2017年茨木市議選 候補者(更新中)


2017年茨木市議会議員選挙ポスターを見る女性

2017年の茨木市議選の候補者は次の通り。【凡例】無印:現職、F:元職、N:新人

●日本維新の会(公認候補)
山本りゅう俊/山本隆俊(やまもと・りゅうしゅん)
大野ちかこ/大野幾子(おおの・ちかこ)
滝の上かずのり/滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり)
長谷川ひろし/長谷川浩(はせがわ・ひろし)
山崎明彦/山崎明彦(やまさき・あきひこ)
塚理/塚理(つか・さとる)
岩本まもる/岩本守(いわもと・まもる)
Nきもと鉄治/木本鉄治(きもと・てつじ)
Nはぎ原けい/萩原佳(はぎはら・けい)

●公明党(公認候補)
大村たくじ/大村卓司(おおむら・たくじ)
青木じゅん子/青木順子(あおき・じゅんこ)
坂口やすひろ/坂口康博(さかぐち・やすひろ)
河本みつひろ/河本光宏(かわもと・みつひろ)
松本やすのり/松本泰典(まつもと・やすのり)
しのはら一代/篠原一代(しのはら・かずよ)

●自由民主党(公認候補)
上田よしお/上田嘉夫(うえだ・よしお)
下野いわお/下野巖(しもの・いわお)
上田ミツオ/上田光夫(うえだ・みつお)
F中内清孝/中内清孝(なかうち・きよたか)
●自由民主党(推薦候補)
N中井こうへい/中井浩平(なかい・こうへい)
Nしきち龍一/敷知龍一(しきち・りゅういち)
N矢島ひでかず/矢島秀和(やじま・ひでかず)

●自由民主党・絆(自民党系会派)
福丸孝之/福丸孝之(ふくまる・たかゆき)
たつみ登/辰見登(たつみ・のぼる)

●共産党(公認候補)
朝田みつる/朝田充(あさだ・みつる)
畑中たけし/畑中剛(はたなか・たけし)
大嶺さやか/大嶺さやか(おおみね・さやか)
Nあさとう雅志/浅藤雅志(あさとう・まさし)

●民進党(公認候補)
田中そうじ/田中総司(たなか・そうじ)
Nいなばみちのぶ/稲葉通宣(いなば・みちのぶ)

●民主ネット(民進党系会派)
友次みちのり/友次通憲(ともつぐ・みちのり)
あびこ浩子/安孫子浩子(あびこ・ひろこ)

●茨木市民フォーラム
桂むつこ/桂睦子(かつら・むつこ)
小林みちこ/小林美智子(こばやし・みちこ)
米川勝利/米川勝利(よねかわ・しょうり)

●新社会党
山下けいき/山下慶喜(やました・けいき)

●茨木を良くしたい!市民の会
Nふくとめ隆司/福留隆司(ふくとめ・たかし)

●NHKから国民を守る党
N立花孝志/立花孝志(たちばな・たかし)

●幸福実現党
N川崎ちえこ/川崎千恵子(かわさき・ちえこ)

●憲法いかそう茨木市民の会
N山本よし子/山本由子(やまもと・よしこ)

●無所属
N中森アサオ/中森朝雄(なかもり・あさお)
N青木直人/青木直人(あおき・なおと)
N名取しゅう/名取宗(なとり・しゅう)

茨木市議選 立候補が予想される顔ぶれ


2017年の茨木市議選に立候補が予想される顔ぶれは次の通り。【凡例】無印:現職、F:元職、N:新人 引退:R

●日本維新の会(公認候補)
山本りゅう俊/山本隆俊(やまもと・りゅうしゅん)
大野ちかこ/大野幾子(おおの・ちかこ)
滝ノ上万記/滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり)
長谷川ひろし/長谷川浩(はせがわ・ひろし)
山崎明彦/山崎明彦(やまさき・あきひこ)
塚理/塚理(つか・さとる)
岩本まもる/岩本守(いわもと・まもる)
Nきもと鉄治/木本鉄治(きもと・てつじ)
Nはぎ原けい/萩原佳(はぎはら・けい)

●維新系無所属?(現在は維新)
中井高英/中井高英(なかい・たかひで)

●公明党(公認候補)
大村たくじ/大村卓司(おおむら・たくじ)
青木じゅんこ/青木順子(あおき・じゅんこ)
坂口やすひろ/坂口康博(さかぐち・やすひろ)
河本みつひろ/河本光宏(かわもと・みつひろ)
松本やすのり/松本泰典(まつもと・やすのり)
しのはら一代/篠原一代(しのはら・かずよ)

●自由民主党(公認候補)
上田よしお/上田嘉夫(うえだ・よしお)
下野いわお/下野巖(しもの・いわお)
上田ミツオ/上田光夫(うえだ・みつお)
F中内清孝/中内清孝(なかうち・きよたか)
●自由民主党(推薦候補)
N中井こうへい/中井浩平(なかい・こうへい)
Nしきち龍一/敷知龍一(しきち・りゅういち)
N矢島ひでかず/矢島秀和(やじま・ひでかず)

●自由民主党・絆(自民党系会派)
福丸孝之/福丸孝之(ふくまる・たかゆき)
たつみ登/辰見登(たつみ・のぼる)

●共産党(公認候補)
朝田みつる/朝田充(あさだ・みつる)
畑中たけし/畑中剛(はたなか・たけし)
大嶺さやか/大嶺さやか(おおみね・さやか)
Nあさとう雅志/浅藤雅志(あさとう・まさし)

●民進党(公認候補)
田中総司/田中総司(たなか・そうじ)
R中村信彦/中村信彦(なかむら・のぶひこ)
Nいなばみちのぶ/稲葉通宣(いなば・みちのぶ)

●民主ネット(民進党系会派)
友次通憲/友次通憲(ともつぐ・みちのり)
あびこ浩子/安孫子浩子(あびこ・ひろこ)

●茨木市民フォーラム
桂睦子/桂睦子(かつら・むつこ)
小林みちこ/小林美智子(こばやし・みちこ)
米川勝利/米川勝利(よねかわ・しょうり)

●新社会党
山下けいき/山下慶喜(やました・けいき)

●茨木を良くしたい!市民の会
Nふくとめ隆司/福留隆司(ふくとめ・たかし)

●NHKから国民を守る党
N立花孝志/立花孝志(たちばな・たかし)

●幸福実現党
N川崎ちえこ/川崎千恵子(かわさき・ちえこ)

●憲法いかそう茨木市民の会
N山本由子(やまもと・よしこ)

●無所属
N中森アサオ/中森朝雄(なかもり・あさお)

迫る茨木市議選、勢力図の変動も


1月5日、立命館いばらきフューチャープラザでは年賀交歓会が行われた。茨木市と茨木商工会議所が主催する会には、茨木市政財界の関係者が集まる。毎年恒例の行事だが今年は茨木市議選の話題で持ちきりだった。

15日公示、22日投開票の茨木市議選が目前に迫る。今回の市議選は木本前市長を巡る疑惑が最大の争点になりそうだ。

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市長選を翌月に控えた昨年3月上旬に明らかになった木本前市長の不祥事。親族による長期の固定資産税滞納と、その物件を担保にした自身の借入れが明らかになった。

市長選では弁護士でクリーンイメージの福岡洋一市長の当選を許したばかりか、その後木本氏が市長の立場にありながら滞納処分を保留するように徴税部門に介入した疑惑も浮上。監査では真相究明しきれず、百条委員会が設置された。

地方公務員法の守秘義務を果たすために秘密会とされた百条委員会で、木本氏は証言を拒否して途中退席した。地方自治法の規定で市議会は木本氏を刑事告発する事態になった。

木本前市長の支持母体でありながら市長選では足並みの乱れた大阪維新の会茨木支部。足立康史衆院議員と松本利明大阪府議らが木本氏の支援を見合わせるなど分裂も危惧されたが、百条委員会が設置されてからは一枚岩となって対応している。

木本氏を刑事告発する議案にも百条委員会の副委員長である滝ノ上万記、委員である山崎明彦の両市議は提出者に加わらなかったほか、山崎明彦・長谷川浩の両市議は反対質問を行い維新会派と市議選で公認予定の岩本守市議は反対に回った。

維新会派は一連の滞納が長いものでは30年近く続いており、市の徴税部門が滞納処理を怠ってきたにもかかわらずその責任を木本前市長に押し付けたものだとしている。

差押えも怠慢を隠蔽するために急きょ実施されたものだと主張している。さらに今回の市議会議員選挙を控えて、自民党や共産党の「党利党略の産物」だと断定している。さらに足立衆院議員らは、個人情報である滞納情報が漏洩したこと自体を問題視している。

いっぽう自民党や共産党はチラシなどで大きくこの問題を取り上げており、市議選の最大の争点になるのは避けられない。茨木市議会の最大会派が守勢に回る展開で、市議会のパワーバランスが大きく崩れる可能性もある。

また、山下慶喜市議が告発している市議選ポスター印刷代金の公費負担の水増し請求疑惑が火を吹く可能性もある。この問題では維新の会、民主党(当時)や自民党の市議がやり玉に上がっており、維新・自民以外の会派へ支持が流れる展開も考えられる。
山下慶喜茨木市議会議員選挙ポスター公費負担

開発に批判的な勢力が拡大した場合、JRや阪急の駅前再開発が迷走する恐れがある。

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今回の市議選では定数が30から28に減る。先月の市議会で議員定数条例の改正が可決したためだ。当会の調べでは40人を超える候補者が立候補するとみられ、大激戦が予想される。

木本前市長を巡る問題で維新会派の議席が草刈り場になり自民が勢力を拡大すれば、福岡市長と自民会派の連携で開発路線は維持されるとみられる。

しかし情勢は混沌としており、木本市長と与党維新会派の両輪で加速されてきた開発路線の先行きは不透明だ。

茨木市議選 立候補が予想される顔ぶれ

茨木市百条委 木本保平前市長の関与の可能性認定、刑事告発へ


茨木市の百条委員会(平成28年 議会の請求に基づく監査の結果〔監報第4号〕に関する調査特別委員会)は、木本保平前市長が親族による市税滞納について差し押さえなどを保留させるよう関与した可能性があると認定した。

また木本氏は、9日に開かれた委員会を非公開であることを理由に途中で退席したため、百条委員会は刑事告発に踏み切ることになった。

11月28日に開かれた最後の委員会で上田光夫委員長が明らかにした。今回の百条委員会は地方公務員法に定められた守秘義務違反に抵触するため原則秘密会で議論は非公開だ。この日の委員会は報道機関に公開された。

地方自治法の第百条では、出席や証言を拒否した場合に禁錮や罰金の罰則が定められている。また百条委員会も、出席や証言を拒否した場合、刑事告発することとされている。

茨木市議会は6月市議会最終日の6月30日に百条委員会設置を可決した。初めての百条委員会は7月6日に開かれ、10回にわたり調査を続けてきた。

11月9日の委員会では木本前市長が出席したが、非公開(秘密会)であることを理由に証言を拒否したようだ。途中で退席していたという。

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木本前市長も立候補した4月の市長選は福岡洋一市長の当選で終わっており、百条委員会の結果が当面の茨木市の都市開発の流れに与える影響は少ないとみられる。

しかし来年の市議選で木本氏は維新会派の総合選対本部長を務めることになっており、26日に茨木市内で開催されたあだち康史衆院議員の国政報告会にも市議選公認予定候補者とともに姿を見せた。

今後木本氏の扱いしだいでは最大会派の維新会派の選挙結果にも影響がでかねない。市議選の情勢に影響することもありえる。

山下けいき市議が告発しているポスター印刷費問題も火種になる可能性もあり、他の会派にも影響が及ぶ可能性もある。市議選の結果次第では茨木市の開発案件に影を落としかねない。

議員発第 13 号 議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会の設置を求める動議


議員発第 13 号

議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会の設置を求める動議

上記の動議を、茨木市議会会議規則第8条第1項の規定により、別紙のとおり提出します。

平成28年6月30日提出

提出者 茨木市議会議員
上田 嘉夫
大野 幾子
米川 勝利
滝ノ上 万記
中井 高英
山崎 明彦
山本 隆俊
上田 光夫
山下 慶喜
下野 巖

茨木市議会議長 篠原 一代様

議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会の設置を求める動議

次のとおり、議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会の設置を求める。

1 調査事項
本議会は、地方自治法第100条第1項の規定により、次の事項について調査するものとする。
(1) 監査報告における疑義及び守秘義務に関する事項

2 特別委員会の設置
本調査は、地方自治法第109条及び茨木市議会委員会条例第5条の規定により、委員8人で構成する「議会の請求に基づく監査の結果(監報第4号)に関する調査特別委員会」を設置し、これに付託するものとする。

3 調査権限
本議会は、1に掲げる調査を行うため、地方自治法第100条第1項及び同法第98条第1項の権限を上記特別委員会に委任する。

4 調査期限
上記特別委員会は、調査が終了するまで閉会中もなお1に掲げる事項の調査を行うことができる。

5 調査経費
本調査に要する経費は、100万円以内とする。

茨木市長選、午前中に3陣営が立候補を届出


茨木市長選挙は3日告示され、午前中に福岡洋一氏(40)、末武和美(69)、木本保平(71)の各氏が立候補を届け出た。10日に投開票される。

各氏略歴
福岡洋一
末武和美
木本保平

茨木市長選挙告示へ、情勢は混とん


茨木市長選挙は3日告示される。現職の木本保平市長(71)に元府職員で市民団体事務局長の末武和美(69)、弁護士の福岡洋一(40)の2人の候補が挑む。投開票は10日。茨木市議会議員の補欠選挙も同時に行われる。補選には自民党と無所属の2人が立候補するとみられる。

茨木市議会の複数会派内で支持候補を統一できていないとみられる。茨木青年会議所など各陣営の活動を支える市内団体も木本派と福岡派に割れており、選挙情勢は混とんとしている。

新たな市民会館の建設や、JR茨木駅西口再開発・市南部の市街化調整区域の開発など開発計画が相次ぐ中、選挙結果次第では計画の見直しなど方向転換も予想される。

30日には茨木青年会議所が主催する公開討論会も実施され、3氏が論戦を繰り広げた。開発について木本市長と福岡氏に大きな政策の違いはなかったが、末武氏は開発に懐疑的な立場を見せた。

不祥事で一転波乱の展開に

当初今回の市長選は木本市長の再選の可能性が高いと見られていたが、3月に入って木本市長の不祥事が表面化した。木本市長のおい2人が固定資産税を滞納していることや、市長本人がその不動産を担保に借入れを行いながら、その借入れを市条例に基づく資産報告から除外していたというもの。差出人不明の告発文書をもとに3月市議会で複数の議員が質したことで明らかになった。

市議会にテレビカメラも入り、大きく報道されたことで一気に市長離れの動きが進んだ。支持母体のおおさか維新の会所属で茨木市などを地盤とする足立康史衆院議員も説明を求めた。

おおさか維新の会茨木支部も内部で意見対立があり、同支部は支援を中止し木本選対はいったん解散した。足立議員らはおおさか維新の会茨木支部としての支援候補を模索したが、木本支持派に配慮して自主投票を決めた。

新たな候補を擁立

自民党の占部走馬府議らは茨木青年会議所などの人脈から木本市長の対抗馬を探してきた。木本市長の不祥事が明らかになったことで茨木市出身の福岡洋一弁護士の擁立に動いた。

福岡氏はおおさか維新の会茨木支部長でもある松本利明府議や、民進党の森みどり前府議の支持も取り付けたほか、前回の市長選で木本氏と戦った桂睦子市議や米川勝利市議など無所属議員も支持に回ったと見られる。

福岡陣営の動きは遅れ気味と見られていたが、占部府議が事務所を提供。23日には「茨木未来会議 ふくおか洋一」というフェイスブックページを立ち上げたほか、ウェブサイトも開設。連日の辻立ちもこなし、3月までにビラも市内全戸に配布した。

末武候補も3月早々に出馬を表明しており、辻立ちや車での街宣など他陣営に先行して繰り広げる。しかし共産党系団体や共産党以外の支援は無所属の山下慶喜市議のみとみられ、支持の広がりに欠ける。

その一方で木本市長と福岡氏の票が割れる可能性が大きくなっており、左派票を集めた末武候補が票を伸ばして互角の戦いに持ち込む可能性も残されている。争点が明確でない市長選だけに選挙戦の盛り上がりに欠けるとの見方も強い。投票率が伸び悩んだ場合、想定外の結果もありえる。

読めない票の行方

無所属の山下慶喜市議は、党派内部で木本市長と福岡氏の支持が割れていると指摘している。ブログで「もっともねじれているのが民進党関係と連合です。民主みらいの会派が現職・木本と新人・福岡で割れ、市役所の自治労は現職・木本に、教組関係は新人・福岡となっています」と記している。

また維新も「会派の市議2人と府議が新人・福岡に、残りは現職・木本」としている。「維新の足立衆議院議員はFacebookで木本市長に罵詈雑言を浴びせていましたがどうするのやら・・・」と書いているが、足立議員は福岡氏に「為書き」を寄せたとの情報がある。

「末武市長」なら開発は見直しに

木本市政で新たな市民会館の建設や、JR茨木駅西口再開発・市南部の市街化調整区域の開発など多くの開発計画が浮上しているが、末武氏は開発よりも福祉重視を訴えている。

福岡氏はウェブサイトで政策の筆頭に「まちづくり」を挙げ、「昼も夜もにぎわい、憩える中心市街地と駅前の再整備。市民に愛され、使われる新しい芸術文化施設の建設。」と訴えている。さらに「新しい価値を創造する起業支援。市内企業と世界をつなぐ」と商工業の振興にも意欲を見せている。

木本市長の再選もしくは福岡氏当選であれば開発路線に大きな変更はなさそうだ。しかし末武氏が当選した場合は開発計画に影響は避けられなさそうだ。

茨木市長選に山下氏出馬せず3候補での戦いに


山下慶喜茨木市議は25日に更新したブログで、来月の茨木市長選挙に「今回は私自身の立候補はなく、よりいのちとくらし最優先の私の立場に近い末武氏を応援します」と明らかにした。

すでに立候補を表明した新人で弁護士の福岡洋一氏を民進党所属の森みどり前府議が支援するため、山下氏とともに前回の2012年の茨木市長選で民主党の支援を受けた桂睦子市議も立候補しない可能性が高い。

福岡陣営の事務所は占部府議が提供か


山下慶喜茨木市議は25日に更新したブログで、茨木市長選に立候補を表明した福岡洋一氏と面談したことを明らかにした。どの政党の公認や推薦は受けないものの、「自民党の府議事務所を選挙事務所にすると聞いて」いるという。

茨木市内の自民府議事務所は占部走馬府議の事務所しかない。占部事務所は大手町のビルに入居しており、中央通りを挟んで茨木神社の向かい側にある。

山下氏は福岡氏について「良くも悪くも癖はなく、常識を持った好人物であることは間違いありません」と一定の評価をした。そのいっぽうで「スタートとなる選挙から自民や維新に借りを作るようでは、額に汗して働いている庶民のための政治からは遠ざかっていきます」と批判している。

出馬会見に占部府議のほか、松本利明府議(おおさか維新の会)、森みどり前府議(民進党・旧民主党)が同席したことや、自民府議から事務所を提供されることを理由に挙げている。

また「政治活動の経験もほとんどないようで、厳しいかもしれませんが、そこに政治に対する思い入れの弱さを感じました」とも評した。

今回の市長選は選挙の1か月前に木本保平市長の不祥事が明らかになった。自民党サイドでは候補者探しはしていたものの、現職有利と見られることから対抗馬を擁立する動きは鈍かった。

急遽候補を擁立したことで準備が追いつかず、占部府議の事務所を間借りするしか選択肢がなかったと見られる。福岡氏自身も弁護士としてはまだ6年ほどのキャリアで選挙資金も充分ではなく、できるだけ節約したいという台所事情もありそうだ。

【速報】茨木市長選出馬報道の弁護士は自民系候補か


山下慶喜茨木市議はブログへの投稿で、茨木市長選挙に立候補するとみられている弁護士の福岡洋一氏(40)は自民党が「見つけてきた候補」だと明らかにした。

産経新聞の報道では、福岡氏はおおさか維新の会茨木支部の支援をうけて立候補するとされていたが、山下氏は「自民が見つけてきた候補に乗っかる構図」としている。おおさか維新の会所属の足立康史衆院議員もすでにおおさか維新の会茨木支部は自主投票を決定したと明らかにしている。

不祥事が明らかになった現職の木本保平市長(71)を巡って、国政や府政への影響も懸念する足立議員は木本氏切捨てを図った。しかし木本氏支援を続けたい地方議員も多かったとみられ、維新の会茨木支部が内部の意見対立などで別の候補擁立を決められなかったとみられる。

また、大阪都構想や大阪市長選などで自民党などと激しく対立するおおさか維新の会本部が自民系の福岡弁護士の支援を容認しなかったと見られ、そのため反木本に軸足を移す足立議員の立場も尊重して、自主投票につながったようだ。

現職の木本保平、新人で共産党系無所属の末武和美、新人で自民党系の福岡洋一の各氏と、これで茨木市長選の立候補者はほぼ出揃った。残る焦点は前回2012年の市長選に出馬した山下市議や桂睦子市議などの動向となる。

山下慶喜市議のブログ抜粋
「維新が福岡弁護士を担いで選挙するの産経の朝刊記事が一挙に広がっています。足立衆議院議員が擁立をめざしたものの、力不足で見つけられず、自民が見つけてきた候補に乗っかる構図です。一方保守系会派ではありませんが、木本候補に勝つためには福岡弁護士でやろうとの動きもあります。
 維新会派も木本市長陣営に行くのはA、B、Cの各議員でD議員は当面は中立でといった話も聞こえてきます。  
 共産党は維新と一緒に選挙したら自滅行為との認識があり、ましてや立候補し、事前活動を進めており、相乗りはあり得まないと私は見ています。」