おおさか維新の会、茨木市長選候補を週明けに発表か


来月投開票される茨木市長選挙は再選をめざす木本保平市長(71)に不祥事が明らかになったことで、前回木本市長を擁立したおおさか維新の会は新たに別の候補を擁立すると見られている。

比例代表近畿ブロック選出で、茨木市を地盤にするおおさか維新の会の足立康史衆院議員は短文投稿サイト「ツイッター」と交流サイト「フェイスブック」への投稿でこの週末で新たな擁立する茨木市長選候補を決定することをほのめかした。

足立康史衆院議員は11日の夜、ツイッターに「今日は日帰りで栃木県は那須に。いま帰阪中で、夜は党本部。市長選を迎える地元茨木市にとって、この2、3日が大事。心して臨みます」と投稿した。

週末から週明けにかけておおさか維新の会党本部とも調整して茨木市長選候補を選定することを示唆している。月曜に党本部とも最終調整し、新たな候補を発表すると見られる。

通常国会が開会中で足立議員が帰阪できるのが週末に限られるが、すでに市長選まで1か月を切っており、早期の候補を選出を迫られている。この週末を逃すと3連休となり、擁立候補者発表から告示まで2週間を切ることになる。おおさか維新の会茨木支部もこの週末を期限と意識していると見られる。

無所属の山下慶喜茨木市議も11日に更新した自らのブログで「庁内を回っていると「市長選どうなりますか?」と尋ねられます。知っていることは問題のない範囲で答えているのですが、週末、そして来週には選挙の構図がはっきりすることは間違いありません」と投稿している。

前回の2012年市長選で大阪維新支持に回った自由民主・絆や公明、前回出馬していたの桂睦子(茨木市民フォーラム)、山下慶喜(無所属)の2人の革新系市議の動向も注目される。当初は木本市長の再選が確実視されていたため、各派とも独自候補の擁立を検討しなかったとみられ、対応が間に合わない可能性がある。

その場合、無所属となる木本市長、共産党系の末武和美候補、おおさか維新の会擁立候補の3つどもえとなりそうだ。各派の支援状況によっては流動的だが、これまでの大阪9区の得票率からみておおさか維新の会擁立候補が有利な戦いとなりそうだ。

しかしおおさか維新の会もこれまで木本市長を支援してきただけに、イメージダウンや批判もあると見られ先行きは不透明だ。

末武候補は開発に批判的で、おおさか維新の会の擁立候補が開発に積極的とは限らない。また他会派が候補を擁立できても、革新系会派は総じて開発に批判的だ。比較的開発に積極的な自由民主・絆も双葉町の新市民会館計画の進め方には慎重とみられる。

2016年市長選結果によってはすでに進んでいる開発案件にも影響が出そうだ。

2016年市長選結果で影響がありそうな茨木市の開発案件

JR茨木駅西口周辺整備(西駅前町)
市民会館移転建替え(双葉町)
平田・玉島・野々宮地区のまちづくり(平田・玉島・野々宮)
目垣・東野々宮地区再開発のまちづくり(目垣・南目垣・東野々宮町)
彩都中部・東部地区(佐保、大岩、清水など)

2016年市長選結果でも影響がなさそうな茨木市の開発案件

阪急茨木市駅西地区市街地再開発事業(永代町)
JR総持寺新駅・阪急総持寺
彩都西部(彩都あさぎ、彩都やまぶき)

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