JR茨木駅西口再開発、北東区画を先行か


JR茨木駅西口の再開発で、西駅前町3番と4番の一部である北東区画を先行して進めるという情報があることがわかった。情報の発信源は不明だ。


茨木市などが検討を進めるJR茨木駅西口周辺再整備について、「やよい軒(定食チェン)やボンネージュ(喫茶店)がある一角は、もう話がついて、先に再開発を進める」という情報がある。

この情報はJR茨木駅西口の周辺で流れており、複数の人物が発言している。

さらにJR茨木駅西口の再開発では、もっとも大きな面積を占める茨木駅前ビルは動きが遅いことから外されるという情報も出ている。

昨年茨木市はJR茨木西口の再開発協議会を立ち上げており、茨木駅前ビル、JR西日本や西駅前町2番と3番など周辺地区の地権者などが加わっているという。

再開発協議会が発足して1年以上だが、新たな情報が全く伝えられていない。

進展の見られない再開発協議会にしびれを切らした地権者が、市のスキームから抜けて独自の動きをはじめた可能性がある。

他方で、JR西日本や茨木駅前ビルが加わらない再開発を茨木市が容認することは考えにくく、区画全体ではなく一部の地権者が協力して建て替えを行うという可能性もありそうだ。

「不幸中の幸い」が重なった大阪北部地震


大阪北部地震の発生から1か月が経った。茨木市や高槻市・枚方市などは震度6弱の揺れに襲われた。

被害のほとんどは建物の一部や工作物に集中した。屋根などに被害が出たが全壊や半壊は少ない。4名が地震で死亡したが、倒れた塀や家具の下敷きになったためだ。

貴重な人命が失われたものの、震度6弱の地震にもかかわらず被害は抑えられたという指摘もある。広範囲にわたるインフラの被害もガスのみだった。また対応や復旧も比較的スムーズに行われたという評価も多い。

しかし、これは必ずしも大阪北部が地震への備えができていたということではない。「不幸中の幸い」がいくつも重なった結果とみられる。

短周期で継続時間も短かった大阪北部地震

専門家は大阪北部地震は短周期の揺れだったと指摘している。0.5秒以下の小刻みな揺れであったために建物の周期と一致せず、建物の倒壊は避けられたとみられる。

JR茨木駅付近でも建物の被害は瓦の崩落や、外壁の破損にとどまり、老朽化した家屋やビルの倒壊はなかったとみられる。

ただコンクリートブロック塀とは周期が一致したという。そのため、コンクリートブロック塀の倒壊で2名が死亡することになった。

また揺れの継続時間が短かったという指摘もある。震央が高槻市の城内町の地下10㎞ほどの浅いところであったため、揺れの大きかった地域ではP波とS波がほぼ同時に到達したとみられる。

そのため揺れの継続時間が短かったという。阪神・淡路大震災や東日本大震災の経験者も、大阪北部地震の揺れは短かったと証言している。

比較的狭かった被害地域

大阪北部地震は被害地域が比較的狭かった。そのため早いタイミングで周辺自治体等からの応援が期待できた。また警察や市役所などの職員も市外在住者には被害が少なく復旧の人員を確保しやすくなった。

ガスの復旧なども集中的に人員が投入されたため、当初想定の半分程度の時間で完全復旧した。工事業者など民間事業者も周辺地域から被害地域に入れるため、今後の復旧も比較的早いとみられる。

断水・停電があれば避難者や産業への影響は拡大

大阪北部地震では、インフラの影響は主にガスに限られた。高槻市や吹田市では広域で一時的に断水や濁り水が発生したが、茨木市では限られた地域だけだった。

停電も一時は府内で停電したが11時までには復旧。茨木市でも中村町で電柱に被害があったため停電が長期化したほかは、停電の影響も限定的だった。

仮に断水が広範囲で長期にわたれば、避難者は桁違いに拡大していただろう。断水すれば水洗トイレは使えなくなる。マンションやビルでは、高架水槽を使用しているため、停電でも断水が発生する。

停電でも、テレビなどで情報を得ることはできなくなる。スマートフォンも充電ができなくなれば、連絡も取れなくなる。エレベーターの閉じ込めも増え、復旧にも時間がかかっただろう。

企業や市役所等でもパソコン、コピー機などが使えなくなると、業務に支障が出たり、災害対応に遅れが出る。店舗も営業できなくなる。

ガスが使えないだけでも不便だという声は多かったが、調理は大阪ガスが無料配布したカセットガスコンロでも代替できた。また6月であったため水でシャワーを浴びることもできた。

断水・停電がほとんどなかったことが、復旧にも幸いしたといえるだろう。

被害を抑えた発生時刻

午前8時前という地震の発生時刻も幸いした。停電はなかったもののすでに明るい時間帯で、割れたガラスを踏むなどの家屋内での被害が抑えられた。

また朝食の時間を過ぎていたため、火を使っている件数も少なかった。食品工場などの調理場も稼働していなかったところも多く、火災や火傷が避けられたとみられる。

市外在住の市役所職員も公共交通機関で茨木に向かっている時間帯だったことも幸いした。数時間は電車に閉じ込められたものの、午後には最低限の職員が市役所に出勤することができた。

電車の運行停止が長期化したことで本格対応が午後からになったものの、市内在住職員などが9時すぎに災害対策本部を設置した。地震の発生が夜間や早朝であれば、当日中には必要な人員を確保できなかった可能性がある。

特に茨木市消防本部の職員は24時間勤務で8時45分が交代時間であるため、これから勤務明けの職員と勤務に入る職員が重なって対応できる人員が厚めに確保できた。

大規模な災害に備えて市の職員を市内に集中して在住させるのは、職員自身が被災するリスクを高めることにもなる。初期対応に課題は残したものやむを得ないだろう。

今回の地震を教訓に求められる防災力

今回の地震は「不幸中の幸い」が重なった。今後も南海トラフや上町断層、有馬-高槻断層帯の地震も想定される。今回の知見を将来に生かす必要があるだろう。

当会が以前から指摘してきた老朽化した旧耐震基準のビルの倒壊などは避けられた。しかしさらに大きな地震があれば、倒壊しない保証はない。地震に強い街づくりを進めるためにも再開発は急務だ。

大阪北部地震から1か月、地域経済への影響ジワリ


大阪北部地震から明日で1か月。茨木市内ではブルーシートが目立つほかは、ほぼ平常を取り戻したように見える。しかし水面下では地震からの復興はまだ始まったばかりだ。

茨木市内の地域経済にも影響が広がりつつある。経済面での影響は、阪急茨木市駅・JR茨木駅西口の再開発など茨木市の街づくりや中心市街地の活性化にも及ぶことにもなりそうだ。

建物の被害は1万棟近く?

茨木市内では建物の被害が1万棟に迫るとみられる。多くは半壊未満で全壊や大規模半壊はわずかだという。

家屋の被害は、茨木市によると阪急茨木市駅北東の末広町、中津町、寺田町で多いという。

南隣の双葉町などでは液状化にはいたらないものの道路の被害もあり、このエリアで揺れが大きかった可能性がある。

このほかにも旧茨木川流域周辺地区、阪急茨木市駅南側の東西通り周辺やJR茨木駅西側の穂積地区でも家屋の被害が目立つ。

その多くは屋根瓦の崩落と外壁の亀裂だ。屋根の被害については、直後から雨天が続いたものの、発災から1週間ほどでブルーシートが張られた。

しかし社会福祉協議会の運営するボランティアセンターは、まだブルーシート張りが完了していないとしており、崩れた屋根瓦が放置されたままの家屋も残っている。

ほとんどの家屋で本格的な改修工事は手つかずで、北摂地区の屋根屋(屋根工事業者)は数か月待ちという。

いっぽう商業テナントビルの対応は比較的早い。JR茨木駅東側のカラオケ店「ジャンカラ」では、地震発生から1週間ほどで足場を立てて工事が始まった。

外壁には大きな被害はなかったが、もともと寿司店「すし半」であったため、庇に瓦が使われており、一部が崩落したためだ。

外壁タイルが広範囲で剥落した舟木ビルでは、数日で足場が設置されて工事に入った。

しかし、マンションの改修は遅れている。大阪万博前後に建設された穂積地区やJR茨木駅周辺のマンションでは大きな被害が出ている。区分所有者間の合意形成が進まないためだ。

大規模な建物改修は小規模な工事業者では施工が難しく、人手不足が続いていることから、工事が長期化する可能性もある。

建築関係に特需

建築関係は特需で活況を呈している。しかし地域経済へ寄与するかは未知数だ。復旧に市内事業者だけでは足らず、市外の事業者も多い。

建築関係の好況が、市内の消費にプラスになる可能性は小さそうだ。

鉄道は翌日から復旧も、増える渋滞

交通の影響は、当日をピークに解消しつつある。地震発生直後は鉄道網がストップしたが、翌日にはほぼ正常化した。

しかし茨木市内では工事や復旧作業のトラックなどの乗り入れが増えた影響で、渋滞が増えている。市内のバス路線ではダイヤが乱れることも多く、時刻表通りの運行ができないと告知している。

小売業への影響はほぼ解消

店舗では従業員が出勤できないため地震当日は休業が目立ったが、数日ほどで多くの店舗が営業を再開した。ガスの供給が停止したことで一部飲食店の休業は長期化した。

食品スーパーでは、地震発生当日はカップ麺や弁当・パンなどが売り切れたが、翌日からは正常化した。一部では弁当や総菜の調理に影響が出たようだ。

また茨木市役所の南隣の「業務スーパー」では改修のため、7月まで再開できなかった。イオンモール茨木でも一部施設で休業が続いている。

しかし、商工業全般の影響はまだ全容がみえない。茨木市の商工労政課は、一部で被災状況のアンケートを配布している。在宅の個人事業主などはカバーしておらず、正確な経済損失額は把握できない。

農業にも被害が発生している。北部山間地域では地震と豪雨の影響で土砂災害が発生しており、田畑に影響が及んでいるようだ。

地震対応で12億の補正予算

茨木市の福岡洋一市長は大阪地震の応急対応で約12億円の補正予算をまとめた。地震の緊急対応のため、市議会の承認を省いて専決処分で計上する。

被災者への給付や公共投資が増えそうだ。茨木市は、既存の被災者支援メニューに加えて、独自の支援策を検討している。

さらに市役所の庁舎でもエキスパンションが破損したり、庁内の壁面に亀裂が発生したほか、小中学校のブロック塀の安全化などの出費がかさむ。

今年度当初予算で茨木市の歳出は860億を超える。さらに地震対応で追加支出は避けられず、木本市政の積極歳出で厳しさを増している茨木市の財政に黄色信号が点灯しそうだ。

阪急茨木市駅西口やJR茨木駅西口の再開発の予算も捻出できなくなる可能性もありそうだ。

早くも脱・被災地

財政が厳しい中で、市が一縷の望みをかけていたのが、義援金やふるさと納税、国や府からの支援だ。しかし地震発生から3週間ほどで、北摂は早くも「被災地」ではなくなってしまった。

7月に西日本豪雨が発生したことで、大阪北部地震は過去の災害になった。茨木市消防本部も12日に西日本豪雨の被災地へ消防隊を派遣している。

罹災証明書の発行などの業務でも、大阪府南部を中心に他自治体からの応援を受けているが、今後は西日本に振り向けられることになりそうだ。

世間の関心はすでに大阪北部地震から西日本豪雨に移っており、本格復興にむけたヒト・モノ・カネのリソースが不足する事態も想定される。

イベントも縮小や選別が進む?

辯天宗冥應寺は、茨木辯天花火大会を早々に中止することを決めた。境内の被害が大きいことが表向きの理由だが、市の支援が期待できないこともありそうだ。

今月末の茨木フェスティバルは開催される見通しだが、市内企業の寄付金に頼っており資金難も予想される。

11月末のいばらきバルフェスタも開催が危ぶまれたが、日程を発表して参加店舗の募集をはじめた。

昨年からすでに補助金を減らされており、少ない資金でも辛うじて運営できる体制を構築できたようだ。しかし被災した飲食店も多く、参加費用が重荷になる可能性もあり、参加店舗が減る可能性もある。

一方で年末の「いばらき光の回廊 〜冬のフェスティバル〜」は開催が難しそうだ。もともと寄付金が集らず資金難のうえ、イルミネーションの設置などに多額の経費がかかる。市役所も支援を打ち切るとみられている。今回の地震で灯は消えることになりそうだ。

比較的採算性がよいとみられる、麦音や茨木音楽祭などは継続できそうだ。

大阪北部地震で滞留者対策や老朽ビル復旧に課題


6月18日に発生した大阪府北部の地震から2週間近くが経過した。茨木市内でも6万戸超で供給が停止したガスも25日までにほぼ全面復旧し、日常モードに戻りつつある。

しかし茨木市では阪神・淡路大震災以来の大地震であったため、市内では1名が死亡しけが人も多数で出た。一部損壊も含めて市内で4000棟以上の建物に被害が報告されており、完全復旧までには時間がかかりそうだ。

また、今回の地震では以前から当会が指摘してきた、滞留者や老朽ビルの耐震性能不足の問題が顕在化した。

地震発生直後、JR茨木駅周辺では数千人規模の滞留者が出た。JRを含め鉄道各線が安全確認で運行を停止したためだ。駅間で停止した列車でも、その場で乗客を降ろして近隣の駅まで誘導する措置が取られた。

地震が通勤時間帯に発生したこともあり、茨木の地理に不案内な通勤・通学客も多く、駅周辺では夜まで滞留者が残った。

バスやタクシーは運行していたが、市内の各所は避難や地震対応の車で渋滞した。昼過ぎにはタクシーは3時間以上の待ちとなり、夜まで行列は続いた。

当日は晴天だったこともあり、駅周辺の建物や植え込みの日陰で座り込む滞留者も目立った。

余震も想定される中で建物や樹木のそばにいることは、落下物や倒壊の危険もある。今後は滞留者を府立春日丘高等学校など近隣の避難所へ誘導することも検討が必要だ。

また、市内の老朽ビルに被害が出ている。舟木町の舟木ビルでは外壁タイルが剥落したほか、JR茨木駅西口の茨木駅前ビルでは、外壁に大きな亀裂が発生している。

阪急茨木市駅西口の永代ビル(ソシオいばらき)では店舗部分の冷房が故障し、復旧に時間がかかっている。機器の排熱が大きいゲームセンターでは、業務用の大型扇風機を使って熱を逃がしている。

1階が駐車場になっているビルやマンションにも被害が多数報告されている。壁が少なく柱だけで建物を支える構造だからだ。

こうした老朽ビルやマンションでは、一般の住宅と異なり復旧を請け負える業者が限られるうえ、区分所有者の合意形成が難しく、復旧に時間がかかりそうだ。

これらのビルは1970年の大阪万博前後に開発が進んだものが多い。耐震基準は旧耐震で、耐震性も不足していることが多い。今後茨木市内では再開発やビルの建て替えの動きが進みそうだ。

駅ナカ開業もJR茨木駅周辺の商業は衰退へ


4月1日にJR茨木駅がリニューアル開業した。コンビニ、ベーカリーカフェ、雑貨、ドラッグストア、旅行代理店などの商業施設も開業した。

東口のいばらきスカイパレットでは式典が開催され、茨木市の福岡洋一市長や茨木市商業団体連合会の山田久敬会長などが来賓として招かれた。

福岡市長はあいさつでJR茨木駅西口の再開発や新快速停車についても触れ、JR西日本の協力を求めた。

阪急オアシスが建替えで一時閉店するなど、以前から駅周辺の飲食店や物販が少なかったこともあって駅ナカは好調だ。日中はベーカリーカフェやうどん店も満席に近い状態になることもある。

その一方で駅周辺商業の衰退が止まらない。西口の茨木ショップタウン地下の「茨木グリル」が3月末に閉店した。同店は騒音問題を理由としているが、売上不振が原因のようだ。

西口ではラーメン店「考来」の跡地に店舗が再建されているが、飲食店ではなく調剤薬局になるようだ。

東口では中条地区にある店舗の閉店が続く。東西通りに面したすし店「三府鮨」や居酒屋「八剣伝」がマンション開発のため閉店するという情報がある。

中条地区では立命館大学進出の効果が薄れているようだ。茨木松ヶ本線のJR京都線アンダーパス開通でイオン茨木に顧客が流出するとみられることも理由だ。

またJR総持寺駅開業で乗降客が減る可能性が高いことも、JR茨木駅周辺の商業が衰退に拍車をかけている。店舗の新陳代謝が比較的順調な春日地区や駅前地区の先行きも不安視されている。

JR総持寺駅開業でJR茨木駅勢圏に地盤沈下のおそれ


茨木駅・摂津富田駅間の庄一丁目にJR総持寺駅が開業した。新駅の開業でJR茨木駅の駅勢圏に地盤地下のおそれが出ている。

JR総持寺駅前では茨木市内で初となるタワーマンションの建設計画が進むほか、東芝大阪工場跡地には追手門学院が大学キャンパスの一部や付属高校などを移転するなど、新駅シフトを進めている。

JR茨木駅と花園東和苑を結ぶ近鉄バスも路線短縮の可能性が取りざたされており、JR茨木駅の乗降客が相当数JR総持寺駅に流れる可能性が高い。

JR茨木駅の乗降客が減少するのは避けられない情勢だ。

マンションデベロッパー大手の大京などは、JR総持寺駅前のフジテック跡地に40階建てのタワーマンションの建設を計画している。

当初の計画では14階建て程度のマンション開発を行う予定だったが、木本保平前市長が主導して計画の変更を進めたという。

建設が具体化すれば茨木市初のタワーマンションとなり、阪急茨木市駅西口やJR茨木駅西口の再開発のインパクトと弱くなりそうだ。

JR茨木駅の商業施設は4月1日グランドオープンか


JR茨木駅の商業施設が4月1日にグランドオープンするという情報があることがわかった。慣らし運転のため3月中にプレオープンするが、正式な開業は新年度にあわせることにしたようだ。

すでに判明している店舗の顔ぶれから運営会社はJR西日本の関連会社「ジェイアール西日本デイリーサービスネット」とみられる。施設名は「エキマルシェ茨木」となる可能性がある。

昨年末までに店舗も確定していたようだ。「セブンイレブン ハートイン」(コンビニ)、「麺家」(うどん店)、「DELI CAFE KITCHEN」(ベーカリーカフェ)などがすでに求人情報を公開している。

17日には「ココカラファイン」(ドラッグストア)がindeed(インディード)で求人を始めた。

このほかに「episode」(ファッション雑貨)、「日本旅行」(旅行代理店)とスイーツ催事の出店が有力だ。

「セブンイレブン ハートイン」は24時間営業を実施するとみられ、現状は夜間に閉鎖しているコンコースを24時間開放することになりそうだ。

JR茨木駅周辺では、駅構内の商業施設の開業に対抗する動きもある。昨年には東口の喫茶店「ぶいえいと」が西口に新業態のバルを開店した。駅前で顧客を囲いこむ狙いがあるとみられる。

今年2月には東口のフランス料理店「フォン・ド・タナハシ」もワインバーに業態変更した。駅構内では線路への転落事故などを誘発しかねない酒類をメインに提供する飲食店は営業しづらいことから、差別化を図っているようだ。

また茨木駅前ビルの茨木ショップタウンでは、昨年末から生鮮野菜を販売する「マルシェ」を開業して顧客獲得に乗り出した。

牛丼の「吉野家」が開店し、定食の「やよい軒」が改装するなど、JR西日本の駅構内には出店しない業態の飲食店もJR茨木駅前で事業を強化している。

ヤマト運輸を擁するヤマトホールディングスの巨大物流センター「関西ゲートウェイ」の開業や彩都の開発が進んでいることで、乗降客が増えることも見込んでいるとみられる。

JR西日本は、JR茨木駅西口の再開発では協定広場部分に商業ビルを建設したい意向を持っているといい、今後も再開発や駅施設の再編で生まれた余剰の用地を最大限活用するとみられる。

高槻駅北口では高槻駅北地区第一種市街地再開発事業の終了後にJR西日本不動産開発が駅に隣接して「JR高槻駅NKビル」を建設している。

JR西日本の商業開発は駅周辺の商業に影響を与えるとして警戒感も根強い。しかし乗降客の増加につながれば新快速停車も期待できるという声もあり、不安と期待が交錯している。

【速報】2018年春のダイヤ改正は3月17日実施に


来春のダイヤ改正が3月17日実施であることがわかった。JR西日本は本日14時現在ダイヤ改正について発表していないが、JR東日本がすでにダイヤ改正について発表している。

【速報】NHKと読売も原田けんじ氏に当確


午前1時30分すぎに、NHKと読売新聞が原田けんじ氏に当確を出した。

【速報】大阪9区は原田けんじ氏、あだち氏は比例復活


茨木市の衆議院議員選挙の開票率が95%を超えた。茨木市ではあだち氏が優勢も、大阪9区の議席は原田けんじ氏が獲得した。あだち氏は比例復活が確実だ。