阪駅から2駅、新大阪の次という快速停車駅としての茨木駅の地位は落ちることになりそうだ。

岸辺駅開発でJR茨木駅への新快速停車に期待感


11月17日、岸辺駅に隣接する北大阪健康医療都市(健都)にJR西日本不動産開発が商業施設「VIERRA(ビエラ)岸辺健都」をオープンする。

北大阪健康医療都市(健都)は吹田市と摂津市が吹田操車場の跡地で進めるまちづくり事業だ。商業施設のほか、国立循環器病研究センターと市立吹田市民病院が移転する。
JR岸辺駅健都(ビエラ岸辺健都・国立循環器病センター)写真=VIERRA岸辺健都(左)と国立循環器病センター(右)

さらに近鉄不動産などが824戸の大型マンションを建設・分譲中だ。

今後岸辺駅の乗降客数が増えることが見込まれることから、岸辺駅への快速停車が取りざたされる。

岸辺駅の快速停車と同時に茨木駅への新快速停車もうわさされており、12月にも発表される来年春のダイヤ改正への期待が盛り上がっている。


VIERRA岸辺健都は、健都がめざす健康・医療のまちづくりに即した「健康増進機能」と「生活利便機能」を持つ。「特に健康増進機能に資する店舗構成」(JR西日本)という。

生活利便機能につながるテナントとして、「カンデオホテルズ大阪岸辺」や平和堂の食品スーパー「フレンドマート」、喫茶店「からふねや」や牛丼店「吉野家」などの飲食店、100円ショップ、ドラッグストア、保育園などが出店する。

健康増進機能については、フィットネスクラブ「グンゼスポーツ吹田健都」や医療モール「健都クリニックモール」が入居する。医療モールにはクリニックや検診施設、調剤薬局、通所介護施設などが入る。

さらに、市立吹田市民病院が、吹田駅に近い片山町から移転する。10月24日には「火入れ式」を済ませており、移転準備が最終段階を迎えている。12月4日から新病院で外来診療を開始する予定だ。

国立循環器病研究センターも来年7月1日の移転にむけて新病院がまもなく竣工する。
国立循環器病センター写真=国立循環器病センター

健都の千里丘側には近鉄不動産などが「ローレルスクエア 健都ザ・レジデンス」を建設を進めている。すでに1期棟は完成しており、入居が始まっている。来春以降に2期・3期棟も分譲予定だ。
ローレルスクエア健都ザレジデンス_1期写真=ローレルスクエア 健都ザ・レジデンス1期棟(手前)

大阪駅へ11分という交通の便の良さに加えて、国循と連携した健康管理サービスが売りだ。

VIERRA岸辺健都や吹田市民病院の開業を皮切りに、来年にかけてJR岸辺駅の乗降客数が大幅に増えそうだ。

岸辺駅の乗降客数は1日3万人ほどと、ここ数年微増傾向が続いている。4万人を超える吹田駅に迫る可能性もある。

吹田駅は新大阪駅と近く、快速を停車させるメリットは少ない。しかし、岸辺駅は新大阪・茨木の両駅と距離があることから、快速停車のメリットがあるとみられる。

かねてから地元では岸辺駅への快速停車のうわさがある。岸辺駅への快速停車と同時にJR茨木駅へ新快速を停車させるという見方も強く、12月のダイヤ改正発表に期待が集まっている。

仮に岸辺駅への快速停車だけが実現すれば、茨木駅のさらなる地盤沈下は避けられない。茨木市内でも危機感は高まっており、茨木商工会議所も新快速停車を実現するための取り組みを進めている。

4月1日に行われたJR茨木駅の商業施設開業式典では、茨木市の福岡洋一市長があいさつでJR茨木駅西口の再開発と新快速停車の実現に強い意欲を示した。

JR西日本の首脳が同席していることを念頭にした発言としては異例の踏み込んだ内容で、列席した関係者は一様に驚きを隠さなかった。

しかし茨木市役所は新快速停車実現には厳しい見方をしており、12月のダイヤ改正発表にむけて関係者は気が休まらない日々が続きそうだ。