茨木維新プレス号外市政報告3(2020年3月)


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茨木維新プレス号外市政報告2(2020年3月) 


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次なる茨木をつくる会NEWS(2020年3月14日)


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維新がネガティブキャンペーンで攻勢


茨木市長選挙に新人で国土交通省出身の寺元博昭氏(58)を公認する大阪維新の会が、茨木市長選をめぐってネガティブキャンペーンで攻勢を強めている。首長選挙のチラシとしては異例の強い表現で、現職の福岡洋一市長(44)への批判を展開する。

福岡市長は無所属だが、自民・公明・立憲民主・連合などの政党や労働組合、さらには市議補選に立候補する山下慶喜氏などの推薦や支援を取りつけており、保守・中道からリベラルまで幅広く反維新勢力を結集していることへの危機感の現れだ。


3月上旬に発行した「茨木維新プレス」で、寺元博昭候補の公約を明らかにするとともに、現職の福岡洋一市長を「素人(アマチュア)政治、院政(パペット)体制では、茨木の次はつくれない!」と強く批判している。

福岡市長に似たあやつり人形(パペット)が、「幹部」「元OB」「政治屋たち」に操られ、「デキマセン」「ワカリマセン」と発言しているイラストが掲載されており、福岡市長を揶揄する表現になっている。

このチラシでは「市政の舵取りを素人に任せた結果、成果はゼロ。市長に支払われた市民の血税は約1億円(退職金含む)」「市役所OBや一部の幹部が院政を敷き、市民の声届かず。」とも記載されている。

市民会館の建て替え、駅前再開発、安威川ダム周辺・北部活性化、救急医療体制の充実・待機児童ゼロ・中学校全員給食などの政策についても「素人ぶり」を挙げている。


福岡市長も寺元候補も新型コロナ肺炎の感染拡大で集会などが中止に追い込まれており、選挙が告示されても人が集まる場所での街頭演説や辻立ち、練り歩き、握手といった活動は自粛を余儀なくされそうだ。

寺元氏は知名度の低い新人には不利な選挙を強いられるとみられ、強い表現が有権者の反感を買うリスクを取ってでも積極攻勢に出る必要があることもネガティブキャンペーンの背景にある。

2020年3月維新プレス茨木市長選寺元博昭 2020年3月維新プレス茨木市長選寺元博昭

茨木市議補選は定数3に6人が挑む激戦に


4月5日告示・12日投開票の茨木市長選挙と同時に茨木市議会議員選挙補欠選挙が実施される。田中総司氏(2017年12月)と中内清孝氏(2018年6月)の死去、山下慶喜氏の府議会議員立候補による辞職(2019年3月)が欠員の理由だ。

当初自民と維新の両党は市議会を解散し市長選と市議選を同時に実施することで、将来の選挙費用を削減することを提案していた。しかし、解散は決議されず補欠選挙が行われることなった。茨木駅西口街づくり研究会の調べでは定数3に6人が立候補する激戦になりそうだ。

府議選出馬で辞職した山下慶喜氏が復活を狙うほか、自民は前回市議選で維新から立候補し落選した滝ノ上万記氏を公認。維新は足立康史衆院議員の秘書など2名を公認した。立憲民主も新人を擁立する。諸派の山本氏も二度目の市議選に挑戦する。

立候補予定している方々は次の通り。(敬称略・五十音順)
円藤こずえ(えんどう・こずえ/49/新/維新)
滝ノ上万記(たきのうえ・かずのり/46/元/自民)
西本ちかこ(にしもと・ちかこ/51/新/立民)
浜守毅(はまもり・たけし/47/新/維新)
山下慶喜(やました・けいき/67/元/新社会)
山本よし子(やまもと・よしこ/66/新/諸派)

茨木市長選は反維新と維新の全面対決に


4月5日告示・12日投開票の茨木市長選挙は、現職で弁護士の福岡洋一(44)と新人で国土交通省出身の寺元博昭(58)の両氏が立候補を表明している。

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寺元氏は大阪維新の会が擁立するいっぽう、福岡氏は自民・公明・立憲民主などの各党や連合大阪、市長選と同時に行われる市議補選に立候補する山下けいき元市議などの推薦や支援も取り付けたようだ。

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市長選は、維新一強となりつつある大阪の政治状況に危機感を持った他勢力が結集する構図だ。

国土交通省で長年道路行政畑を歩み、内閣府ではまちづくりにもかかわってきた寺元氏を維新が擁立したことで、市長選挙の争点の目玉にまちづくりが急浮上した。

どちらの候補が当選しても、阪急茨木市駅西口とJR茨木駅西口の再開発は大きく進むことになりそうだ。


前回の市長選挙では維新公認で再選を目指す木本保平市長(当時)に不祥事が発覚した。木本氏の親族による市税滞納について、木本氏が差し押さえなどを保留させるように徴税担当者に働きかけたとされる疑惑だ。木本支持をめぐって維新茨木市支部は分裂し、支部長である足立康史衆院議員と、松本利明府議が福岡市長支持に回った。

福岡市長は自民党の占部走馬府議が青年会議所の人脈から担ぎだした候補だったが、当初は足立康史議員も福岡市長に好意的だった。

流れが変わったのは2017年4月の市議選。大阪維新の会の松井一郎知事(当時)に対して、箕面市選出で自民党の原田亮府議が、維新公認の岩本まもる市議が過去には共産党から出馬していたことをSNSで指摘したことで、足立議員や占部市議を巻き込んだ激しい中傷合戦となった。

足立議員はフェイスブックで「自民党が党利党略に利用しようとしていた茨木市の福岡市長が、茨木自民党のチンピラ府議の事務所前に置いていた市長の立て看板を、市民に(福岡市長が自民を支援しているとの)“誤解”を与えるとの懸念から、今夕撤去した」と指摘したことで、「チンピラ府議」と名指しされた占部氏と足立氏の対立が深刻化した。

ただ、この時点では足立氏も福岡市長を取り込もうとする動きもうかがわれる。福岡市長も同年10月の総選挙では、自民の原田憲治衆院議員と足立議員の双方を支援するなど、表面上は足立氏も福岡市長を支持しているとみられていた。

しかし、2018年2月に占部府議がツイッターで足立議員のことを「事実を捻(ね)じ曲げだねつ造ばかりする」と投稿したことで対立は泥沼化。5月には足立議員が名誉棄損されたと占部府議を提訴するにいたった。

さらに大阪北部地震と台風21号と相次ぐ災害を契機に、足立議員は市役所批判を強めた。当初は福岡市長に同情的だったが、次第に市役所をコントロールできないとして市長の力量が足りないことをほのめかすとようになった。2019年2月には、占部府議が「チンピラ府議」と名指しされたことを名誉棄損として足立議員を提訴し、対立は決定的なものになった。

そもそも維新は木本前市長の不祥事で代替候補の擁立も模索したものの、時間切れで足立議員らは福岡市長候補支持に回った格好だった。木本氏支持継続を訴える市議も多く、維新は自主投票を決めた。

しかし2016年に木本前市長の不祥事をめぐり百条委が開かれ、木本氏は百条委で証言拒否をし、大阪地検に告発された。百条委に対しては足立議員や、福岡市長を支持したとされる維新市議らも木本氏を擁護し、百条委を批判していた。

さらに大阪地検が木本前市長の不起訴を決めたことで、木本氏の疑惑を追及してきた自民や福岡市長へ反発を強めていたとみられる。


前回の市長選で足立議員と松本府議が福岡市長を支持した以上、再選を目指す福岡市長に対抗する独自候補を擁立するには大義名分が必要だ。福岡市長は弁護士だが行政経験が乏しい。豊富な行政経験を持つ官僚に白羽の矢を立てたのは当然の結果であろう。

足立議員は支持者の集会で、大阪国道事務所を訪ねた折に事務所長だった寺元氏と初めて会ったと明かしている。経産官僚出身の足立議員と寺元氏は当時から意気投合し、足立氏も政界へ勧誘していたというが、2016年の茨木市長選では2015年から面識のあったという寺元氏を擁立しなかった。

むしろ寺元氏が内閣府地方創生推進事務局参事官として、全国の都市再生緊急整備地域・特定都市再生緊急整備地域の整備計画に携わるようになって、吉村洋文大阪府知事(当時)の目に留まった可能性が高い。
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新大阪駅周辺が「都市再生緊急整備地域の候補地域」として内閣府から発表されており、寺元氏も吉村氏も新大阪駅周辺地域都市再生緊急整備地域検討協議会などでかかわっていたとみられる。


福岡市長陣営からは、前回の市長選では足立議員と松本利明府議は支援したにもかかわらず、対抗する候補を擁立することへの批判があるようだ。

維新は3月1日に発行した「茨木維新プレス」で「デマにご注意ください!大阪維新の会は、現市長を一度も公認・推薦しておりません。4年前の市長選では『自主投票』とし、党として特定の候補者を支援したことはありません。」と、火消しに追われている。
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前回の市議選で落選した滝ノ上万記氏が維新から自民に移ったほか、現職の塚理市議も2月に離党しており、維新では市長選をめぐる路線対立がある可能性もある。

円藤こずえ氏略歴


円藤こずえ(えんどうこずえ)
1970年4月生まれ。足立康史衆院議員事務所秘書。大阪維新の会茨木市政対策委員。

浜守たけし氏略歴


浜守毅(はまもり・たけし)
1973年3月生まれ。社会保険労務士・第一種衛生管理者・宅地建物取引士。1996年龍谷大学経営学部卒業、大阪ガスグループの近畿配管株式会社に入社。2007年社会保険労務士試験合格。2018年税理士法人えびす会計えびす社会保険労務士事務所入社。

維新、市長選見据え茨木市の危機管理で攻勢も


大阪北部地震からまもなく1年。そのタイミングで発生した千里山の拳銃強奪事件は、ほぼ24時間で容疑者が逮捕されたが、茨木市内ではデマが広がるなど市民生活を大きく揺さぶった。

デマの出どころとみられるツイートを打ち消すために大阪維新の会の足立衆院議員が引用したことで広まったこともあって、大阪維新の会も茨木市の対応を正面から批判はしていない。

しかし維新の市議が、事件に関して茨木市の情報発信がスピード感に欠けると指摘するなど、茨木市の業務の進め方や危機管理が問われることになりそうだ。

大阪維新の会は、来春の茨木市長選挙を見据えて攻勢を強める構えだ。

市政が混乱すれば阪急茨木市駅西口、JR茨木駅西口の再開発の動きにブレーキがかかりかねず、懸念する声も上がっている。


大阪府吹田市の千里山交番で拳銃強奪事件が発生したのは16日午前5時40分ごろ。共同通信が第一報を速報したのが午前7時15分ごろだ。同20分ごろには、メディア各社も速報した。

吹田市は同30分にツイッターで、第一報を発信した。さらに後藤圭二吹田市長が、同32分にツイッターで「報道の通り吹田市千里山駅前交番で警察官が襲われ拳銃を奪われました。犯人逃走中。外出を控え施錠を。ニュース報道を注目してください。 」と呼びかけた。

同43分には「本日、吹田市全ての小中学校のクラブ活動を中止します。外出を控えて下さい。」、8時46分には「本日、全ての吹田市主催行事事業を中止します。その他の行事も本日の開催を出来るだけ控えて下さい。 」、9時55分には翌日の小中学校休校についてツイートした。

吹田市もツイッターでほぼ同時に公共施設の休館などをツイートしていた。さらに後藤市長が休校情報を発信した9時55分時点で、すでに市のホームページで拳銃強奪事件についての情報発信を行っていた。

茨木市がホームページで情報発信を始めたのは午前11時過ぎとみられ、ツイッターでの最初の情報発信は午後0時51分だった。

大阪維新の会の萩原佳茨木市議は、午後1時39分に茨木市のツイートを引用して「本市の課題はやはりスピード感。 ホームページ等にアップされるまでの時間が全然違う。 事件現場は千里山という事で茨木市には徒歩圏内(注:千里丘と混同していた)です。 適時の情報発信が求められます。 昨年の地震から何を学んだんだろう??」 疑問を投げかけた。

その後も萩原市議は「吹田の事件、茨木市の対応は以下の通り。 ①公共施設での市主催事業は中止。 ②公共施設の自主事業や独自で借りている人については注意は促すがとりやめは自主判断。 ③部活動は中止。 ④本日解決がみられない場合は明日の学校園の対応について協議中。 ⑤防災スピーカーの利用は警察からの要請にて実施。 ②については自主判断ではなく中止を依頼すべき、もしくは施設の閉鎖をすべき旨を大野市議より市に申し入れ済みです。 危機管理については最悪の事態を想定すべきであり事件の場所・距離的にも茨木市の対応には疑問。」と茨木市の危機管理そのものをやり玉に挙げた。

今回の事件に関連して福岡洋一茨木市長がSNSで発信したのは午後7時22分。フェイスブックで「残念ながら犯人確保なく夜になってしまいました。闇夜に紛れて犯人が活動することなどが考えられますので、くれぐれも不要不急の外出を控えなければなりません。 」と呼びかけた。


午後9時ごろには、容疑者が茨木市方面へ逃走しているという文書が自治会で回覧されているという情報が、文書を撮影した画像を添付してツイートされた。

これを打ち消すために足立康史衆院議員がツイッターで引用したこともあって、一気に情報が拡散した。

福岡市長は午後10時46分に、フェイスブックで「茨木方面へ逃走との情報はとりあえずデマです。もちろんその可能性はありますが、警察から市役所がそのような情報提供を受けた事実はありません。 」と投稿。

茨木市も午後11時5分に「個人のSNS等で、吹田市千里山で発生した警察官襲撃事件の犯人が、「茨木市方面に逃亡したらしい」との情報が流れているようです。茨木警察署に確認しましたが、そのような情報はございません。また、市はそのような情報を発信しておりません。誤った情報には、十分に注意してください。また、逃亡先はわかっておりませんので、くれぐれも戸締りなどに留意してください。」とツイートするなど、火消しに追われた。


6月7日、日本維新の会茨木支部は役員会を開き、来春の茨木市長選挙に向けた方針を決定した。内容は公表されていないが、福岡市長に対抗する独自候補を擁立するものとみられる。

昨年の地震以降、萩原市議も足立衆院議員も市役所の対応を再三批判しているが、福岡市長への批判は封印してきた。

木本前市長の不祥事をきっかけに足立議員も福岡氏支持に回ったことや、クリーンイメージで当選し、市民の幅広い支持を得ている福岡市長を批判するのは得策でないという判断であろう。

しかし、木本氏は百条委員会から大阪地方裁判所へ告発されるも不起訴となったことで、維新は独自候補を擁立する大義名分が立った。

4月の統一地方選で、維新が府知事と大阪市長のダブル選挙を制し、松本府議が圧勝したことも、独自候補擁立の弾みになる。

さらに福岡市長をスカウトしてきたとされ、市長選の事務所も提供した占部走馬府議と足立議員の対立が泥沼化していることも、独自候補擁立に拍車をかけそうだ。

足立議員は昨年、占部府議のツイートの内容を巡って名誉毀損で提訴した。大阪地裁は占部府議に53万円の支払いを命じる判決を出したが、占部府議は控訴している。占部府議は足立議員に「チンピラ府議」と書かれたとして名誉毀損で反訴している。

法廷闘争にまで発展した茨木維新と茨木自民の対立はもはや修復不可能で、福岡市長を支えるオール与党体制は崩壊必至だ。今後維新は徐々に福岡市長への批判も強めていくことになりそうだ。

しかし市政が混乱すれば阪急茨木市駅西口、JR茨木駅西口の再開発の動きにブレーキがかかりかねず、懸念する声も上がっている。

府議選は維新松本氏地滑り的勝利、自民占部氏、公明中野氏も議席確保


大阪府議選の茨木市選挙区は、維新の松本氏が4万を超える票を集め、地滑り的勝利を収めた。自民占部氏、公明中野氏が続き、現職が当選確実になっている。

午前0時現在の開票状況
山下けいき 12,943
中野つよし 16,674
あさとうまさし 7,477
うらべ走馬 19,470
松本としあき 43,557
得票総数 100,121
開票率(%) 91.77


維新は、高槻市・島本町の選挙区では2議席を確保するなど、府議会の過半数を制することが確実な状況だ。