「おおさか維新」会派、弁護士の新人候補を擁立との報道


来月の茨木市長選挙で、おおさか維新の会所属の茨木市議団が弁護士の新人候補を擁立すると産経新聞が伝えている。新人候補は大阪弁護士会登録で柴山法律事務所(大阪市)所属の福岡洋一氏(40)。

同紙によると福岡氏は無所属で立候補し、おおさか維新の会の党本部は支援しないという。そのため「大阪維新の会茨木支部」は他の党の茨木支部と連携して支援するという。

おおさか維新の会の足立康史衆院議員は、18日午後にツイッターで産経新聞のこの記事を共有(投稿)しており、事実関係を認めた格好だ。18日夜には足立議員も出席して維新支部役員会が開かれており、党本部も含めた福岡氏支援を決めた可能性がある。

また無所属の山下慶喜市議は「木本市長の疑惑発覚後、足立衆議院議員が昨日まで同志だった木本市長への攻撃をはじめ、新聞でも他候補をさがす動きが報道されています。ただ維新系市議も木本派と反木本派に分かれているようで、市長選後7名の最大会派がどうなるのか話題になりそうです」とブログに投稿している。

これが事実であれば「大阪維新の会茨木支部」の分裂を回避するために党本部は中立の立場から、福岡氏を支援しないと見られる。

山下市議は「自民党が候補者を決定したとのことで急展開です」とも投稿しており、これが福岡氏である可能性がある。独自候補を擁立する可能性も残されている。

茨木市長選挙は来月3日告示、10日投開票。現職の木本保平市長は2月下旬には早々に出馬を表明し、再選が確実視されていた。

今月に入って木本市長に、おいの多額にのぼる固定資産税滞納と、市長自身がその不動産を担保に借入れをしたにもかかわらず、資産一覧に記載していなかったことによる市条例違反の不祥事が発覚した。

そのため、これまで支援してきた足立議員が激しく批判するなど、支持母体の「大阪維新の会茨木支部」が支援を取りやめて、新たな支援候補探しに入っていた。木本市長に続いて3月上旬には共産党系の末武和美氏が立候補を発表しており、福岡氏が3人目の候補となりそうだ。

過去の発言などから福岡氏は開発に積極的とみられるが、保守系の票が割れた場合、開発に批判的な末武氏の当選可能性もある。市長選の結果次第ではJR茨木駅西口再整備や市南部の平田・玉島・野々宮、目垣・東野々宮などの地区の整備、彩都開発に見直されるとの見方もある。

茨木市長選、地元議員らが弁護士擁立へ 借入金問題で現職市長を「支援ノー!」-産経WEST
【大阪弁護士会】会員検索サービス(福岡 洋一)
足立衆院議員のtwitter

【速報】茨木市長選「混沌」、候補者選定は今週末か


来月実施される茨木市長選挙について、山下慶喜茨木市議(無所属)は15日に更新したブログで「市長選は混とん、しかし週末には見えてくるか」という見出しで「市長選の構図は今週末にはほぼ決まりそう」と見通しをしめした。

現職の木本保平市長(71)の不祥事で、支持母体のおおさか維新の会が同市長の擁立を取りやめたとされ、おおさか維新の会も代替の擁立候補を選定していると見られる。

おおさか維新の会の足立康史衆院議員も11日にツイッターとフェイスブックに「市長選を迎える地元茨木市にとって、この2、3日が大事。心して臨みます」と投稿していた。

そのため今週前半には新たな擁立候補を発表すると見られていたがまだ動きはなく、擁立候補選びは難航していると見られる。

山下市議は「市長選の情勢を中心に情報交換と意見交換、そして私なりの準備」とも投稿しており、情勢しだいでは出馬を検討していると見られる。

市長選の最終的な構図によっては開発に批判的な市長が選出され、市内の大型開発案件の見直しにつながる可能性がある。

おおさか維新の会、茨木市長選候補を週明けに発表か


来月投開票される茨木市長選挙は再選をめざす木本保平市長(71)に不祥事が明らかになったことで、前回木本市長を擁立したおおさか維新の会は新たに別の候補を擁立すると見られている。

比例代表近畿ブロック選出で、茨木市を地盤にするおおさか維新の会の足立康史衆院議員は短文投稿サイト「ツイッター」と交流サイト「フェイスブック」への投稿でこの週末で新たな擁立する茨木市長選候補を決定することをほのめかした。

足立康史衆院議員は11日の夜、ツイッターに「今日は日帰りで栃木県は那須に。いま帰阪中で、夜は党本部。市長選を迎える地元茨木市にとって、この2、3日が大事。心して臨みます」と投稿した。

週末から週明けにかけておおさか維新の会党本部とも調整して茨木市長選候補を選定することを示唆している。月曜に党本部とも最終調整し、新たな候補を発表すると見られる。

通常国会が開会中で足立議員が帰阪できるのが週末に限られるが、すでに市長選まで1か月を切っており、早期の候補を選出を迫られている。この週末を逃すと3連休となり、擁立候補者発表から告示まで2週間を切ることになる。おおさか維新の会茨木支部もこの週末を期限と意識していると見られる。

無所属の山下慶喜茨木市議も11日に更新した自らのブログで「庁内を回っていると「市長選どうなりますか?」と尋ねられます。知っていることは問題のない範囲で答えているのですが、週末、そして来週には選挙の構図がはっきりすることは間違いありません」と投稿している。

前回の2012年市長選で大阪維新支持に回った自由民主・絆や公明、前回出馬していたの桂睦子(茨木市民フォーラム)、山下慶喜(無所属)の2人の革新系市議の動向も注目される。当初は木本市長の再選が確実視されていたため、各派とも独自候補の擁立を検討しなかったとみられ、対応が間に合わない可能性がある。

その場合、無所属となる木本市長、共産党系の末武和美候補、おおさか維新の会擁立候補の3つどもえとなりそうだ。各派の支援状況によっては流動的だが、これまでの大阪9区の得票率からみておおさか維新の会擁立候補が有利な戦いとなりそうだ。

しかしおおさか維新の会もこれまで木本市長を支援してきただけに、イメージダウンや批判もあると見られ先行きは不透明だ。

末武候補は開発に批判的で、おおさか維新の会の擁立候補が開発に積極的とは限らない。また他会派が候補を擁立できても、革新系会派は総じて開発に批判的だ。比較的開発に積極的な自由民主・絆も双葉町の新市民会館計画の進め方には慎重とみられる。

2016年市長選結果によってはすでに進んでいる開発案件にも影響が出そうだ。

2016年市長選結果で影響がありそうな茨木市の開発案件

JR茨木駅西口周辺整備(西駅前町)
市民会館移転建替え(双葉町)
平田・玉島・野々宮地区のまちづくり(平田・玉島・野々宮)
目垣・東野々宮地区再開発のまちづくり(目垣・南目垣・東野々宮町)
彩都中部・東部地区(佐保、大岩、清水など)

2016年市長選結果でも影響がなさそうな茨木市の開発案件

阪急茨木市駅西地区市街地再開発事業(永代町)
JR総持寺新駅・阪急総持寺
彩都西部(彩都あさぎ、彩都やまぶき)

茨木市長選、一転波乱でJR茨木駅前開発に影響も


来月実施される茨木市長選挙が波乱の様相を帯びている。現職の木本保平市長に親族の固定資産税滞納などの問題が発覚したためだ。一部報道ではおおさか維新の会系の議員らは木本氏を支援せず、別の候補を擁立するとされる。開発に積極的な現市長の再選に黄信号が灯ったことで、JR茨木駅西口などの開発の進展が危ぶまれている。

来月3日告示、10日投開票の茨木市長選には、現職の木本保平市長(71)が出馬を表明している。現段階で対抗馬は共産党系の新人、末武和美氏(69)のみだ。当初は無風選挙の展開が確実視されていたが、一転激しい選挙戦になりそうだ。

発端は4日の毎日放送の報道だ。差出人不明の告発文書をもとに、木本市長の親族が固定資産税を滞納していることを伝えた。

週明け7日の3月市議会の一般質問で、朝田充(共産)・桂睦子(茨木市民フォーラム)・上田光夫(自民・絆)の各市議が木本市長を質し、市長もこれを認めた。さらに木本市長がその不動産を担保にした5000万円の借入金を市条例で公開が義務づけられている資産報告書に記載していなかったことも明らかになった。

これが毎日放送だけでなく朝日放送・毎日新聞・産経新聞などで取り上げられたことでさらに各会派は追及姿勢を強めている。

また9日付毎日新聞はおおさか維新の会系の議員らが木本氏の支援をやめると伝えている。5日に地元選出の衆院議員、府議、市議約20人が決めたという。すでに選対本部は解散し、別の候補を擁立するという。

ただ「大阪維新の会茨木支部のオフィシャルサイト」の「議員紹介」ページでは木本市長が顧問として掲載されている。またおおさか維新の会茨木支部長で茨木市選出の松本としあき府議のウェブサイトは1年前の2015年3月からメンテナンス中のままだ。

しかし茨木市を地盤とする同党の足立やすし衆院議員は、また交流サイトのフェイスブックで「木本市長は4月の市長選挙への出馬を既に表明されていますが、説明責任を果たすことなくして立候補する資格なしと断じざるを得ません」と突き放した。さらに短文投稿サイトのツイッターでも「かねてから市長には説明責任を果たすよう求めてきましたが、未だ果たされていないことは誠に遺憾であります」投稿している。

市は木本市長就任後の2013年度からJR茨木駅西口周辺整備基本構想の策定を進めている。開発に積極的とされる木本市長が出馬を取りやめたり、再選されなかった場合、JR茨木駅西口周辺整備や双葉町の新市民会館建設などの開発案件に影響が出る可能性もある。

茨木ビルや永代ビルなど阪急茨木市駅西地区の再開発については、すでに阪急不動産や大林組を開発パートナーとして開発計画の具体化が進んでいるため、流れが変わることはなさそうだ。

「おおさか維新の会茨木支部オフィシャルサイト」
「大阪府議会議員松本としあき」
足立やすし議員のフェイスブック投稿
足立やすし議員のツイート