JR茨木駅周辺で不動産物件の動きが活発化している。東口では学生をあてこんだ賃貸アパートの建設が進む。西口でも商業用の物件の物色する動きがみられる。立命館大学大阪いばらきキャンパス(OIC)開設とエキスポシティの開業で他人の流れが生まれることを見込んだものだ。
JR茨木駅東口では学生向けアパート建設ラッシュ
JR茨木駅東口の西中条町や下中条町では古い住宅を取り壊して単身者用賃貸アパートの建設が相次いでいる。一戸建てが多く新たな開発余地の少ない地域だが、牛角JR茨木店の南側エリアでは夏以降アパート建設が少なくとも4か所で進んでいる。
西口では商業物件に動きみられる
西口では商業用不動産物件の動きが見られる。茨木駅前ビル北側の春日一丁目では10階建ての住宅併設の商業ビルが6月に竣工した。また春ごろから中古の商業物件の売買取引が活発になっている。
また駅前の空き店舗物件を物色する動きも見られる。西駅前町や春日では3年以上空いていた物件にも内見や契約が相次いでいる。
相対的に地盤沈下進む阪急茨木市駅周辺
いっぽう相対的に地盤沈下が進むのが阪急茨木市駅周辺地区だ。同駅西口の「ソシオいばらき」(茨木ビル・永代ビル)は1階を除きテナントが埋まらない。1階も三菱東京UFJ銀行の旧三和銀行店舗が双葉町に移転した。
また阪急茨木市駅内の「ロサヴィアいばらき」もテナントの流出が続く。ソシオいばらきと同様に三菱東京UFJ銀行の旧三菱銀行店舗が移転したほか、同施設の北側地区の1階などでは空き店舗を埋め切れていない状況が続いている。
ソシオ建替えと市民会館で復権期待
JR茨木駅に新快速が停車するという噂もあることから阪急茨木市駅周辺地区の地位のさらなる低下は免れない。ソシオいばらきの建替えによる再再開発が動き始めているほか、双葉町に新たに市民会館を建設する計画もあり、再活性化が期待されている。