東田淳平氏略歴


東田淳平(ひがしだ・じゅんぺい)
1983年1月9日生まれ。兵庫県宝塚市出身。生後間もなく父のの転勤でニューヨークに移住。帰国後は兵庫県宝塚市・川西市育ち。大阪教育大学附属池田中学校、大阪教育大学附属高校池田校舎、神戸大学経営学部卒。三菱商事入社。主にエネルギー、金属資源、インフラ、食料事業の財務・経理・リスクマネジメントなどを担当。ドイツ・デュッセルドルフとシンガポールに通算約7年間駐在。世界60か国、100都市以上を訪問した。2023年9月公募の結果自民党大阪9区支部長に就任した。

西野貴治氏略歴


西野貴治(にしのたかはる)
1993年9月14日生まれ。大阪府茨木市市出身。2006年3月春日丘、2009年3月西陵中、2012年3月吹田東高卒。2018年3月早大人科健康福祉学科(eスクール)卒。2012年ガンバ大阪入団、2017年2月~8月ジェフユナイテッド千葉期限付き移籍、2019年1月ガンバ大阪退団。2019年2月カマタマーレ讃岐入団、2023年退団。2023年3月リクルート入社。茨木青年会議所まちづくり委員会副委員長。茨木市内在住。

維新、市長選見据え茨木市の危機管理で攻勢も


大阪北部地震からまもなく1年。そのタイミングで発生した千里山の拳銃強奪事件は、ほぼ24時間で容疑者が逮捕されたが、茨木市内ではデマが広がるなど市民生活を大きく揺さぶった。

デマの出どころとみられるツイートを打ち消すために大阪維新の会の足立衆院議員が引用したことで広まったこともあって、大阪維新の会も茨木市の対応を正面から批判はしていない。

しかし維新の市議が、事件に関して茨木市の情報発信がスピード感に欠けると指摘するなど、茨木市の業務の進め方や危機管理が問われることになりそうだ。

大阪維新の会は、来春の茨木市長選挙を見据えて攻勢を強める構えだ。

市政が混乱すれば阪急茨木市駅西口、JR茨木駅西口の再開発の動きにブレーキがかかりかねず、懸念する声も上がっている。


大阪府吹田市の千里山交番で拳銃強奪事件が発生したのは16日午前5時40分ごろ。共同通信が第一報を速報したのが午前7時15分ごろだ。同20分ごろには、メディア各社も速報した。

吹田市は同30分にツイッターで、第一報を発信した。さらに後藤圭二吹田市長が、同32分にツイッターで「報道の通り吹田市千里山駅前交番で警察官が襲われ拳銃を奪われました。犯人逃走中。外出を控え施錠を。ニュース報道を注目してください。 」と呼びかけた。

同43分には「本日、吹田市全ての小中学校のクラブ活動を中止します。外出を控えて下さい。」、8時46分には「本日、全ての吹田市主催行事事業を中止します。その他の行事も本日の開催を出来るだけ控えて下さい。 」、9時55分には翌日の小中学校休校についてツイートした。

吹田市もツイッターでほぼ同時に公共施設の休館などをツイートしていた。さらに後藤市長が休校情報を発信した9時55分時点で、すでに市のホームページで拳銃強奪事件についての情報発信を行っていた。

茨木市がホームページで情報発信を始めたのは午前11時過ぎとみられ、ツイッターでの最初の情報発信は午後0時51分だった。

大阪維新の会の萩原佳茨木市議は、午後1時39分に茨木市のツイートを引用して「本市の課題はやはりスピード感。 ホームページ等にアップされるまでの時間が全然違う。 事件現場は千里山という事で茨木市には徒歩圏内(注:千里丘と混同していた)です。 適時の情報発信が求められます。 昨年の地震から何を学んだんだろう??」 疑問を投げかけた。

その後も萩原市議は「吹田の事件、茨木市の対応は以下の通り。 ①公共施設での市主催事業は中止。 ②公共施設の自主事業や独自で借りている人については注意は促すがとりやめは自主判断。 ③部活動は中止。 ④本日解決がみられない場合は明日の学校園の対応について協議中。 ⑤防災スピーカーの利用は警察からの要請にて実施。 ②については自主判断ではなく中止を依頼すべき、もしくは施設の閉鎖をすべき旨を大野市議より市に申し入れ済みです。 危機管理については最悪の事態を想定すべきであり事件の場所・距離的にも茨木市の対応には疑問。」と茨木市の危機管理そのものをやり玉に挙げた。

今回の事件に関連して福岡洋一茨木市長がSNSで発信したのは午後7時22分。フェイスブックで「残念ながら犯人確保なく夜になってしまいました。闇夜に紛れて犯人が活動することなどが考えられますので、くれぐれも不要不急の外出を控えなければなりません。 」と呼びかけた。


午後9時ごろには、容疑者が茨木市方面へ逃走しているという文書が自治会で回覧されているという情報が、文書を撮影した画像を添付してツイートされた。

これを打ち消すために足立康史衆院議員がツイッターで引用したこともあって、一気に情報が拡散した。

福岡市長は午後10時46分に、フェイスブックで「茨木方面へ逃走との情報はとりあえずデマです。もちろんその可能性はありますが、警察から市役所がそのような情報提供を受けた事実はありません。 」と投稿。

茨木市も午後11時5分に「個人のSNS等で、吹田市千里山で発生した警察官襲撃事件の犯人が、「茨木市方面に逃亡したらしい」との情報が流れているようです。茨木警察署に確認しましたが、そのような情報はございません。また、市はそのような情報を発信しておりません。誤った情報には、十分に注意してください。また、逃亡先はわかっておりませんので、くれぐれも戸締りなどに留意してください。」とツイートするなど、火消しに追われた。


6月7日、日本維新の会茨木支部は役員会を開き、来春の茨木市長選挙に向けた方針を決定した。内容は公表されていないが、福岡市長に対抗する独自候補を擁立するものとみられる。

昨年の地震以降、萩原市議も足立衆院議員も市役所の対応を再三批判しているが、福岡市長への批判は封印してきた。

木本前市長の不祥事をきっかけに足立議員も福岡氏支持に回ったことや、クリーンイメージで当選し、市民の幅広い支持を得ている福岡市長を批判するのは得策でないという判断であろう。

しかし、木本氏は百条委員会から大阪地方裁判所へ告発されるも不起訴となったことで、維新は独自候補を擁立する大義名分が立った。

4月の統一地方選で、維新が府知事と大阪市長のダブル選挙を制し、松本府議が圧勝したことも、独自候補擁立の弾みになる。

さらに福岡市長をスカウトしてきたとされ、市長選の事務所も提供した占部走馬府議と足立議員の対立が泥沼化していることも、独自候補擁立に拍車をかけそうだ。

足立議員は昨年、占部府議のツイートの内容を巡って名誉毀損で提訴した。大阪地裁は占部府議に53万円の支払いを命じる判決を出したが、占部府議は控訴している。占部府議は足立議員に「チンピラ府議」と書かれたとして名誉毀損で反訴している。

法廷闘争にまで発展した茨木維新と茨木自民の対立はもはや修復不可能で、福岡市長を支えるオール与党体制は崩壊必至だ。今後維新は徐々に福岡市長への批判も強めていくことになりそうだ。

しかし市政が混乱すれば阪急茨木市駅西口、JR茨木駅西口の再開発の動きにブレーキがかかりかねず、懸念する声も上がっている。

府議選は維新松本氏地滑り的勝利、自民占部氏、公明中野氏も議席確保


大阪府議選の茨木市選挙区は、維新の松本氏が4万を超える票を集め、地滑り的勝利を収めた。自民占部氏、公明中野氏が続き、現職が当選確実になっている。

午前0時現在の開票状況
山下けいき 12,943
中野つよし 16,674
あさとうまさし 7,477
うらべ走馬 19,470
松本としあき 43,557
得票総数 100,121
開票率(%) 91.77


維新は、高槻市・島本町の選挙区では2議席を確保するなど、府議会の過半数を制することが確実な状況だ。

大阪府知事は吉村氏、大阪市長は松井氏に当確


大阪府知事選と大阪府議選の投票は午後8時に締め切られた。

NHKなどマスメディアは午後8時、大阪府知事は吉村洋文前大阪市長に、大阪市長は松井一郎前大阪府知事に当確を出した。

茨木市選挙管理委員会によると午後7時現在、大阪府知事選の投票率は34.16%。前回の32.58%を1.58ポイント上回ったが、前々回の41.80%を7.64%下回っている。

茨木市では投票率が低く組織票をもつ候補が有利と見られたが、大阪市では大阪市長選とのクロス選挙となったことで投票率が伸びたとみられる。

府知事選・府議選の投票率、前々回は下回る


大阪府知事選挙・大阪府議会議員選挙は、今日投票が行われている。

17時現在の茨木市の大阪府知事選挙投票率は28.82%。前回の27.18%よりは1.64ポイント上昇しているが、前々回の34.79%と比べると5.97ポイント下回っている。

大阪府議選の投票率の途中経過は発表されていないが、ほぼ同じ動きとみられる。

茨木市選挙管理委員会によると期日前投票は25,345人。前回の1.61倍、前々回の1.99倍となっており、期日前投票を含めれば前々回に迫る可能性もある。

投票は午後8時に締め切られるが、絶好の行楽日和で午後に入ってから伸び悩んでおり、最終投票率は下がりそうだ。

投票締切後、茨木市の投票分は市民体育館で即日開票され、深夜には結果が判明する見通しだ。

府知事・府議選まで一週間、次期茨木市長選に影響も


4月7日に投開票される大阪府知事選挙と大阪府議会議員選挙が告示された。

知事選は松井一郎府知事と吉村洋文大阪市長が辞職し、相互に入れ替わって出馬する「クロス選挙」となった。府議選の茨木市選挙区には、定数3人に5人が立候補する激戦の構図。

いずれの選挙も相次ぐ災害への対応やJR茨木駅西口の再開発など懸案を抱える茨木市政には直結しないが、その結果は来春の茨木市長選挙や再来年の茨木市議選のゆくえを占うものになる。


投開票まで1週間。府議選は一度だけの週末だけに、平日は不在の有権者にアピールすべく各陣営とも熱心な選挙戦を繰り広げている。

府知事選は21日に、府議選は29日に告示された。

知事選には、自民党・公明党・連合大阪が推薦する元大阪府副知事の小西禎一(64)と、前大阪市長でおおさか維新の会所属の吉村洋文(43)の各氏が立候補した。

府議選の茨木市選挙区には、届け出順に、無所属で自由・社民・新社会が推薦する前茨木市議の山下慶喜(66)、現職で公明の中野剛(46)、共産の浅藤雅志(49)、現職で自民の占部走馬(34)、現職で大阪維新の松本利明(69)の各氏が立候補した。


大阪維新の会が実現を目指す大阪都構想の法定協議会で、維新と公明が決裂。府知事選では前回は自主投票を決めた公明も小西候補を推薦し、反・維新に回った。

さらに以前から維新府政に批判的だった共産なども候補を立てず、府知事選は維新と反・維新の一騎打ちとなった。

前回は松井氏が、自民などが推す栗原貴子氏にダブルスコアで圧勝したが、今回は接戦も予想される情勢だ。


府議選では、現職の3人は安威川ダムや西河原西交差点の立体交差化、中心市街地の活性化などを掲げており、府市の二重行政を解消する都構想を除けば政策に大きな違いはない。

中心市街地の活性化に関連して、松本氏は中心市街地の一方通行化などを掲げているほか、中野氏は阪急茨木市駅とJR茨木駅前の再整備加速を打ち出す。占部氏は都計茨木寝屋川線の整備による渋滞解消に触れている。

他方で新人の山下氏と浅藤氏は、福祉の拡充や反カジノなどを掲げており、開発にも批判的だ。


前回の府議選は、維新ブームに乗った松本府議が3万票超を集め、トップ当選。しかし翌年の茨木市長選では、2期目に挑む維新の木本保平市長に不祥事が発覚した。

維新の茨木支部も木本氏の支援をめぐって分裂。足立康史衆院議員と松本府議は新人の福岡洋一氏を推薦した結果、福岡氏が当選し、木本氏は落選した。

その後、親族が滞納した市税の徴収に介入した疑惑で開かれた百条委員会の際には、足立議員も松本府議も木本氏を擁護する発言を行った。

こうした一連の動きが、有権者の選択にどのような影響をあたえるか注目される。一昨年の市議選では維新が大きく退潮している。

そもそも福岡洋一市長は青年会議所のつながりで占部氏が担ぎ出したとされており、維新は次期市長選に向けて独自候補を模索するという観測もある。

福岡市長は松本氏を含めた現職の3人に推薦を寄せているが、足立議員や維新の市議が昨年の災害対応について茨木市政への批判を強めており、今後市長との対立姿勢を明確にすることもありえる。

しかし、松本氏が大きく票を減らし他の候補がトップ当選するようであれば、来春の茨木市長選では、福岡洋一市長への対抗馬も擁立しにくくなる可能性もある。

大阪府知事選挙

小西ただかず(小西禎一)・無所属/自民党・公明党・連合大阪推薦(64)
吉村洋文・大阪維新(43)

大阪府議会議員選挙(茨木市・定数3)

山下けいき(山下慶喜)・無所属/自由・社民・新社会推薦(66)
中野つよし(中野剛)・公明党(46)
あさとうまさし(浅藤雅志)・共産党(49)
うらべ走馬(占部走馬)・自民党(34)
松本としあき(松本利明)・大阪維新(69)

茨木市の災害対応巡り早くも次期茨木市長選の鞘当てか


6月の大阪北部地震など相次ぐ災害への対応を巡り、日本維新の会が茨木市の対応に批判を強めている。いまのところ批判の的になっているのは茨木市役所の対応で、福岡洋一市長に対しては同情的なスタンスだ。

しかし次の茨木市長選挙まで残り1年あまりとなっており、独自候補の擁立を検討するとみられる維新会派は、今後市長本人にも批判を向ける可能性もありそうだ。

福岡市長も、市民会館の建て替えや、阪急茨木市駅西口とJR茨木駅西口の再開発などのまちづくりをはじめとしたプロジェクトの実現に強い意欲を示して再選を目指している。

再来年4月の市長選に向けて、福岡市長を強く支持する自民と、対抗馬を探る維新の攻防が激しくなりそうだ。


6月18日の大阪北部地震をめぐっては、発生直後に日本維新の会の地元選出議員・足立康史衆院議員が大阪市の吉村市長の迅速な地震対応を伝えるニュースをリツイートした。


維新出身の吉村市長と比較することで、暗に茨木市と福岡市長の対応が遅いと示唆したものとみられる。

維新会派の萩原佳市議も地震の直後から茨木市役所への批判を続けている。補正予算や台風被害の情報把握にかかわる縦割り行政についても言及している。

ことに被災者への支援金を巡っては、福岡市長本人を槍玉に挙げた。

足立議員も9月4日に近畿を通過した台風21号の対応について茨木市役所を厳しく非難した。福岡市長に対しては「福岡市長は認識しているのに」と一定の理解を示した。

ただ少し矛先をかえれば、役所をコントロールできない市長には能力が不足しているというニュアンスにもなりかねない。


別のツイートでも福岡市長からの情報を伝えたことが、結果的に誤っていたとして、市長の情報収集力に危うさがあることをほのめかした。

足立議員と萩原市議が災害対応に絡めて福岡市長への批判を強めるのは、再来年4月の茨木市長選挙を意識しているとみられる。

前回の市長選挙では、公示直前に維新会派出身の木本保平前市長の親族による税金滞納に端を発する不祥事が発覚した。足立議員と松本利明府議は木本氏の支援を取りやめ、維新会派でも対応が割れる事態になった。

不祥事が発覚しなければ、維新や自民が相乗りして木本氏が再選するのが既定路線だったが、急きょ弁護士の福岡洋一氏がが木本氏の対抗馬として担ぎだされた。足立議員や松本府議も福岡市長への支援を決めた。

ただ、福岡市長は自民の占部走馬府議が「見つけてきた」候補で、選挙事務所も同議員が提供した。それでも自民に加え維新の一部も福岡支持に回ったことで、福岡市長が誕生した。

しかし、木本氏を追及するための百条委員会が開かれた段階では、維新系の委員は木本氏擁護でまとまり、足立議員も木本氏を擁護する発言をした。

木本氏をめぐる足立議員の軌道修正の背景は不明だが、この時点で維新は、市民の反応をみながら福岡市政との対決姿勢を見せ始めている。

その一方で昨年10月の衆院選で福岡市長は、茨木市を含む大阪9区に立候補した足立議員と原田憲治議員の双方に配慮した。両候補の街頭演説には、公務の合間をぬって自転車で駆けつけることもあった。
足立康史衆院議員松井一郎大阪府知事応援演説に駆けつけた福岡洋一茨木市長

また、福岡市長は弁護士出身のクリーンイメージと若さを武器に、市民の支持を得ている。フットワークの軽さと夜の酒席も厭わない性格で市内の会合や行事に顔を出し、多くの市民とコミュニケーションを取っている。

市長と対話した市民は「よく話を聞いてくれる」「こんなところにも来てくれた」と評判はよく、さらに支持基盤を拡大しているとみられる。そのため維新も福岡市政を攻めあぐねていた。

地震や台風と相次ぐ災害に対する茨木市の対応には不慣れもみられたため、維新にとっては絶好の攻めどころとなっているようだ。

今後福岡市政に対する市民の支持状況をにらみつつ、再来年4月の茨木市長選挙では対抗馬の擁立を模索しているとみられる。維新でも方針は固まっていないようだが、前回の茨木市議選で初当選した萩原市議も候補になりそうだ。

萩原市議は1977年生まれの41歳。福岡市長よりもさらに2歳若い。公認会計士と税理士の資格を保有している上、大手ファームでの実務経験もある。福岡市長の対抗馬としての格に不足はなさそうだ。

しかもSNS等でも自民との対決姿勢を強めており、維新会派の論客としての地位を確立しつつある。

再来年の市長選で自民系の福岡市長と維新系の候補が競合した場合、革新系の候補が漁夫の利を得る可能性もある。その場合、ソシオ茨木などの阪急茨木市駅西口周辺再整備、茨木駅前ビルなどのJR茨木駅西口周辺再整備、市民会館再整備など市内の開発案件が停滞する恐れもありそうだ。

茨木市議選、自民2府議と足立康史衆院議員が激しい場外戦


茨木市議会議員選挙の維新会派の候補者公認をめぐって、自民党の2人の府議と維新の会がSNS上で激しい場外戦を繰り広げている。自民党の原田亮府議(箕面市選出)がツイッターで、日本維新の会茨木市支部が公認した現職の岩本まもる市議について、維新の会が激しく批判する共産党に所属していた元市議だと指摘したことが発端だ。

このツイートをきっかけに原田府議と日本維新の会代表の松井一郎大阪府知事がツイッターで激しく遣り合う展開になった。これに足立康史衆院議員が加わったことでさらに議論がヒートアップした。

さらに原田府議は「足立やすし議員本人が4月(編注:に行われた市議補欠選の際)に散々エセ維新だ、元共産党だとこの候補者を批判」したと指摘し、経緯を茨木市民に説明をすべきと要求した。

足立議員はフェイスブックで「自共共闘が争点に浮上しそうなため、そうした自分たちの共産党との共闘から市民の目を逸らせるため」岩本市議を攻撃しているとし、「共産党を辞して維新の門をたたいた人物に再挑戦の機会を与えた」と反論した。

またこの投稿で「自民党が党利党略に利用しようとしていた茨木市の福岡市長が、茨木自民党のチンピラ府議の事務所前に置いていた市長の立て看板を、市民に(福岡市長が自民を支援しているとの)“誤解”を与えるとの懸念から、今夕撤去した」と指摘したことから、「チンピラ府議」と名指しされた占部走馬府議がコメントで参戦。

岩本市議は2001年市議選で初当選。3期目の2009年市議選で共産党から出馬したが、在職中に除名された。2013年市議選では桂むつこ市議や小林みちこ市議、たつみ登市議も所属していた「刷新市民フォーラム」から立候補したが落選していた。

しかし2016年の市長選と同時に行われた補欠選挙(中内清孝前市議が2014年に公選法違反で書類送検されて辞職したための欠員)では無所属で復活していた。

共産党を除名された理由は不明だが、女性問題が原因といううわさもある。

木本氏の失脚を機に自民党が攻勢を強めており、日本維新の会と自民党がつぶし合う展開も予想される。市議選で開発路線に批判的な勢力や諸派が漁夫の利を得ることもありえそうだ。開発積極派とみられる維新・自民の全面対決で、市内の開発案件の先行きは危機的な状況だ。

「場外戦の」発端となった原田府議のツイート

足立氏が市議補欠選時に岩本市議を批判していたと指摘する原田府議のツイート

足立康史衆院議員の反論

茨木市の成人式、新春の集い、大阪市内と一日の予定を終えて、ようやく自宅へ。数時間ぶりにツイッターを見ると、私の地元で自民党代議士自身も手を焼いていると認める自民党のチンピラ府議2人が、こともあろうか松井一郎知事にまた絡んでいました。…

足立 康史さんの投稿 2017年1月9日

茨木市長選、午前中に3陣営が立候補を届出


茨木市長選挙は3日告示され、午前中に福岡洋一氏(40)、末武和美(69)、木本保平(71)の各氏が立候補を届け出た。10日に投開票される。

各氏略歴
福岡洋一
末武和美
木本保平